その一
だが、生き返ったばかりのおキヌは、良くも悪くも純粋なのだ…
その為、他人の影響を受けやすい
未来では、令子と共に生きた為に、令子の考えや価値観に影響を受けすぎた
本来のおキヌはいい子だったが、令子の悪影響でいつの間にか、非常識な令子を認めるような人間になってしまった
そしてそれは、令子だけでなく、横島も原因の一端を担ってしまったのだ
アシュタロス戦前の横島は、令子の考えややり方を認めてる節があったのだから…
そのため、おキヌはいつの間にか令子に染まっていた
今回はおキヌにはそんな人間になって欲しくなかった
横島と魔鈴はそんな考えを持ち、おキヌを陰ながら見守っていた
今日のかおりや魔理に、おキヌが直接影響されるのは少ないだろう…
だが、今のうちにおキヌに正しい道を、示してやる必要はあった
普段令子と共にいるおキヌに、横島と魔鈴がアドバイス出来る機会は少ない
横島と魔鈴は令子に影響を受ける前に、おキヌを導きたかった
「おキヌちゃんも弓かおりさんも一文字魔理さんも、これからの子達ですからね… 今のうちに、正しい道に導くのはいいことですよ」
魔鈴は優しく微笑んで横島を見た
「本当は俺はそんなガラじゃないんだけどな~」
横島は苦笑いしか出なかった
魔鈴はともかく、自分が人を導くのには違和感があった
「もう~ 忠夫さんは未だにそんな気持ちなんですね。 もう少し自分の価値を自覚して下さいね?」
魔鈴は、相変わらず自分を過小評価気味の横島に、少し困ったように笑って話した
昔は劣等感や自己不振の酷かった横島だが、魔鈴のおかげでかなり改善していた
だが、まだ実力や価値に比べれば、横島の自分に対する評価は低いと感じていた
「めぐみにいつも言われてるから、わかってはいるんだけどな~ 未だに違和感は残るんだよな」
横島は少し申し訳なさそうに笑っていた
「もう~ そんなこと言うなら自信が持てるようにしたげます!」
魔鈴はニッコリとして……
横島の腕を掴んで腕を組んだ!
生徒の大半はクラス対抗戦の会場に居るため、現在横島達がいる校舎には少ないが、それでも有名人な横島と魔鈴は目立っていた
現に横島と魔鈴に声をかける生徒や、握手を求める生徒が絶えなかった
その二人が腕を組んで歩けば、生徒達はザワついていた
「めぐみ!?、周りが見てるんだが…」
横島は腕を組むのは嫌ではなかったが、生徒達の注目を集めているのに少し困っていた
「あら、私はあなたの恋人ですから。 問題は無いはずですよ。 それとも迷惑ですか?」
魔鈴は当然だと言う表情で笑顔になっていた
だが最後は悲しそうな表情で迷惑かと聞いていた
「いや、迷惑じゃないよ!」
横島は慌てて否定した
魔鈴の悲しそうな表情に横島は弱かったのだ
魔鈴は生徒達の前で、恋人としてアピール出来て幸せだった
そしてこれで、悪い虫は付かないだろうと思った
生徒達はそんなラブラブな二人を羨ましそうに見ていた
その頃おキヌ達は、校舎の裏でもめていた
「なんのつもりなの!?」
かおりは魔理を睨んで怒鳴りつけていた
「あん…?」
魔理も苛立ちを見せてかおりを睨んだ
「勝手に先鋒に飛び出したりして!! 私なら、最初の一人でケリがついたわ!!」
かおりは更に怒りの表情で怒鳴っていた
「勝ったんだからいいじゃないですか」
おキヌは困ったように、二人の仲裁に入った
「私が勝ったのよ! 二度とジャマしないで!!」
「てめえ、思い上がるのもいい加減にしろよ!? 残りの試合を全部一人でやる気か!?」
二人の会話はどんどん険悪になっていた
「そうよ! 私は今まで、誰にも負けたことなんかなくってよ!!」
やはりかおりは自分の実力に絶対の自信があるようだ
「弓さんは確かに強いと思うけど…、相手もこの先強くなってくるんでしょう? 一人じゃ勝てませんよ?」
