その一

横島達一行はピートの案内で、地下鉄からゾンビ達が使う入り口に向かっていた


その頃メドーサと土角結界に捕らわれた美神は…


横島達が来るのを水晶玉で見ていた

「先生や横島クン達がここへ…」

「そう… あんたを助けるつもりでね 思うツボだわ…!」

悔しそうな美神にメドーサはニヤリとして言った


その頃横島達は、地下鉄の線路を歩いていた

「ピート君、入り口はまだかい?」

「もうそろそろのはずなんですが…」

辺りを警戒しながら一行は歩いている中唐巣がピートに聞いた


「ドクターカオス・霊気を発見。 入り口と思われます」

マリアが止まり言った

「ここか… どいてろ」

ドッカーン

雪之丞が地下鉄の壁を霊波砲で壊した


「行くぜ! みんな十分気いつけろよ!! クックックッ… 戦える! 全力で戦えるぞ!!」

雪之丞は戦いたくてウズウズしながら話した

(このバトルジャンキーは……)

その場の他の人間は雪之丞を呆れた目で見て心の中で呟いた…


「みんな、冷静に落ち着いてね…」

唐巣が困ったように話した


中に入ると石像のケルベロスがいた…

「地獄の番犬・ケルベロスの像か…」

「ここにある以上 たたの像じゃなさそうだな!!」

横島が呟くと雪之丞が言った

その時
ケルベロスが突然動き出して襲いかかってきた!


「ざけんじゃねー!!」

「ダンピールフラッシュ!!」

雪之丞とピートが一斉に霊波砲を放つ!

キーン!!

ドッカーン!!

ケルベロスは二人の霊波砲を跳ね返した
横島達は一斉に跳ね返された攻撃をかわした


「待て! 奴は霊波攻撃を跳ね返す素材で覆われておる! やれ!マリア」

「イエス・ドクターカオス!」

カオスが叫ぶとマリアが腕に仕込んである銃を撃った


ダダダダダダ!!


ケルベロスの頭の一つがボロボロになっていった

そしてその隙に唐巣とピートが霊波砲を撃った

「アーメン!」

「ダンピールフラッシュ!」


「ギャオオオーン!」

ケルベロスは叫びをあげて崩れていった…

「さすがはカオスとマリアだな~」

「そうですね、素晴らしい判断力です」
横島と魔鈴が感心したように話した

カオスも過去は知っているが、ケルベロスは知らないはずである


「さっ 早く行こうぜ!」

雪之丞が唐巣や横島達を急がせる

「雪之丞まて! その前にお客さんだ…」

ビューー

キンッ!!


暗闇から横島に向けて刀が飛んできた!

横島が霊波刀ではじく

唐巣、魔鈴、カオス、マリアも気がついていたらしく同じ方に警戒していた

「あら? 気がついていたのね… 雪之丞よりは手応えがありそうだわ…」


魔装術と陰念が纏っている勘九朗が暗闇から出てきた

「勘九朗! 陰念! お前らまだ目が覚めないのか!」

雪之丞が勘九朗達に言い放つ

「何を今更… お互い強くなる為には何でもするでしょ? それより私達を裏切った以上覚悟はできてるわね…?」

「雪之丞に横島! お前らは殺してやるよ!!」

冷静な勘九朗とキレてる陰念

「このメンバーに勝てると思ってるのか?」


「私の魔装術は完成されてるわ! 人間が何人来ても同じよ!」

勘九朗はあくまで降伏はしないようだ

「俺も一度てめーとは本気でやってみたかったぜ…!」

雪之丞はそう言って手に霊力を高める

勘九朗や陰念は雪之丞の魔装術だと警戒するが違った

バシュッ!!

「魔装術じゃない!?」

ドガーン!!

ドガーン!!

爆発は二発だった

一発は雪之丞のサイキックソーサで
もう一発は横島のサイキックソーサだった

勘九朗と陰念に一発ずつサイキックソーサが炸裂した

「こいつはそこにいるダチに教わったテさ!! バカのひとつ覚えの魔装術にゃあ結構効くだろーが!!」

「雪之丞ォォーッ!!」

「横島ァァーッ!!」

勘九朗は雪之丞のサイキックソーサで前に切り落とされた腕が吹っ飛んだ

陰念は胸元に横島のサイキックソーサをうけてダメージをうけている

「勘九朗に陰念… 元始風水盤がある以上これから先は手加減なしだ。」

横島は勘九朗の腕を拾い上げる
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