その一
横島達が京都に着いたのは6月20日だった
史実では織田信長は今日本能寺で茶会を開くはずである
横島達は京都の外れで、明日に迫った決戦のことを話し合っていた
「明日だな… 光秀が本能寺に責めてくる… おそらく光秀の本隊は陰陽師などの退魔師の精鋭が中心だろう。 美神さんもそこだろうな」
横島は魔鈴、おキヌ、マリアを見ながら話した
「ノスフェラトゥの周りには仲間が居ると思うのですが…」
魔鈴も考えながら話した
「本当は光秀が本能寺に行く前に、美神さんを見つけて連れて帰れれば一番いいんだが…」
横島はここまで話してため息をついた
令子の性格上、横島に従うのは難しい
しかも光秀の軍に入ってるなら、決戦前日に抜けるのは難しいだろう
前日に人が居なくなれば、部隊の士気に関わるのだ
「もう少し早く美神さんに追いつけたら良かったのですが…」
魔鈴も困った顔になる…
横島は黙って聞いてるおキヌを見た
「おキヌちゃんにはこれを渡そう…」
横島はおキヌに文珠5個と破魔札の束を渡した
「横島さん、これは?」
おキヌは初めて見る文珠を手にとり珍しそうに見つめていた…
「それは文珠と言うアイテムだ。 珠に文字を念じると、その効果が現れる。 炎なら炎と念じるといい。 結界なら防とかな… 一つの珠に漢字一文字で、一回使えばなくなる どうしても危なくなったら使ってくれ…」
横島が説明するとおキヌは驚いていた
「そんなすごい物を私が使っていんですか?」
おキヌはためらいながら話した
「ああ、俺も持ってるから大丈夫だよ。 後、美神さんには間違っても渡さないでくれ…」
横島は優しくおキヌに話したが、令子には渡さないように話した
未来で令子に文珠を渡してロクなことが無かったからだ
「はい… わかりました」
おキヌは不思議そうにしていたが、高価な物だからだと思ったようだ
「それから破魔札だが… 俺とめぐみがこちらに来て作った物だ。 普段美神さんが使ってるやつより強力だから、おキヌちゃんでも効果はあるだろう」
横島はもう一つの破魔札を見ておキヌに説明した
「横島さん達は破魔札も作れるんですか!?」
おキヌは驚いて二人を見た
「前にカオスさんに作り方を習いましたので、作れるんですよ」
魔鈴は笑顔で説明した
前とは未来である…
未来で横島と魔鈴が、ルシオラ復活の為にカオスに協力を依頼してから、二人はカオスから様々な知識や技術を習っていた
破魔札などもその一部だ
そして過去に来てからわざわざ破魔札を作成したのは、おキヌの身を守る為である
横島と魔鈴は、おキヌもマリアも無事に連れ帰るつもりだ
いかにマリアでも、たくさんの吸血ゾンビ相手におキヌを守るのは大変だからだ
相手はゾンビな為、かなり破壊しなければ動きが止まらないのだ
その為、おキヌ用に破魔札を渡したのだ
「マリアはおキヌちゃんと一緒に行動して、護衛を頼む。 血を吸われたら元には戻らないからな」
横島はマリアを見て話した
「イエス・横島さん。 マリア・ミスおキヌを守ります」
マリアはおキヌを見てそう言った
「おキヌちゃんはマリアと連携して下さいね。 相手は油断出来ません。 みんなで現代に帰りましょう」
魔鈴はおキヌを見て微笑んだ
「わかりました。 私… 頑張ります!」
おキヌは自分が多少でも役に立てるのが嬉しいようだった
横島達は相手の強さや特徴を、大まかにおキヌに説明していた
それでも怖じ気づいたりしないのは
やはり令子とたくさんの敵と戦ってきた、おキヌだからだろう…
横島はそんなおキヌを優しくみつめていた
そして尊敬もしていた
昔の横島だったら怖がり逃げ出したかもしれない…
そんな相手に自分から戦いに参加する