おキヌはかおりを心配したように話した
その為、他人の影響を受けやすい
未来では、令子と共に生きた為に、令子の考えや価値観に影響を受けすぎた
本来のおキヌはいい子だったが、令子の悪影響でいつの間にか、非常識な令子を認めるような人間になってしまった
そしてそれは、令子だけでなく、横島も原因の一端を担ってしまったのだ
アシュタロス戦前の横島は、令子の考えややり方を認めてる節があったのだから…
そのため、おキヌはいつの間にか令子に染まっていた
今回はおキヌにはそんな人間になって欲しくなかった
横島と魔鈴はそんな考えを持ち、おキヌを陰ながら見守っていた
今日のかおりや魔理に、おキヌが直接影響されるのは少ないだろう…
だが、今のうちにおキヌに正しい道を、示してやる必要はあった
普段令子と共にいるおキヌに、横島と魔鈴がアドバイス出来る機会は少ない
横島と魔鈴は令子に影響を受ける前に、おキヌを導きたかった
「おキヌちゃんも弓かおりさんも一文字魔理さんも、これからの子達ですからね… 今のうちに、正しい道に導くのはいいことですよ」
魔鈴は優しく微笑んで横島を見た
「本当は俺はそんなガラじゃないんだけどな~」
横島は苦笑いしか出なかった
魔鈴はともかく、自分が人を導くのには違和感があった
「もう~ 忠夫さんは未だにそんな気持ちなんですね。 もう少し自分の価値を自覚して下さいね?」
魔鈴は、相変わらず自分を過小評価気味の横島に、少し困ったように笑って話した
昔は劣等感や自己不振の酷かった横島だが、魔鈴のおかげでかなり改善していた
だが、まだ実力や価値に比べれば、横島の自分に対する評価は低いと感じていた
「めぐみにいつも言われてるから、わかってはいるんだけどな~ 未だに違和感は残るんだよな」
横島は少し申し訳なさそうに笑っていた
「もう~ そんなこと言うなら自信が持てるようにしたげます!」
魔鈴はニッコリとして……
横島の腕を掴んで腕を組んだ!
生徒の大半はクラス対抗戦の会場に居るため、現在横島達がいる校舎には少ないが、それでも有名人な横島と魔鈴は目立っていた
現に横島と魔鈴に声をかける生徒や、握手を求める生徒が絶えなかった
その二人が腕を組んで歩けば、生徒達はザワついていた
「めぐみ!?、周りが見てるんだが…」
横島は腕を組むのは嫌ではなかったが、生徒達の注目を集めているのに少し困っていた
「あら、私はあなたの恋人ですから。 問題は無いはずですよ。 それとも迷惑ですか?」
魔鈴は当然だと言う表情で笑顔になっていた
だが最後は悲しそうな表情で迷惑かと聞いていた
「いや、迷惑じゃないよ!」
横島は慌てて否定した
魔鈴の悲しそうな表情に横島は弱かったのだ
魔鈴は生徒達の前で、恋人としてアピール出来て幸せだった
そしてこれで、悪い虫は付かないだろうと思った
生徒達はそんなラブラブな二人を羨ましそうに見ていた
その頃おキヌ達は、校舎の裏でもめていた
「なんのつもりなの!?」
かおりは魔理を睨んで怒鳴りつけていた
「あん…?」
魔理も苛立ちを見せてかおりを睨んだ
「勝手に先鋒に飛び出したりして!! 私なら、最初の一人でケリがついたわ!!」
かおりは更に怒りの表情で怒鳴っていた
「勝ったんだからいいじゃないですか」
おキヌは困ったように、二人の仲裁に入った
「私が勝ったのよ! 二度とジャマしないで!!」
「てめえ、思い上がるのもいい加減にしろよ!? 残りの試合を全部一人でやる気か!?」
二人の会話はどんどん険悪になっていた
「そうよ! 私は今まで、誰にも負けたことなんかなくってよ!!」
やはりかおりは自分の実力に絶対の自信があるようだ
「弓さんは確かに強いと思うけど…、相手もこの先強くなってくるんでしょう? 一人じゃ勝てませんよ?」
おキヌはかおりを心配したように話した