その一
それは天気のよい休日
横島と魔鈴は某県山奥にやってきた
GS協会経由の依頼で、ゴルフ場の建設用地の山に住み着いている妖怪が、建設会社の邪魔をしているという依頼だった…
横島達はこの依頼が、猫又の親子だと確信して依頼を受けた
「気持ちいい天気ですね~ 空気もおいしいし自然の霊波がとても心地いいですね~」
山に来る為にGパンにTシャツに上着を着ている魔鈴が、気持ち良さそうに深呼吸をしていた
「ああ、そうだな~ 俺達は寿命が永遠に近い。 いずれこんな自然に囲まれた土地で静かに暮らすのもいいな」
横島も珍しくGパンを履いていた
ただ単に、山にスーツはあまりに合わないからなのだが…
横島は二人の着替えが入ったリュックを背負っているが、最低限なので邪魔にならなかった
「猫又の親子の家はどこでしょうね…」
「うーん、前は迷ってたとこ助けられたからな… この辺は地脈の影響で雑霊がおおくて霊視が出来ないからな~ 心眼わかるか?」
横島と魔鈴は近くまで来ているはずなのだが、なかなか見つからなかった
「とりあえずしばらくこのままだと思う。 この辺りは我にも見えんが、逆に一番見えない場所はわかるからな…」
心眼は冷静に状況を判断していた
横島と魔鈴は半分ピクニック気取りな為、ゆっくり歩いていた
二人はそれから
かれこれ一時間で猫又の親子の家を見つけ出した
「横島、家の中で妖怪が様子を見ているぞ…」
心眼が中を霊視して伝える
「わかった。」
横島は魔鈴と目を合わせて、警戒させないように家に行った
トントン
「はい… どちらさまですか?」
中からは警戒したような声で返事があった
「すいません。 少しこの辺りの事でお話ししたいのですが…」
横島は笑顔で優しく話した
しばらく間があったが、敵意や殺気がないのを確認して猫又はドアを開けた
「どうぞ…」
二人は猫又のミイが案内するまま囲炉裏の前に座った
猫又は人化していたが、横島達にはわかっていた
ミイは警戒をとかないが、横島達を中に入れた最大の理由は、横島達が普通の人間と少し違うのを感じ、自分では勝てないのを悟ったからだった…
「俺は横島忠夫、こっちが魔鈴めぐみ。 俺達は話し合いに来ました。 この辺りで人を脅かしているのはあなたですね?」
横島は笑顔を変えないが嘘を言わず、素直に話した
感性に優れた猫又には下手に嘘をつくとバレる可能性があるからだ
ミイは少し震えていた…
横島達がGSだと悟ったからだ
「私を退治に来たのですか?」
ミイは静かに話した
せめて息子のケイは守らねばならない
その思いでいっぱいだった…
「私達は退治に来たのではありません。 信じてもらえないでしょうが、あなた方にここを立ち退いて欲しいのです。 新しい住処はこちらで用意します」
魔鈴も優しく説明した
ミイは二人をジッと見つめ考えている
嘘でないのはわかっている…
が信じる理由も無かった
人間を甘く見てはいけない
それで長い時を生きてきたミイだった
「あなた方は人間ですか?」
ミイは最大の疑問を横島達に投げかけた
二人は力を隠しているが、神魔クラスの力を感じていた
その二人がなぜわざわざ山奥まで来たのか、理解出来なかった…
横島と魔鈴は驚いた顔になった
「すごいですね~ バレたのは初めてですよ! 俺達は確かに純粋な人間ではありません。 人間を超えて神魔と同じ生命になりました。 ただ基本は人間なので霊気も人間と同じはずなのだが…」
横島は感心したように話した
「私も核心はありませんでした。 ただあなた方の力は人間にしては大きすぎる。 それに霊気の流れが少し違うので…」
ミイは横島が素直に認めたので少し理由を話した
「私達はGS協会からの依頼で来ました。 今引っ越ししてもらえば、最低限の生活は保証します。」
魔鈴の話にミイは迷った
戦っても勝てない
しかし信じるのは怖い
横島達も焦らすつもりが無いため、ゆっくりしていた
