その一

横島がバンダナを呼ぶ

「おーい 心眼」

バンダナが目を開いた

「なんだ?」

「お前に協力してほしくてな」

横島はバンダナに話しかけた


「おぬしに我は必要なかろう。 我はおぬしの記憶を全て知っておる」

横島はやっぱりと言う顔をした

「やっぱりな~ なら俺の今の霊力知ってるだろ? それに美神さんや周りをごまかすためにも協力が必要なんだ。 頼むよ。」


「我はおぬしの力になる為にいる。 言われずとも協力する。 」

横島は安心したように笑った

「そっか、ありがとう。 助かるよ ただ今回は犠牲になるなよ。 俺も少しは成長したからな」


「おぬしは変わっておるな 我はただの道具なのだそ?」

横島は苦笑いていた

「俺の最初の師匠はお前と小竜姫さまだよ。 これからもよろしくな相棒」

「相棒か… やはり変わっておるな。 まあいい、我もよろしくたのむ」


心眼と話がまとまり横島は会場に戻った

試合はタイガー以外はみな勝っていた


やはりタイガーは陰念に負けていた
 

ただカオスは順調に勝ち進んでいた



次は横島対陰念だった


「三回戦試合開始!」

陰念が横島にグチグチと話しているうちに

横島はサイキックソーサで陰念を一発KOした


「勝者横島!」


横島はさっさとコートを後にした

気絶した陰念は救護室に運ばれていった…

美神はエミの弟子のタイガーが、負けた相手に横島が勝って喜んでいた


そんな中横島が勝って、喜んだおキヌが来た

「横島さーん すごいじゃないですか! 資格を取った上勝ち進むなんて!!」

横島は走ってきたタイガーをよけて
おキヌと喜びを分かち合っていた


しかし、会場の端では小竜姫とメドーサが睨み合っていた


美神とエミと唐巣はメドーサと白龍の証拠を掴むため話し合いしていた


証拠が掴めないまま、白龍の雪之丞とピートの試合が始まった


ピートは途中で吸血鬼の能力を使って善戦したが、魔装術を使った雪之丞と互角に戦ううち

勘九朗の反則により負けた


試合が終わり雪之丞は勘九朗に聞いた

「さっさ 貴様なんかしたのか?」

「メドーサ様の命令だったのよ 悪く思わないでね…」

勘九朗は淡々と話すが雪之丞は怒った

「もう、貴様らを仲間とは思わん!! 俺は抜ける…… 」

そうして雪之丞は離れていった



美神達はピートに霊波の違う傷を見つけて、反則を知ったがどうしょうもなかった


一方先に運ばれていた陰念は、冥子の式神マコラを勘九朗に変身させて迫ったら…

呆気なく自白した

「勘九朗! やめてくれ! お仕置きは勘弁してくれ! メドーサ様許して~!!」


しかし、一人では証拠が弱い為にもう一人倒したいとなった


美神は横島を見た

「次は雪之丞の相手はあんたね? 次は棄権しなさい あんたには危険すぎるわ」

横島は少し驚いたが、真剣な顔になった

「嫌です。 最後まで戦わせてください。 逃げたくないんです。 心眼もいるし死ぬことはないですから」

美神は横島の言葉に険しい顔になった

「私に逆らう気? せっかく私が気を使ってあげてるのに?」

美神は横島の胸ぐらをつかみ脅す


その時バンダナに目が開いた

「まあ美神殿 そう言わず戦わせてやってくれ。 やり方次第ではなんとかなる。」
 

美神は心眼を睨んだ

「あんた、三角巾の分際で、私に説教する気?」

心眼は美神の睨みにもひるまなかった

「我は小竜姫さまの竜気を受けし心眼。 無理なことはさせぬ。 我を授けし小竜姫さまを信じよ」

「勝手にしなさい!」

美神は心眼の話に、不機嫌そうに去っていった

周りの仲間は横島の変わりように言葉も無かった…


そして横島が部屋を出ると、カオスがいた

「横島、メドーサはどうするんじゃ?」

「今回は歴史通り逃げればいいさ。 カオスは火角結界が出たらたのむ」

「わかった。まかせておけ」

そうして
横島は会場に戻った
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