その一

「彼女が魔鈴さんなのね~ 納得したわ」

愛子が呟いた

「何が納得なんだ?」

横島達は放課後に話していた

「横島くんのお弁当は毎日彼女が作ってるんでしょう? 毎日手間をかけて愛情込めてるのがわかってたから… それに横島くんの服装もしっかりして清潔だしね。 なんか彼女を見たら納得したのよ。」


「確かに横島さん彼女が来てからは変わりましたね~」

ピートが頷きながら話した

「羨ましいですジャー、少し前まで同じだったのに…」

タイガーは悲しそうだった


「うーん めぐみには感謝してるよ。 俺にはもったいないほどの相手だからな…」

横島は優しい笑みで話した

「ノロケにしか聞こえないわね~ でも同棲って驚いたわ」

愛子が突っ込む

「そうですね。 僕も知りませんでした」
ピートが話した


「いや、俺のアパートは事務所に使ってるからな~ 魔鈴さんは魔法で異界に家を作ってるから、俺も一部屋借りてるだけだよ」

横島が説明するが…

「どっからどう見ても同棲じゃない!」

愛子が言うとピートとタイガーも頷いていた

「アハハ そうかもな。 俺は幸せだよ」

横島は開き直った

「当たり前よ! それで不幸なんて言ったら殺されるわよ!」

愛子が呆れたように突っ込む



そうして横島達は帰っていった

ちなみに横島は帰りにバレンタインチョコを3個ほどもらい

帰りに偶然?会ったおキヌちゃんにも1個もらっていた


ちなみにおキヌ以外は本命なのだが
横島はもちろん気がついていない


横島は家に帰り
夕食が終わると魔鈴がチョコケーキを持ってきた

「忠夫さん、私からのバレンタインチョコです。 この時代では初めてですからね 頑張ってみました」

魔鈴は少しはずかしそうに話した

横島はチョコケーキを食べて

「本当にうまいっす。 俺は本当に幸せです……」

横島は涙ぐみながら食べた

「そこまで言われたら嬉しいですね~」
魔鈴は満足な笑みを浮かべていた

「横島さん、結局学校でチョコもらったんですか?」

「結局学校で4個におキヌちゃんから1個もらいましたよ いや~義理でも嬉しいっすね」

横島は頭をかきながら話した


魔鈴は学校に行って良かったと思った
今の横島ならモテても不思議ではないから…
自分の存在をアピールするいい機会だったのだから


ただ横島の鈍感は相変わらずで
もらったチョコが本命だとは全然思ってない
その事実に苦笑いしながら安心もした


今の横島なら西条のようにプレイボーイにもなれるからだ



魔鈴は横島の隣に座り
「忠夫さん、私にも一口下さいな」

アーン

魔鈴が口を開いた


横島は魔鈴が可愛いな~
と見惚れて

「はい、アーン」

食べさせた

「じゃあ、今度はめぐみにやってほしいな…」

横島がそう言うと

「しょうがないですね~」

と言い

はいアーン



結局最後までやって、完全にバカップル化していた



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