その一
香港から帰ってしばらくは大きな事件もなく学校に除霊に忙しい毎日だった
現代でただ1人の魔女である魔鈴の元には、除霊依頼や相談などが多くなってきた
横島はこの頃
見習いを卒業して正式なGSになった
原始風水盤事件で魔鈴の評価も高くなり、GS協会からの依頼も増えていた
魔鈴の事務所は魔鈴にカオスとマリアと横島しか居ないため、受けきれない依頼も増えていた
魔鈴とカオスは研究が中心で横島は学校があるため、除霊にかける時間が他のGSより少ないのが理由である
そんなある日
テレビのニュースを見ていたら西条が出ていた
日本にオカルトGメンが来たのである
横島が知っている歴史より早いが、このくらいの誤差なら仕方ないだろう…
「西条が来たな… これで日本のGS業界も少し変わるな…」
日本のGS業界は纏める組織が無かった
GS協会はあくまで民間組織でGSを束ねるのが仕事なため、依頼人が無いような大規模な霊症があった場合中心になる組織が無かった
警察や国が依頼する場合もあるが、料金が高いGSを数多く雇うのが無理なため実質不可能だった
横島と魔鈴はソファーに並んで座って、魔鈴は横島に寄りかかってテレビを見ていた
「忠夫さんは西条先輩と合わないですからね…」
魔鈴は苦笑いしながら横島に呟いた
「今回は前ほどじゃないだろうさ… 西条には美神さんを支えてもわらないとな」
横島は魔鈴の頭を撫でながら話した
魔鈴は顔を赤らめ気持ちよさそうだった
「これから美神さんは試練の連続ですからね… 忠夫さんが居ない分西条先輩が支えてあげれたらいいんですが…」
表情は幸せそうだが、口調は不安そうだった
「西条に出来るかな?」
横島はニヤニヤと面白そうに言った
「難しいかもしれません。 西条先輩が美神さんのワガママを受け止めて支えてやるのは…」
「まあ、ルシオラ達と会うまではある程度歴史通り進めないとな… 命は俺達が陰から守ればいいさ」
魔鈴は顔をあげ横島を見つめる
横島は魔鈴の自然な笑顔に見とれた
魔鈴はそのまま目を瞑る…
横島はゆっくり魔鈴の唇に合わせた…
「…ん… 忠夫さん……」
「めぐみ……」
二人の唇がはなれる…
そのまま抱き締めて再び唇を合わせる
先ほどよりは激しくお互い求め合う
二人の甘い世界はそのまま……
続かなかった
突然電話が鳴る
魔鈴は残念なような表情で電話に出た
「はい…。 …わかりました。 少しお待ち下さい。」
魔鈴は電話を保留にして、申し訳なさそうに横島を見た
「忠夫さん、オカルトGメンから協力要請ですがどうしますか?」
横島は真剣な表情になった
「依頼内容は?」
「オフィスビルに大量の悪霊が集まったみたいです。 官庁の関係ビルでGメンだけでは無理なようです。」
横島は少し考えて…
「受けようか。 国が絡んでるなら受けた方が得だな…」
横島はそのまま準備にむかった
「お待たせしました。 依頼お受けします。」
魔鈴は電話を置いて出掛ける支度に入った
カオスは異界の魔鈴の家の近くの研究所にいるため
横島が話に言ったが研究が中途半端な為、マリアだけ行くことになった
横島、魔鈴、マリアは空を飛んで現場に向かった
基本的に横島達は除霊道具はあまり使わない
せいぜい魔鈴が魔法を使う杖くらいである
今回はGメンがいるため他の装備は必要無く、服装だけを変えて向かった
横島はカジュアルなスーツ
魔鈴は魔女ルック
マリアは変わらない
そんな姿で向かった
横島と魔鈴の服は魔法で対霊処理を施した特殊な服である
横島がスーツにしたのは、横島の見た目が若すぎる為、客に不安を与えない為である
GSも客商売な為、基本的に横島はスーツで除霊していた
現場に着地するとそこには西条と美神がいた
西条は笑顔で魔鈴の元にやってきた
「久しぶりだね。 魔鈴君 いきなり依頼して済まなかったね」
「お久しぶりです。 西条先輩 状況はどうなってますか?」
