その一

「極楽へいかせてあげるわ!」

令子は神通混でゾンビ達を攻撃していく…


「おのれ… ノスフェラトゥ! 逃がすか!!」

光秀はノスフェラトゥに向かって行くが、蘭丸をはじめとした小姓の妖怪に阻まれた


「光秀様… 覚悟!」


キン!キン!……


蘭丸の剣と光秀が槍が斬り結ぶ


他の妖怪2匹も剣で光秀を狙う


「光秀!!」

令子は光秀のピンチに加勢したいが、ゾンビに囲まれていた


「雷よ… 敵を焼き尽くせ!」


バリバリー!!


「ギャーー!!」


妖怪の一体に雷が直撃した!


光秀に加勢したのは魔鈴だった


「おぬし…」

光秀は初めてみる魔鈴の魔法に驚いていた…


「助太刀します」

魔鈴は杖を構えて光秀に話した


「すまぬ! 感謝する」


光秀は瞬時に魔鈴を信用して、連携して戦っていく


「ロケットアーム」

「破魔札!」


マリアのロケットアームと、おキヌの破魔札が令子を囲むゾンビに炸裂した


令子はその隙にゾンビと距離をとり、おキヌとマリアの元に来た


「助かったわ! おキヌちゃん、マリア でも、おキヌちゃん随分強力な破魔札ね。 どうしたの?」

令子はおキヌ達に礼を言っておキヌの破魔札を見た


おキヌの破魔札はゾンビ一体を完全に破壊していた

見た目より強く、令子でも簡単に倒せないゾンビだったのに…

「横島さんに頂いた物です。」

おキヌは嬉しそうに言った

横島からもらった事が嬉しいらしい


令子は自分も欲しかったが…


嬉しそうなおキヌからは、取り上げられなかった


それに横島がおキヌの身の安全の為、渡したのは理解出来た


そして、令子とおキヌとマリアは連携してゾンビを倒していく…



そして横島は…


ノスフェラトゥと対峙していた


「おみゃー、人間がワシに勝てると思ってるのか?」


ノスフェラトゥは横島を見下して笑っていた


「勝たなきゃいけないんだよ。 俺はまだ死ねないからな…」


横島は険しい表情で呟いた


そして、霊力を霊波刀に集中する


その霊波刀は、いつもより出力が増して物質化して強力になっていた


「ほう… なかなかやるな」

ノスフェラトゥは横島の霊波刀を見て、少し真剣な表情になる


横島は全身の霊力を500マイトほどまで上げていた


人間が出す出力としては異例な力だが…

横島の力としては一部だった


横島は霊波刀にはもっと霊力を込めたが、その他は500マイトに抑えていた


出来れば、全力は出したくなかった


人前で全力を出せば、今後が難しくなる


「いくぞ!」


横島はノスフェラトゥに攻撃を始める


しかし、ノスフェラトゥの魔力はすさまじかった

横島でも、力を抑えて勝つのは難しい力だった


横島はスピードを上げて、ノスフェラトゥに対抗していた


キーン!


ノスフェラトゥは大きな扇子で、横島の霊波刀を受け止めた


魔力が込められた扇子で、横島の霊波刀と互角だった…


(予想通り強い… 力を抑えたままじゃキツいな…)

横島は険しい顔のまま、ノスフェラトゥと戦っていく


「あやつ…」

光秀はノスフェラトゥと戦いを始めた横島の力に驚いていた


だが、それでも不利なのは理解出来た


「風よ… 刃となれ!」


ズバッ!!


「うっ…」

魔鈴は真空の刃を蘭丸に放った


蘭丸の左腕が吹き飛ぶ!


「覚悟!」


光秀はその隙に蘭丸にとどめを刺そうとする


「おのれ…」


バッ!!


蘭丸は自身の周りに蜘蛛の糸を放った


「動けん!」

光秀は蜘蛛の糸に足をとられていた


「炎よ…」


魔鈴は弱い炎を放ち、蜘蛛の糸を燃やし尽くした


「蘭丸、終わりだ!」

光秀は動けるようになったら片腕の蘭丸に斬りかかる


ズシャッ!!


光秀の槍は蘭丸の胸を貫いていた…


「御館様…… 申し訳……」


蘭丸は人の形から蜘蛛になって倒れた…


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