幻の初恋
幻の初恋 その後…
あの後、横島と小竜姫は落ち着いたら恥ずかしくなったのか、パッと離れてしまう
そしてお互い相手の顔をチラチラ見ながら、顔を赤らめていた
小竜姫は長年夢に見た初恋の相手が、横島だと知って嬉しさと恥ずかしさの混じった表情であった
一方横島も小さな甘えん坊の小竜姫と、今の強く美しい小竜姫の両方が同一人物知り、2人のギャップに少し困惑している
そんな甘い空気を作り出す2人だが、時間はあっと言う間に過ぎていく
「じゃあ、小竜姫様。 俺は帰りますね…」
「はい… 気をつけて帰って下さいね。 約束忘れないで下さい」
お互い、名残惜しそうに見つめ合う
妙神山は東京から遠い
次にいつ会えるかわからない2人は、寂しさと不安でいっぱいだった
「はい、近いうちにまた来ます」
横島は今デートの約束をしたかったが、あいにくお金も時間も無い
さすがに近いうちは無理なので、またくる約束をする
小竜姫は遠ざかる横島を見えなくなるまで見つめていた
「小竜姫、帰しちゃっていいの?」
一緒に見送りをしていたヒャクメが、意味ありげな笑みで小竜姫を見る
「横島さんには横島さんの生活があります。 私にそれを壊す権利は無いですから…」
ヒャクメの言葉に、小竜姫は表情を曇らせる
「そんなこと言ってたら美神さんに負けるのね! 今でも横島さんを自分の都合で縛りつけてるよ? それに、横島さんの周りには好意を持つ人は結構多いのねー」
ヒャクメはなぜか笑顔である
「それは…」
小竜姫はさらに表情が曇る
というか、不安と寂しさで泣きそうだ
「横島さんが他の女の人と付き合っても平気なの?」
「そんなの嫌です!!」
ヒャクメの問いかけに、小竜姫は目に涙を溜めている
「なら、行くのね! 妙神山と横島さんの家を勝手に繋げればいいのねー」
ヒャクメは意味ありげな笑みを隠しながら、小竜姫に語りかけた
「ヒャクメ、ありがとう!」
小竜姫はそう言うと、瞬間移動をして消えた
「うまく焚き付けおったな…」
突然、ヒャクメの背後から声がする
「老師!? 私は、小竜姫の為を思って… 別に面白そうだから言ったんじゃないのねー」
ヒャクメは冷や汗を流して老師に言い訳をする
「別によい。 あの小竜姫が美神令子と張り合うには、あのくらいは煽らねばな。」
老師は少し呆れ気味だが、笑顔を見せた
「えっ!? じゃあ、横島さんの家とここを繋げるのもいいの?」
ヒャクメは予想外に話のわかる老師に驚いている
「かまわん。 堅物な小竜姫には似合いの男じゃよ。 上手くいけば、ワシの後継者になれそうじゃしな」
老師は老師で何か企みがあるようだ
いずれ小竜姫と横島に妙神山の一切を継がせて、楽隠居したいらしい
「横島さんも凄い期待されてるのねー」
ヒャクメは驚きながらも、強力な味方に悪い笑みが浮かぶ
「まあ、小竜姫が美神令子に勝ったらの話じゃがな…」
老師とヒャクメは楽しそうに母屋に戻る
「じゃあ、一緒に小竜姫を覗くのねー!」
ヒャクメの楽しそうな言葉に老師はニヤリと笑った
あの後、横島と小竜姫は落ち着いたら恥ずかしくなったのか、パッと離れてしまう
そしてお互い相手の顔をチラチラ見ながら、顔を赤らめていた
小竜姫は長年夢に見た初恋の相手が、横島だと知って嬉しさと恥ずかしさの混じった表情であった
一方横島も小さな甘えん坊の小竜姫と、今の強く美しい小竜姫の両方が同一人物知り、2人のギャップに少し困惑している
そんな甘い空気を作り出す2人だが、時間はあっと言う間に過ぎていく
「じゃあ、小竜姫様。 俺は帰りますね…」
「はい… 気をつけて帰って下さいね。 約束忘れないで下さい」
お互い、名残惜しそうに見つめ合う
妙神山は東京から遠い
次にいつ会えるかわからない2人は、寂しさと不安でいっぱいだった
「はい、近いうちにまた来ます」
横島は今デートの約束をしたかったが、あいにくお金も時間も無い
さすがに近いうちは無理なので、またくる約束をする
小竜姫は遠ざかる横島を見えなくなるまで見つめていた
「小竜姫、帰しちゃっていいの?」
一緒に見送りをしていたヒャクメが、意味ありげな笑みで小竜姫を見る
「横島さんには横島さんの生活があります。 私にそれを壊す権利は無いですから…」
ヒャクメの言葉に、小竜姫は表情を曇らせる
「そんなこと言ってたら美神さんに負けるのね! 今でも横島さんを自分の都合で縛りつけてるよ? それに、横島さんの周りには好意を持つ人は結構多いのねー」
ヒャクメはなぜか笑顔である
「それは…」
小竜姫はさらに表情が曇る
というか、不安と寂しさで泣きそうだ
「横島さんが他の女の人と付き合っても平気なの?」
「そんなの嫌です!!」
ヒャクメの問いかけに、小竜姫は目に涙を溜めている
「なら、行くのね! 妙神山と横島さんの家を勝手に繋げればいいのねー」
ヒャクメは意味ありげな笑みを隠しながら、小竜姫に語りかけた
「ヒャクメ、ありがとう!」
小竜姫はそう言うと、瞬間移動をして消えた
「うまく焚き付けおったな…」
突然、ヒャクメの背後から声がする
「老師!? 私は、小竜姫の為を思って… 別に面白そうだから言ったんじゃないのねー」
ヒャクメは冷や汗を流して老師に言い訳をする
「別によい。 あの小竜姫が美神令子と張り合うには、あのくらいは煽らねばな。」
老師は少し呆れ気味だが、笑顔を見せた
「えっ!? じゃあ、横島さんの家とここを繋げるのもいいの?」
ヒャクメは予想外に話のわかる老師に驚いている
「かまわん。 堅物な小竜姫には似合いの男じゃよ。 上手くいけば、ワシの後継者になれそうじゃしな」
老師は老師で何か企みがあるようだ
いずれ小竜姫と横島に妙神山の一切を継がせて、楽隠居したいらしい
「横島さんも凄い期待されてるのねー」
ヒャクメは驚きながらも、強力な味方に悪い笑みが浮かぶ
「まあ、小竜姫が美神令子に勝ったらの話じゃがな…」
老師とヒャクメは楽しそうに母屋に戻る
「じゃあ、一緒に小竜姫を覗くのねー!」
ヒャクメの楽しそうな言葉に老師はニヤリと笑った