その一

横島は昼食後試合の説明を受けて、二次試験会場に向かう


一方白龍のGS達は…

「雪之丞 あたし達の敵になりそうなのいた?」

勘九朗は雪之丞に聞く

「バンパイヤハーフと女と爺さんとバンダナをまいたやつだな」

雪之丞はニヤリとして答える

「だが主席合格は俺達がいただく」



そうして二次試験が始まる

ラプラスのダイスが振られ横島はコートに向かう


「最初からドクターカオスは勘弁だな~」

ボヤいてコートに入ると、相手は筋肉ムキムキの大男だった

(あれ?今回はカオスじゃないな? もう歴史が変わったのか?)


「俺の相手はこんなガキかよ。せめてものハンデだ、10%で勝負してやろう」

ゴゴゴゴゴー

大男が霊波を出して威嚇する


「厄珍さん? 最初の試合は横島選手対蛮・玄人選手です。 どうでしょう?」

「あれは令子ちゃんとこのボーズあるな。 可哀想に蛮選手には勝てないアル 」


「試合開始!」

審判の声で試合が始まる


(意味もなく霊波を出しっぱなしかよ。 ただの馬鹿者だな)

横島は内心呆れて蛮に接近する

蛮は横島をナメていて一撃で決めようと殴りかかるが、横島は急にしゃがんで避けると、拳に霊力を少し込めてアッパーでアゴを打ち抜く!

蛮は呆気なく気を失って終わる


「勝者横島!」


横島に続きミカ・レイや他のメンバーも一回戦を突破した


その夜令子や唐巣は小竜姫と話し合いしていたが、横島は早く帰った

霊力と肉体の調整をしなくてはいけないからだ


次の日会場に行くと、ピートが悩んでいる

「僕は正直人間より強いと自惚れてました。 でも僕はただの半人前です。 人間としても吸血鬼てしても…」


バシッ!

ミカ・レイが突然ピートを殴る

「甘ったれてんじゃないわよ! 男ならチャンとしなさい!!」

ピートは落ち込み下を向く

「しかし僕は… 唐巣先生の教えでさえ満足には…」

「先生に教わったのが全てじゃないでしょ? 自分の力を引き出しなさい!」

令子はそのまま去っていく


ピートは驚き横島を見る

「どういうことでしょう?」
横島は少し考えて答える

「ピート… きれい事だけでは戦いは負けてしまう。 どんな手段を使っても生きる為に負けない必要があるんだ。 負けたら死ぬ! そのくらい覚悟して後悔がないように戦えよ」

横島もそう話してピートから去っていく

少し離れた場所で聞いていた令子は驚いている

「あんたどうしたの? あんなマトモなこと言うなんて?」

「ミカ・レイさんの話を聞いてわかったんですよ… あいつは善や悪にこだわりすぎですから…」

「あんた本当に横島?」

令子は驚き横島を見る

「俺も今まで美神さんと仕事しましたからね… 少しは理解してますよ」

横島は苦笑いしながら二次試験に向かう


コートに入ると相手は九能市氷雅だった

「試合開始!」


横島が九能市から距離をとると、バンダナに目が開く

「気がついてると思うが、相手は霊刀をもっておるぞ」

バンダナが声をかけてきた

「おっ 心眼出てきたな!」

「いらぬと思ったが一応な。 そなたの実力我に見せてみよ」

「サンキュー。 なら見せてやるよ。」

一方九能市はマントを目隠しに居合いをしてくる

横島は後ろに下がってよけた

「おや…? 私の居合いをかわしましたね? 偶然ではないようですね…参ります」

九能市は刀を鞘にしまい、再び突進から居合いを放つ!

横島は右でサイキックソーサを出して受け止めて、その隙に左で九能市の溝打ちをして勝利した


「勝者横島! 横島選手GS資格取得!!」


コートから出ると令子がやってくる

「やったじゃない! 横島クン 合格よ!」

「ありがとうございます。 美神さんと小竜姫さまからもらったバンダナのおかげです」

横島も素直に喜ぶが

「横島クン、昨日から変よね? 別人みたいだわ さっきの動きも無駄がなくて、素人には見えなかったし」

令子は少し疑っている

「小竜姫さまからバンダナに頂いた心眼のおかげですよ」


横島は笑ってごまかして外に出ていく

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