その一

そんな時心眼が開いた

「横島、誰か来るぞ。」

横島と魔鈴とミイはすぐに外の様子をうかがった


外にはオカルトGメンの美神と一般職員が2名こちらの様子をうかがっていた


「ミイさん、すまないが子供と奥に隠れてくれっ! いきなり攻撃を仕掛けられる可能性もある… あなたが戦うのはまずいんだ。 ここは俺を信じてくれ!!」


横島は真剣な表情でミイを見つめて話した

ミイは横島の真剣な眼差しに、うなずいてしまった

「私ではあなたには勝てません。 従いましょう…」

困惑したミイだが横島はホッとした表情になり、魔鈴を見た

「めぐみは文珠で奥の部屋に結界を張ってくれ! 相手は美神さんだ。 俺がやる…」


横島は魔鈴に文珠を4つほど渡した


「忠夫さん、気をつけて… いきなり攻撃は仕掛けて来ないでしょうが…」


魔鈴は心配そうに横島に話した

横島が頷くとミイと奥の部屋に行き結界を張る


横島は結界が張られるのを確認してから、再び外をうかがった


令子は破魔札マシンガンを両手に持ち静かに近づいて来る…

(まさかいきなり攻撃してくるのか?)

横島は心眼に驚いて頭の中で話しかけた

(らしいな… 気配は消しても殺気が見え見えだ…)

(話し合うとか無いのかよ!)

横島は苛立ちを覚えていた


横島は入り口の脇に立ち気配を消した



ほんの1~2分の沈黙


魔鈴は隣の部屋で震えるミイと息子のケイを抱きしめていた…



バン!!

ドアが吹っ飛んだ

「オカルトGメンよ! 極楽へ逝かせてあげるわ!!」


バババババババ…

バババババババ…


これでもかっ!!

ってほどの破魔札をバラまく

横島はサイキックソーサーを全身に展開してバリアにして凌いでいた


部屋や家具が壊れる

横島達は悲しい気持ちになっていた


破魔札が終わると横島は令子を殴り飛ばした!

令子はいきなり現れた横島に気がつかないで吹き飛ばされる!


「グッ… やってくれたわね~」

令子は相手を確認もせずに神通混を伸ばして横島に斬りつける

ガキーン!!


横島は霊波刀で受け止めた

破魔札の爆発した埃や煙が収まって令子は相手が横島だと、やっと気がついた


「横島クン!? あなたこんな所でなにしてるの!」

令子は驚きつつ、自分を殴ったのが横島だと知り、怒りをあらわにする


「俺はGS協会からの仕事でここの妖怪を説得に来たんですよ。」

横島は霊波刀を消さないで令子に答える

「説得? 出来もしない癖に、何甘いこと言ってるの! 私を殴って邪魔をした落とし前つけて貰うわよ。」

令子はプロのGSだ

妖怪や幽霊の説得が難しく、令子自身は性格上やる気も無かった

少し前まで見習いの横島に出来るはずが無いと、決めつけていた

そして自分に逆らった横島に制裁を加えるべく神通混で横島に再び斬りかかる


ガキーン!ガキーン!ガキーン!ガキーン!


令子の神通混と横島の令子が火花を散らし、ぶつかり合う


「横島のクセに生意気な~」


令子は益々怒りが増していく

「あんた… 何様のつもりだ? 静かに生きる妖怪が人間の都合で困ってる。 なら人間が再び静かに生きれるように、手を差し伸べるべきだ。 俺はこの手で守れる命は必ず守る!」

横島は静かだったが怒りを溜めてキレていた

「ハッ!!」


横島は霊力を500マイトほど解放した!

「うわっ!!」


令子は吹き飛ばされて近くの木に叩きつけられた

令子は痛みと怒りで我を忘れていた

「横島! 何なの!? 今の圧倒的な力は……! 私はオカルトGメンなのよ!! 逆らって無事に済むと思ってないでしょうね!」

圧倒的な力の差を見せつけても怯まない

さすがは魔族と戦ってきた美神令子だった…


「好きにしろよ。 俺は守ると決めたからな… とことんやるぞ! それに相手も確認しないで、妖怪を説得中のGSに攻撃をした。 バレて困るのは美神さんですよ」

横島は怒っているが冷静に冷たい目で令子を見ていた


令子は怒りに狂っていたが何も言い返せなかった

横島が自分に殺気を込めた眼差しで見ていたからだった


「忠夫さん、その辺にして下さい。」

Gメン職員はあまりの恐怖に動けなかった


そんな中魔鈴が出てきた
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