その一

「まあな~ 美神さんは俺がめぐみと付き合うと知った時、大変だったもんな……」


未来では横島と魔鈴が付き合ったと知った時
美神は魔鈴のレストランに怒鳴り込んだのだ

客は逃げ出し魔鈴と美神の殺気で部屋は壊れてしまった

ただ意地っ張りなら日本一の美神は
横島が好きとは言えず結局魔鈴の作戦勝ちだった


横島は苦笑いていた

「でも美神さんはなんであんなに俺に彼女が出来るのを邪魔するんだ~ ルシオラの時といいめぐみの時といい、俺が幸せになってもいいやんか……」

横島はいじけながら話した


横島は未だに自分がモテてたとは思ってもいなかった

「忠夫さんは鈍感ですからね… まあ敏感になっても私は困るんですが…」

魔鈴は苦笑いしながら横島に言った


「俺そんなに鈍感かな~?」

横島は首を傾げていた

「ところでめぐみは今日は家に泊まるだろ? 明日からどうしようか…」

横島の問いかけに魔鈴は少し考えて

「とりあえず異界の家に必要な物はありますから、忠夫さんの部屋と繋げばこのまま生活出来ますよ。 仕事はGSで店を開くお金を稼がないとだめですね~」

「そっか。 なら問題ないな、二人仕事すればすぐお金貯まるだろ? とりあえず俺の部屋を事務所にしてGSやればいいだろ。」

その日横島と魔鈴は腕を組んで帰っていった


それから一週間で横島のアパートに異界の家を繋げて、アパートを事務所にした

一応依頼人も来るので、机やパソコンや本棚などを用意した。


途中でおキヌが様子を見に来て、魔鈴の異界の家へ通すと驚いていたが…

おキヌの話では美神は、かなり荒れているらしい…


横島達は、唐巣に頼んで新しい事務所を作ることと、平行して横島の見習い先変更を手続きした


結局2週間で手続きは終わり

魔鈴魔法事務所は開店した

ちなみに… ドクターカオスもいつの間にか仕事をすることになり

いろいろと業界の話題になっていた



ある日
横島が学校に行くとピートが転校してきた…

(そう言えばピートが来るんだもんな~ めぐみと事務所立ち上げに忙しくて忘れてたな)

横島が考えてると
ピートは女の子に囲まれていた。
横島は魔鈴が居るので、前と違いあんまり興味は無かった


二、三日後
学校に行ったら横島とピートとタイガーと愛子は音楽室に呼ばれた

音楽室ではピアノが勝手に音を出していた

「昨日からずっとこうなのよ… 早くなんとかしてね じゃあ先生は用があるから。 頼んだわよ、除霊委員。」

先生は出ていってしまった……


「しかたないな~ タイガー、相手を見えるようにしてくれ!」

横島が言うとタイガーは虎になり

「出てきんシャイ!」

精神感応で相手が現れた

やはり相手はナルシストのメゾピアノだった


横島は栄光の手でメゾピアノを掴み逃げないようにした

「さて、昼間にピアノを辞めるか、出ていくか除霊されるかを選んでくれないか?」

「僕より美しくない奴の命令は絶対聞きかない!!」

メゾピアノの一言に横島達は…

メゾピアノをボコボコにして追い払った

「横島さん、退治しなくていいんですかいノー」

タイガーが聞いてきた

「別に危険は無いしな~ どっか邪魔にならないとこでピアノ弾けばいいんだよ」

「じゃあ お疲れさん ああそうだ。このまま校長室に行くぞ。 校長に注意しないとな」

横島はピート達を引き連れて校長室に行った


「校長、生徒に除霊させるのはだめですよ? 俺達見習いですから、何かあれば俺達も先生方も全員問題ですよ?」


横島が校長に詰め寄る

「しかしGSに頼む高い料金は無いんだよ。」

校長が愚痴る

そこでピートが話す

「GSがみんな高額な料金を取る訳ではないですから… 今後からはとりあえず僕達に相談して下さい。 僕の先生なら相談に乗ってくれますから」

「それがいいな。魔鈴さんも協力してくれるよ」

横島達の話に校長は

「わかった。 今後は何かあれば気をつけよう。」


横島達は教室に帰ってタイガーが言ってきた

「横島さん随分、はっきりいったんですノー」

「タイガー、除霊は命がかかってる。中途半端に手を出して被害が出てからでは遅いんだよ。」

ピートが続く

「そうですね 僕もそう思いますよ。」
ここで愛子が先ほどの疑問を聞く

「横島くん、魔鈴さんって誰?」
8/100ページ
スキ