その一

横島は雪之丞の待つコートに入った

「3回戦次の試合は伊達雪之丞選手対横島忠夫選手です。 厄珍さんどうですか?」

「伊達選手は霊波砲で圧倒的に勝ち抜いたアルな。一方横島の坊主は最小限の動きと攻めで勝ったアル。 正直どちらも全力じゃないね 底力の勝負よ」

解説厄珍の言葉に続き試合が始まる

「試合開始!」


「おおおおっ!!魔装術!」

雪之丞がいきなり魔装術できた

「貧弱で母親に甘えていた俺が、こんなにカッコよく、強くたくましくなれたのは霊力に目覚め、それを鍛え抜いたからだ!! 貴様はどっか俺に似ている 楽しませてくれよ」


「俺はマザコンじゃねぇ!」

雪之丞の言葉に横島が突っ込む


雪之丞が霊波砲を横島に撃ってきた

横島は横に避けた

横島は避けながら心眼に話した

(心眼!結界の外からまた横槍が入るかもしれん。警戒してくれ)

(わかった。メドーサと勘九朗はまかせろ)

横島のバンダナの目が開く


雪之丞は二発三発と霊波砲を撃つがすべてかわされる

「なるほど、攻撃はせず回避と防御で俺の霊力切れを待つ積もりか! ピートとの戦いも計算に入れての作戦か!」

「ならば俺を甘く見すぎだ!! 間合いを詰めて連続霊波砲だ!!」

雪之丞は距離を詰める

「待ちなさい!雪之丞!」

勘九朗の声が響くがすでに遅く

横島はサイキックソーサを投げた!

ザシュッ!!

雪之丞にサイキックソーサが炸裂した
横島はすかさず、もう一発投げる

しかし雪之丞はかわす

横島は距離をとりながら、サイキックソーサをコントロールしていた


ザシュッ!!

今度は背後に炸裂!

雪之丞はダウンした…

雪之丞はすぐ立ち上がり、砕けた魔装術を再生した


「このやろ~ やってくれるじゃねぇか!! さすが俺が見込んだ相手だ ゾクゾクするぜ!!」


一方小竜姫とメドーサは

「メドーサ お前の弟子は対したことないですね~」

小竜姫はメドーサに嫌みたっぷりの笑顔で言った

「あのクズが…」

まだピリピリとしていた


雪之丞は横島と距離を置いた

「くらえ 俺の連続霊波砲!!」
横島はサイキックを両手に出した

ドドドドドド!!


キンキンキンキン!!

横島は全て受け流す

会場がいつの間にか横島の試合を見ていた


「あの霊波砲は撃つ方もすごいが、全て受け流す横島もすごいアルね。 あの坊主いつの間に」


雪之丞の連続霊波砲を横島は全て受け流してしまった

「ちくしょう 全弾外されたのかよ 俺の霊力も限界か… 」


雪之丞は魔装術を解除してサイキックソーサを一つ出した


横島も同じくサイキックソーサを一つ出して
両者見つめ合う…


先に動いたのは横島だった
サイキックソーサを投げて雪之丞がかわす。

「今だ!」

雪之丞はサイキックソーサも投げた

しかし雪之丞のサイキックソーサは、横島が新たに作ったサイキックソーサで受け止めた

雪之丞には一度避けたサイキックソーサが、また背後からきた…

「甘い」

雪之丞は横に飛んでかわす

しかしすでにその場所には横島がいた

横島は雪之丞を霊力を込めたパンチで殴って決めた

そして雪之丞はその場に倒れた…


「勝者横島!」


雪之丞は医務室に運ばれた


横島は医務室に行った

医務室では冥子が雪之丞を治療していた

「横島くんって強いのね~~ 冥子びっくりしたわ~~」

「冥子さん… 俺が雪之丞を説得します。」

「大丈夫~~?」

「はい、冥子さんは一応、後ろにいてください」


横島達が話して少しすると、雪之丞が目を覚ます

「よう雪之丞!」

横島が話しかけた

「よっ 横島!! 何の用だ!」

「雪之丞… 取引しよう お前はメドーサのこと全て話せ そうすれば俺の仲間に頼んで罪をチャラにしてやる!」


「そんな脅しに乗ると思うのか?」

雪之丞は睨みつける

「雪之丞… お前は強くなりたいんだろ? 俺はいつでも受けて立つ メドーサとか関係無くやろうぜ!」


横島の問いかけに雪之丞は一瞬目を閉じて…

「わかった。 今回はお前の勝ちだからな……」

雪之丞はメドーサの話を全て話した
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