横島と魔鈴は某県山奥にやってきた
GS協会経由の依頼で、ゴルフ場の建設用地の山に住み着いている妖怪が、建設会社の邪魔をしているという依頼だった…
横島達はこの依頼が、猫又の親子だと確信して依頼を受けた
「気持ちいい天気ですね~ 空気もおいしいし自然の霊波がとても心地いいですね~」
山に来る為にGパンにTシャツに上着を着ている魔鈴が、気持ち良さそうに深呼吸をしていた
「ああ、そうだな~ 俺達は寿命が永遠に近い。 いずれこんな自然に囲まれた土地で静かに暮らすのもいいな」
横島も珍しくGパンを履いていた
ただ単に、山にスーツはあまりに合わないからなのだが…
横島は二人の着替えが入ったリュックを背負っているが、最低限なので邪魔にならなかった
「猫又の親子の家はどこでしょうね…」
「うーん、前は迷ってたとこ助けられたからな… この辺は地脈の影響で雑霊がおおくて霊視が出来ないからな~ 心眼わかるか?」
横島と魔鈴は近くまで来ているはずなのだが、なかなか見つからなかった
「とりあえずしばらくこのままだと思う。 この辺りは我にも見えんが、逆に一番見えない場所はわかるからな…」
心眼は冷静に状況を判断していた
横島と魔鈴は半分ピクニック気取りな為、ゆっくり歩いていた
二人はそれから
かれこれ一時間で猫又の親子の家を見つけ出した
「横島、家の中で妖怪が様子を見ているぞ…」
心眼が中を霊視して伝える
「わかった。」
横島は魔鈴と目を合わせて、警戒させないように家に行った
トントン
「はい… どちらさまですか?」
中からは警戒したような声で返事があった
「すいません。 少しこの辺りの事でお話ししたいのですが…」
横島は笑顔で優しく話した
しばらく間があったが、敵意や殺気がないのを確認して猫又はドアを開けた
「どうぞ…」
二人は猫又のミイが案内するまま囲炉裏の前に座った
猫又は人化していたが、横島達にはわかっていた
ミイは警戒をとかないが、横島達を中に入れた最大の理由は、横島達が普通の人間と少し違うのを感じ、自分では勝てないのを悟ったからだった…
「俺は横島忠夫、こっちが魔鈴めぐみ。 俺達は話し合いに来ました。 この辺りで人を脅かしているのはあなたですね?」
横島は笑顔を変えないが嘘を言わず、素直に話した
感性に優れた猫又には下手に嘘をつくとバレる可能性があるからだ
ミイは少し震えていた…
横島達がGSだと悟ったからだ
「私を退治に来たのですか?」
ミイは静かに話した
せめて息子のケイは守らねばならない
その思いでいっぱいだった…
「私達は退治に来たのではありません。 信じてもらえないでしょうが、あなた方にここを立ち退いて欲しいのです。 新しい住処はこちらで用意します」
魔鈴も優しく説明した
ミイは二人をジッと見つめ考えている
嘘でないのはわかっている…
が信じる理由も無かった
人間を甘く見てはいけない
それで長い時を生きてきたミイだった
「あなた方は人間ですか?」
ミイは最大の疑問を横島達に投げかけた
二人は力を隠しているが、神魔クラスの力を感じていた
その二人がなぜわざわざ山奥まで来たのか、理解出来なかった…
横島と魔鈴は驚いた顔になった
「すごいですね~ バレたのは初めてですよ! 俺達は確かに純粋な人間ではありません。 人間を超えて神魔と同じ生命になりました。 ただ基本は人間なので霊気も人間と同じはずなのだが…」
横島は感心したように話した
「私も核心はありませんでした。 ただあなた方の力は人間にしては大きすぎる。 それに霊気の流れが少し違うので…」
ミイは横島が素直に認めたので少し理由を話した
「私達はGS協会からの依頼で来ました。 今引っ越ししてもらえば、最低限の生活は保証します。」
魔鈴の話にミイは迷った
戦っても勝てない
しかし信じるのは怖い
横島達も焦らすつもりが無いため、ゆっくりしていた