その二
そしてその日の夜
横島と魔鈴とジロウとマリアは、カオスが予測した場所の一つで犬飼の捜索をしていた
同じく他の場所でも令子と冥子、エミと唐巣、そして残る一カ所は西条がそれぞれに捜索をしている
さて横島達の捜索方法は、心眼とジロウの霊視にマリアが付近を警戒しながら犬飼を探していたが、簡単に見つかるはずはない
「そろそろ火傷の傷が癒える頃だろうしな… 出来れば今夜で仕留めたいな」
横島の表情には緊張感が漂っている
剣術と言う点で言えばたいしたことはない犬飼だが、一振りごとに八つの斬撃が無差別に繰り出される八房はやはり厄介だった
「今宵は新月が近い。 奴もまだ力は弱いだろう。 一刻も早く捕らえねば…」
拳を握り締めるジロウは、元仲間として犬飼を止めたいと言う気持ちでいっぱいだ
その頃令子と冥子も二人の警察官の護衛の元、カオスが予測した区域の一つを捜索していた
「令子ちゃん~ 怖いわ~」
腕を組みピッタリくっついて歩く冥子に、疲れた表情の令子がため息をはく
「大丈夫よ。 危なそうだったら、逃げて魔鈴を呼べばいいだけだから。 それにカオスの予測もあんまり信用出来ないのよね~」
護衛の二人は少し後ろを歩いてるため、実質冥子と二人で歩いてる令子だがあまり緊張感はない
もう数日連続で捜索しているため、さすがに毎日緊張してはいられないようだ
ウルトラ見鬼君と冥子のグビラの霊視で探しているため、ある程度近付けば事前に発見出来る自信があるのだろう
それに令子の場合は、カオスをあまり信用してないと言うこともある
いつの間にかボケが治ったカオスだが、令子は出会った頃のボケてる印象が強いためイマイチ信用してない
「どうしたのグビラちゃん~?」
そんな時、冥子の式神グビラが何やら見つけたようで騒いでいる
「霊能者か… 拙者を探しておるのかな?」
いつの間にか時代劇の様な着物に網笠を被った人が、令子と冥子の前方に現れてた
「ちっ! 見鬼君使えないじゃないの!」
令子は愚痴りながらも見鬼君を投げ捨て、神通棍に霊力を込めた
「ほう… なかなかやるようだな。 この前の霊能者を倒す為にも、拙者は力が要る。 死ぬがいい!!」
犬飼は、動かない令子と冥子に向かって八房を振り下ろす
「冥子!」
とっさに八房の危険を察知した令子は、迫り来る斬撃から間一髪冥子を庇いかわすが、後ろに居た護衛の警察官はかわすことが出来ない
「ぐあっ…」
警察官は銃を構える前に倒れて何も出来なかった
(冗談じゃないわ! あんなのどうやって相手にするのよ!!)
八房の予想以上の強さに、令子はこの場での退治を早々に断念する
「冥子、シンダラ出して! 退くわよ!!」
令子の言われるがままシンダラを出す冥子
二人はシンダラに乗って逃げようとするが、犬飼も黙って見逃すはずはない
「死ね!!」
犬飼は再びシンダラに乗る二人に八房を振るう
「精霊石よ!!」
令子は手持ちの精霊石全てを使い、八房の斬撃を防ごうとする
八房の斬撃と精霊石の爆発がぶつかり、全て相殺したかに見えた
ドシュッ!!
しかし、完全に相殺しきれなかった一撃が令子の左腕を切り付けていた
横島と魔鈴とジロウとマリアは、カオスが予測した場所の一つで犬飼の捜索をしていた
同じく他の場所でも令子と冥子、エミと唐巣、そして残る一カ所は西条がそれぞれに捜索をしている
さて横島達の捜索方法は、心眼とジロウの霊視にマリアが付近を警戒しながら犬飼を探していたが、簡単に見つかるはずはない
「そろそろ火傷の傷が癒える頃だろうしな… 出来れば今夜で仕留めたいな」
横島の表情には緊張感が漂っている
剣術と言う点で言えばたいしたことはない犬飼だが、一振りごとに八つの斬撃が無差別に繰り出される八房はやはり厄介だった
「今宵は新月が近い。 奴もまだ力は弱いだろう。 一刻も早く捕らえねば…」
拳を握り締めるジロウは、元仲間として犬飼を止めたいと言う気持ちでいっぱいだ
その頃令子と冥子も二人の警察官の護衛の元、カオスが予測した区域の一つを捜索していた
「令子ちゃん~ 怖いわ~」
腕を組みピッタリくっついて歩く冥子に、疲れた表情の令子がため息をはく
「大丈夫よ。 危なそうだったら、逃げて魔鈴を呼べばいいだけだから。 それにカオスの予測もあんまり信用出来ないのよね~」
護衛の二人は少し後ろを歩いてるため、実質冥子と二人で歩いてる令子だがあまり緊張感はない
もう数日連続で捜索しているため、さすがに毎日緊張してはいられないようだ
ウルトラ見鬼君と冥子のグビラの霊視で探しているため、ある程度近付けば事前に発見出来る自信があるのだろう
それに令子の場合は、カオスをあまり信用してないと言うこともある
いつの間にかボケが治ったカオスだが、令子は出会った頃のボケてる印象が強いためイマイチ信用してない
「どうしたのグビラちゃん~?」
そんな時、冥子の式神グビラが何やら見つけたようで騒いでいる
「霊能者か… 拙者を探しておるのかな?」
いつの間にか時代劇の様な着物に網笠を被った人が、令子と冥子の前方に現れてた
「ちっ! 見鬼君使えないじゃないの!」
令子は愚痴りながらも見鬼君を投げ捨て、神通棍に霊力を込めた
「ほう… なかなかやるようだな。 この前の霊能者を倒す為にも、拙者は力が要る。 死ぬがいい!!」
犬飼は、動かない令子と冥子に向かって八房を振り下ろす
「冥子!」
とっさに八房の危険を察知した令子は、迫り来る斬撃から間一髪冥子を庇いかわすが、後ろに居た護衛の警察官はかわすことが出来ない
「ぐあっ…」
警察官は銃を構える前に倒れて何も出来なかった
(冗談じゃないわ! あんなのどうやって相手にするのよ!!)
八房の予想以上の強さに、令子はこの場での退治を早々に断念する
「冥子、シンダラ出して! 退くわよ!!」
令子の言われるがままシンダラを出す冥子
二人はシンダラに乗って逃げようとするが、犬飼も黙って見逃すはずはない
「死ね!!」
犬飼は再びシンダラに乗る二人に八房を振るう
「精霊石よ!!」
令子は手持ちの精霊石全てを使い、八房の斬撃を防ごうとする
八房の斬撃と精霊石の爆発がぶつかり、全て相殺したかに見えた
ドシュッ!!
しかし、完全に相殺しきれなかった一撃が令子の左腕を切り付けていた