魔鈴は目の前の30階建てのビルを見て西条に聞いた
現代でただ1人の魔女である魔鈴の元には、除霊依頼や相談などが多くなってきた
横島はこの頃
見習いを卒業して正式なGSになった
原始風水盤事件で魔鈴の評価も高くなり、GS協会からの依頼も増えていた
魔鈴の事務所は魔鈴にカオスとマリアと横島しか居ないため、受けきれない依頼も増えていた
魔鈴とカオスは研究が中心で横島は学校があるため、除霊にかける時間が他のGSより少ないのが理由である
そんなある日
テレビのニュースを見ていたら西条が出ていた
日本にオカルトGメンが来たのである
横島が知っている歴史より早いが、このくらいの誤差なら仕方ないだろう…
「西条が来たな… これで日本のGS業界も少し変わるな…」
日本のGS業界は纏める組織が無かった
GS協会はあくまで民間組織でGSを束ねるのが仕事なため、依頼人が無いような大規模な霊症があった場合中心になる組織が無かった
警察や国が依頼する場合もあるが、料金が高いGSを数多く雇うのが無理なため実質不可能だった
横島と魔鈴はソファーに並んで座って、魔鈴は横島に寄りかかってテレビを見ていた
「忠夫さんは西条先輩と合わないですからね…」
魔鈴は苦笑いしながら横島に呟いた
「今回は前ほどじゃないだろうさ… 西条には美神さんを支えてもわらないとな」
横島は魔鈴の頭を撫でながら話した
魔鈴は顔を赤らめ気持ちよさそうだった
「これから美神さんは試練の連続ですからね… 忠夫さんが居ない分西条先輩が支えてあげれたらいいんですが…」
表情は幸せそうだが、口調は不安そうだった
「西条に出来るかな?」
横島はニヤニヤと面白そうに言った
「難しいかもしれません。 西条先輩が美神さんのワガママを受け止めて支えてやるのは…」
「まあ、ルシオラ達と会うまではある程度歴史通り進めないとな… 命は俺達が陰から守ればいいさ」
魔鈴は顔をあげ横島を見つめる
横島は魔鈴の自然な笑顔に見とれた
魔鈴はそのまま目を瞑る…
横島はゆっくり魔鈴の唇に合わせた…
「…ん… 忠夫さん……」
「めぐみ……」
二人の唇がはなれる…
そのまま抱き締めて再び唇を合わせる
先ほどよりは激しくお互い求め合う
二人の甘い世界はそのまま……
続かなかった
突然電話が鳴る
魔鈴は残念なような表情で電話に出た
「はい…。 …わかりました。 少しお待ち下さい。」
魔鈴は電話を保留にして、申し訳なさそうに横島を見た
「忠夫さん、オカルトGメンから協力要請ですがどうしますか?」
横島は真剣な表情になった
「依頼内容は?」
「オフィスビルに大量の悪霊が集まったみたいです。 官庁の関係ビルでGメンだけでは無理なようです。」
横島は少し考えて…
「受けようか。 国が絡んでるなら受けた方が得だな…」
横島はそのまま準備にむかった
「お待たせしました。 依頼お受けします。」
魔鈴は電話を置いて出掛ける支度に入った
カオスは異界の魔鈴の家の近くの研究所にいるため
横島が話に言ったが研究が中途半端な為、マリアだけ行くことになった
横島、魔鈴、マリアは空を飛んで現場に向かった
基本的に横島達は除霊道具はあまり使わない
せいぜい魔鈴が魔法を使う杖くらいである
今回はGメンがいるため他の装備は必要無く、服装だけを変えて向かった
横島はカジュアルなスーツ
魔鈴は魔女ルック
マリアは変わらない
そんな姿で向かった
横島と魔鈴の服は魔法で対霊処理を施した特殊な服である
横島がスーツにしたのは、横島の見た目が若すぎる為、客に不安を与えない為である
GSも客商売な為、基本的に横島はスーツで除霊していた
現場に着地するとそこには西条と美神がいた
西条は笑顔で魔鈴の元にやってきた
「久しぶりだね。 魔鈴君 いきなり依頼して済まなかったね」
「お久しぶりです。 西条先輩 状況はどうなってますか?」
魔鈴は目の前の30階建てのビルを見て西条に聞いた