その二
その後、京都市内を観光する横島達だったが…
京都郊外の某寺の敷地内を歩いてる時、いつの間にか横島達以外の観光客が周りから居なくなっていた
「心眼、もしかしてハメられたか?」
横島がピートや愛子達に聞こえないように小声でつぶやくと、バンダナに目が開く
「うむ、朝から尾行されていたぞ。 恐らくは人を追い払う結界だろう」
久しぶりに現れた心眼の言葉に横島の表情に緊張が走った
「少し前から気が付いてはいたけど、敵意は無いから放置してたんだが…」
「どうやら見てるだけでは無いようだ」
心眼がそう告げると、横島の表情が一気に変わる
「ピート、タイガー、敵だ。 お前らは愛子と加奈を守れ」
突然横島にそう言われたピートとタイガーは驚いて横島を見るが、その表情が変わってることに気付き辺りを警戒をしていく
「横島君?」
そんな中、愛子と加奈は状況を理解出来ずに不思議そうに横島を見つめていた
「お前ら、動くなよ!」
横島が愛子達にそう叫ぶと同時に、横島達の周りに5人の男達が現れた
「何か用か?」
相手を警戒しながらも横島は冷静に問いかけるが、相手はその問いかけに答えないで、問答無用とばかりに横島に襲いかかっていく
「それが答えか…」
日本刀で襲いかかって来る5人に対して、一言つぶやくと横島が動いた
霊波刀を使い、次々と男達を倒していく
もちろん殺さないように霊波刀を峰打ちにしてはいるが、気絶させるだけなら十分だろう
「陰陽5行、汝を調伏する! 鋭ッ!!」
残り2人になった時1人の男が横島に向けて術を放つが、横島は一瞬霊力を高めてサイキックソーサで弾き返した
そして術を弾き返されて驚く2人を横島はあっと言う間に倒してしまう
「横島さん、大丈夫ですか!?」
敵が全て倒されたのを確認するとピートや愛子達が駆け寄って来た
特に愛子と加奈は突然の事態に顔色が真っ青である
「ああ、大丈夫だよ。 こいつら… 陰陽術を使いやがった。 GSか?」
気絶した男達を見て横島は何者かと考え込む中、再び心眼が開く
「横島、もう一人いるぞ…」
心眼がそう告げると横島やピートは瞬時に辺りを見回して警戒する
「ほう… よく気付きましたね。 やはり伝承は正しかったようだ」
影から横島の戦う様子を見つめていたその男は静かに姿を表した
年は30前後で姿は細身で顔もほっそりしており、どちらかと言えば文系に見える男である
だが一番目を引くのはその服装だろう
今時珍しい昔ながらの陰陽師の和服を着込んでいるのだから…
(こいつ…)
その男が先ほどまでの連中とレベルが違うことを悟った横島は、ピートや愛子達を庇うように前に出た
ほぼ完璧に抑えられた霊力と気配に、横島の緊張感は高まっていく
(誰だか知らないが、美神親子の上をいく実力者がいるとはな…)
ピートとタイガーでは無理だろう
横島はそう思いこれ以上敵が居ないか辺りを霊視する
「そう警戒しなくても大丈夫ですよ。 失礼とは思いましたが、あなたの実力を確認させて頂いただけですから。 横島忠夫さん… 本当は魔鈴めぐみさんにも会いたかったのですが、あいにく私は京都から離れられないものでね」
男は本当に戦う気の無いような笑顔で横島に話していた
京都郊外の某寺の敷地内を歩いてる時、いつの間にか横島達以外の観光客が周りから居なくなっていた
「心眼、もしかしてハメられたか?」
横島がピートや愛子達に聞こえないように小声でつぶやくと、バンダナに目が開く
「うむ、朝から尾行されていたぞ。 恐らくは人を追い払う結界だろう」
久しぶりに現れた心眼の言葉に横島の表情に緊張が走った
「少し前から気が付いてはいたけど、敵意は無いから放置してたんだが…」
「どうやら見てるだけでは無いようだ」
心眼がそう告げると、横島の表情が一気に変わる
「ピート、タイガー、敵だ。 お前らは愛子と加奈を守れ」
突然横島にそう言われたピートとタイガーは驚いて横島を見るが、その表情が変わってることに気付き辺りを警戒をしていく
「横島君?」
そんな中、愛子と加奈は状況を理解出来ずに不思議そうに横島を見つめていた
「お前ら、動くなよ!」
横島が愛子達にそう叫ぶと同時に、横島達の周りに5人の男達が現れた
「何か用か?」
相手を警戒しながらも横島は冷静に問いかけるが、相手はその問いかけに答えないで、問答無用とばかりに横島に襲いかかっていく
「それが答えか…」
日本刀で襲いかかって来る5人に対して、一言つぶやくと横島が動いた
霊波刀を使い、次々と男達を倒していく
もちろん殺さないように霊波刀を峰打ちにしてはいるが、気絶させるだけなら十分だろう
「陰陽5行、汝を調伏する! 鋭ッ!!」
残り2人になった時1人の男が横島に向けて術を放つが、横島は一瞬霊力を高めてサイキックソーサで弾き返した
そして術を弾き返されて驚く2人を横島はあっと言う間に倒してしまう
「横島さん、大丈夫ですか!?」
敵が全て倒されたのを確認するとピートや愛子達が駆け寄って来た
特に愛子と加奈は突然の事態に顔色が真っ青である
「ああ、大丈夫だよ。 こいつら… 陰陽術を使いやがった。 GSか?」
気絶した男達を見て横島は何者かと考え込む中、再び心眼が開く
「横島、もう一人いるぞ…」
心眼がそう告げると横島やピートは瞬時に辺りを見回して警戒する
「ほう… よく気付きましたね。 やはり伝承は正しかったようだ」
影から横島の戦う様子を見つめていたその男は静かに姿を表した
年は30前後で姿は細身で顔もほっそりしており、どちらかと言えば文系に見える男である
だが一番目を引くのはその服装だろう
今時珍しい昔ながらの陰陽師の和服を着込んでいるのだから…
(こいつ…)
その男が先ほどまでの連中とレベルが違うことを悟った横島は、ピートや愛子達を庇うように前に出た
ほぼ完璧に抑えられた霊力と気配に、横島の緊張感は高まっていく
(誰だか知らないが、美神親子の上をいく実力者がいるとはな…)
ピートとタイガーでは無理だろう
横島はそう思いこれ以上敵が居ないか辺りを霊視する
「そう警戒しなくても大丈夫ですよ。 失礼とは思いましたが、あなたの実力を確認させて頂いただけですから。 横島忠夫さん… 本当は魔鈴めぐみさんにも会いたかったのですが、あいにく私は京都から離れられないものでね」
男は本当に戦う気の無いような笑顔で横島に話していた