その二
その頃、撮影準備をしていた銀一やスタッフ達にも外の変化が伝わっていた
「監督! 見物人がなんか変なんですが…」
若いADの1人が銀一達のところに血相を変えて走って来た
「変って何なんだよ? 待てなくなって騒いでるのか?」
監督は話を的確に伝えれないADに呆れたように外の様子をうかがう
「いったい何に騒いでるんだ? 他の番組でも来てるのか?」
監督が見ると見物人が興奮気味に騒いで、人だかりが出来ている
銀一も何事かと外の様子を見るが、この場所からでは騒動の中心が見えない
「そんなはずは… 本日は他に撮影の予定は無いはずです。 マスコミ関係者は多数おりますが、全てこちらの撮影の取材の為だと聞いてます」
テーマパーク関係者は困惑気味に説明した
バラエティーやテーマパークを紹介する番組が撮影されるのはたまにあることである
しかし無許可で行われるはずはなく、この日は銀一のドラマとそれの取材に来たマスコミだけなのだった
「監督、ちょっと見に行きましょうか」
このままでは騒ぎが大きくなるばかりだと思った銀一は、監督と一緒に騒動を確認に向かう
「誰だ? 中心に居るデカい奴?」
監督が見たのは中心に居るタイガーであった
人一倍デカいタイガーは目立つようだ
「あれは…… 横っち!?」
銀一は騒動の中心で少し困ったようにしている横島の姿を発見する
「近畿君知り合いかね?」
タイガーを見ながら監督は、芸能人にあんな人間居たかと考えをめぐらせる
「監督も知っとるやろ? 今年一番の大ヒットした香港映画。 あれに主演してた奴や!」
横島の姿を見つけた銀一は興奮した様子で監督に説明していく
「何だって!? 例の高校生GS横島忠夫か!? なんでこんな場所に居るんだ?」
銀一の説明に、タイガーの付近を探してようやく横島を発見した監督は、信じられないように驚いていた
「さあ… 学生服着てるから学校の行事やろか?」
懐かしい顔に思わず笑みがうかぶ銀一だが、懐かしんでもいられない
「監督、とりあえず助け出してくれへんやろか? 俺あいつと幼なじみなんだわ」
「本当か!? そんな話初耳だぞ!」
「横っち達、テレビ出演を断ってるって話やからな。 黙ってたんや。 俺と幼なじみだとバレたら騒ぎになるからな」
突然の銀一の告白に監督は更に驚いた表情になるが、すぐにスタッフに言って事態の収集に当たらせる
ちょうど銀一が横島を発見した頃、横島達はたくさんの人混みで動きがとれなくなっていた
「踊るGSに出演するんですか?」
「噂されていた芸能界進出が始まるんですね!?」
横島はたくさんの女の子達に囲まれて、様々な質問責めを受ける
どうやら見物人達は横島が踊るGSに出演する為にここにいると思ったらしく、そんな情報が周りに伝わっていた
「すいません。 ただの見物です。 道を開けてくれませんか?」
横島は周りに説明するが、ほとんど歓声で伝わらない
「横島君、なんとかならないの?」
さすがの愛子と加奈もたくさんの見物人に押されて困っている
「なんとかって言ってもな…」
愛子達を申し訳なさそうに見るが、まさかこんな場所で文珠を使う訳にもいかず横島は途方にくれる
「監督! 見物人がなんか変なんですが…」
若いADの1人が銀一達のところに血相を変えて走って来た
「変って何なんだよ? 待てなくなって騒いでるのか?」
監督は話を的確に伝えれないADに呆れたように外の様子をうかがう
「いったい何に騒いでるんだ? 他の番組でも来てるのか?」
監督が見ると見物人が興奮気味に騒いで、人だかりが出来ている
銀一も何事かと外の様子を見るが、この場所からでは騒動の中心が見えない
「そんなはずは… 本日は他に撮影の予定は無いはずです。 マスコミ関係者は多数おりますが、全てこちらの撮影の取材の為だと聞いてます」
テーマパーク関係者は困惑気味に説明した
バラエティーやテーマパークを紹介する番組が撮影されるのはたまにあることである
しかし無許可で行われるはずはなく、この日は銀一のドラマとそれの取材に来たマスコミだけなのだった
「監督、ちょっと見に行きましょうか」
このままでは騒ぎが大きくなるばかりだと思った銀一は、監督と一緒に騒動を確認に向かう
「誰だ? 中心に居るデカい奴?」
監督が見たのは中心に居るタイガーであった
人一倍デカいタイガーは目立つようだ
「あれは…… 横っち!?」
銀一は騒動の中心で少し困ったようにしている横島の姿を発見する
「近畿君知り合いかね?」
タイガーを見ながら監督は、芸能人にあんな人間居たかと考えをめぐらせる
「監督も知っとるやろ? 今年一番の大ヒットした香港映画。 あれに主演してた奴や!」
横島の姿を見つけた銀一は興奮した様子で監督に説明していく
「何だって!? 例の高校生GS横島忠夫か!? なんでこんな場所に居るんだ?」
銀一の説明に、タイガーの付近を探してようやく横島を発見した監督は、信じられないように驚いていた
「さあ… 学生服着てるから学校の行事やろか?」
懐かしい顔に思わず笑みがうかぶ銀一だが、懐かしんでもいられない
「監督、とりあえず助け出してくれへんやろか? 俺あいつと幼なじみなんだわ」
「本当か!? そんな話初耳だぞ!」
「横っち達、テレビ出演を断ってるって話やからな。 黙ってたんや。 俺と幼なじみだとバレたら騒ぎになるからな」
突然の銀一の告白に監督は更に驚いた表情になるが、すぐにスタッフに言って事態の収集に当たらせる
ちょうど銀一が横島を発見した頃、横島達はたくさんの人混みで動きがとれなくなっていた
「踊るGSに出演するんですか?」
「噂されていた芸能界進出が始まるんですね!?」
横島はたくさんの女の子達に囲まれて、様々な質問責めを受ける
どうやら見物人達は横島が踊るGSに出演する為にここにいると思ったらしく、そんな情報が周りに伝わっていた
「すいません。 ただの見物です。 道を開けてくれませんか?」
横島は周りに説明するが、ほとんど歓声で伝わらない
「横島君、なんとかならないの?」
さすがの愛子と加奈もたくさんの見物人に押されて困っている
「なんとかって言ってもな…」
愛子達を申し訳なさそうに見るが、まさかこんな場所で文珠を使う訳にもいかず横島は途方にくれる