そのおキヌの勇気に横島は心底感心していた
史実では織田信長は今日本能寺で茶会を開くはずである
横島達は京都の外れで、明日に迫った決戦のことを話し合っていた
「明日だな… 光秀が本能寺に責めてくる… おそらく光秀の本隊は陰陽師などの退魔師の精鋭が中心だろう。 美神さんもそこだろうな」
横島は魔鈴、おキヌ、マリアを見ながら話した
「ノスフェラトゥの周りには仲間が居ると思うのですが…」
魔鈴も考えながら話した
「本当は光秀が本能寺に行く前に、美神さんを見つけて連れて帰れれば一番いいんだが…」
横島はここまで話してため息をついた
令子の性格上、横島に従うのは難しい
しかも光秀の軍に入ってるなら、決戦前日に抜けるのは難しいだろう
前日に人が居なくなれば、部隊の士気に関わるのだ
「もう少し早く美神さんに追いつけたら良かったのですが…」
魔鈴も困った顔になる…
横島は黙って聞いてるおキヌを見た
「おキヌちゃんにはこれを渡そう…」
横島はおキヌに文珠5個と破魔札の束を渡した
「横島さん、これは?」
おキヌは初めて見る文珠を手にとり珍しそうに見つめていた…
「それは文珠と言うアイテムだ。 珠に文字を念じると、その効果が現れる。 炎なら炎と念じるといい。 結界なら防とかな… 一つの珠に漢字一文字で、一回使えばなくなる どうしても危なくなったら使ってくれ…」
横島が説明するとおキヌは驚いていた
「そんなすごい物を私が使っていんですか?」
おキヌはためらいながら話した
「ああ、俺も持ってるから大丈夫だよ。 後、美神さんには間違っても渡さないでくれ…」
横島は優しくおキヌに話したが、令子には渡さないように話した
未来で令子に文珠を渡してロクなことが無かったからだ
「はい… わかりました」
おキヌは不思議そうにしていたが、高価な物だからだと思ったようだ
「それから破魔札だが… 俺とめぐみがこちらに来て作った物だ。 普段美神さんが使ってるやつより強力だから、おキヌちゃんでも効果はあるだろう」
横島はもう一つの破魔札を見ておキヌに説明した
「横島さん達は破魔札も作れるんですか!?」
おキヌは驚いて二人を見た
「前にカオスさんに作り方を習いましたので、作れるんですよ」
魔鈴は笑顔で説明した
前とは未来である…
未来で横島と魔鈴が、ルシオラ復活の為にカオスに協力を依頼してから、二人はカオスから様々な知識や技術を習っていた
破魔札などもその一部だ
そして過去に来てからわざわざ破魔札を作成したのは、おキヌの身を守る為である
横島と魔鈴は、おキヌもマリアも無事に連れ帰るつもりだ
いかにマリアでも、たくさんの吸血ゾンビ相手におキヌを守るのは大変だからだ
相手はゾンビな為、かなり破壊しなければ動きが止まらないのだ
その為、おキヌ用に破魔札を渡したのだ
「マリアはおキヌちゃんと一緒に行動して、護衛を頼む。 血を吸われたら元には戻らないからな」
横島はマリアを見て話した
「イエス・横島さん。 マリア・ミスおキヌを守ります」
マリアはおキヌを見てそう言った
「おキヌちゃんはマリアと連携して下さいね。 相手は油断出来ません。 みんなで現代に帰りましょう」
魔鈴はおキヌを見て微笑んだ
「わかりました。 私… 頑張ります!」
おキヌは自分が多少でも役に立てるのが嬉しいようだった
横島達は相手の強さや特徴を、大まかにおキヌに説明していた
それでも怖じ気づいたりしないのは
やはり令子とたくさんの敵と戦ってきた、おキヌだからだろう…
横島はそんなおキヌを優しくみつめていた
そして尊敬もしていた
昔の横島だったら怖がり逃げ出したかもしれない…
そんな相手に自分から戦いに参加する
そのおキヌの勇気に横島は心底感心していた