幻の初恋
横島と小竜姫がUFOキャッチャーを楽しんでる頃、令子は隠れるようにしていたピートとタイガーを発見した
「ちょっと、あんた達何してるの?」
霧になったり実体化したりしながら商店街を見つめる2人はかなり怪しい
タイガーの幻術で周りの人を誤魔化してるつもりらしいが、後ろは丸見えであった
「……美神さん。 久しぶりですね」
ピートとタイガーは一瞬嫌そうな顔をしてしまう
GS界一のトラブルメーカーな令子を、ピートとタイガーは苦手であった
令子に関わっていいことがあった試しが無いのだ
「あんた達… 今の嫌そうな顔はなにかな?」
珍しく会った2人に嫌そうな顔をされた令子は面白くない
ニッコリ笑顔を作り2人に近寄る
「いや、そんな顔はしてませんよ! ちょっと忙しいので疲れてただけです」
首をブンブンと横に振り否定するピートだが、やはり及び腰である
「アッシはただ横島サンを尾行してるだけで、美神さんには関係無いですジャー」
「馬鹿! それを言えば……」
オドオドしながら令子に言い訳をするタイガーは、余計な事をペラペラと話してしまう
ピートは慌てて止めるが、手遅れであった
「よっ…横島クン!?」
しかし、令子はビクッとなり何故か震えている
「美神さん…?」
ピートとタイガーは令子の予想外の反応に驚きを隠せない
顔色が真っ青で震える令子など見たことが無い
「まっまっまっ… まさか、小竜姫様も一緒…?」
ガタガタ震えながら確認する令子に、ピートはポカーンとした表情をしながらうなずく
「あんた達! もっと早く言いなさいよ! 尾行なんてバレたらタダじゃ済まないわよ!! 小竜姫様は横島クンが絡むと手加減なんかしないんだから!」
令子はとっさに付近の店に隠れてピート達に文句をつける
一方ピートとタイガーは、そんな有り得ないような令子らしくない姿に言葉がでない
(小竜姫様には逆らったらダメなようだ… あの美神さんが怯えるなんて… しかしここで引き下がる訳にも…)
小竜姫と愛子の板挟みで苦悩するピートとタイガー
隣では令子が小竜姫とおキヌの板挟みで苦悩している
「「「誰か助けて…」」」
ボソッと呟いた言葉が重なった3人は、どんよりした重い空気を纏って顔色が真っ青だった
「店長、あの人達は何なんでしょうか」
令子達がとっさに隠れた店の店員は、あまりに変な様子に声もかけられず困り果てていた
「警察に連絡しよう。 真っ当な人間には見えん」
店長は声をかけるより先に警察に助けを求める
それから10分後、店に警察が訪れた
「またあなたですか? 様子の変な人がうろうろしてると通報があったんですが…」
訪れたのは先ほど令子を職務質問した警察官だった
「私は何もしてないわよ!」
「でもね。 あなた達のせいで迷惑してる人もいるんだよ。」
令子は頭を抱えながら否定するが、ピートとタイガー共々パトカーに乗せられてしまう
「たっく… こっちだって暇じゃないのに、いい大人が1日2回も人様に迷惑かけるんじゃないよ」
警察官の小言を聞かされる中、パトカーは去っていく
横島と小竜姫がゲームセンターから現れたのはパトカーが去ったすぐ後だった
「ちょっと、あんた達何してるの?」
霧になったり実体化したりしながら商店街を見つめる2人はかなり怪しい
タイガーの幻術で周りの人を誤魔化してるつもりらしいが、後ろは丸見えであった
「……美神さん。 久しぶりですね」
ピートとタイガーは一瞬嫌そうな顔をしてしまう
GS界一のトラブルメーカーな令子を、ピートとタイガーは苦手であった
令子に関わっていいことがあった試しが無いのだ
「あんた達… 今の嫌そうな顔はなにかな?」
珍しく会った2人に嫌そうな顔をされた令子は面白くない
ニッコリ笑顔を作り2人に近寄る
「いや、そんな顔はしてませんよ! ちょっと忙しいので疲れてただけです」
首をブンブンと横に振り否定するピートだが、やはり及び腰である
「アッシはただ横島サンを尾行してるだけで、美神さんには関係無いですジャー」
「馬鹿! それを言えば……」
オドオドしながら令子に言い訳をするタイガーは、余計な事をペラペラと話してしまう
ピートは慌てて止めるが、手遅れであった
「よっ…横島クン!?」
しかし、令子はビクッとなり何故か震えている
「美神さん…?」
ピートとタイガーは令子の予想外の反応に驚きを隠せない
顔色が真っ青で震える令子など見たことが無い
「まっまっまっ… まさか、小竜姫様も一緒…?」
ガタガタ震えながら確認する令子に、ピートはポカーンとした表情をしながらうなずく
「あんた達! もっと早く言いなさいよ! 尾行なんてバレたらタダじゃ済まないわよ!! 小竜姫様は横島クンが絡むと手加減なんかしないんだから!」
令子はとっさに付近の店に隠れてピート達に文句をつける
一方ピートとタイガーは、そんな有り得ないような令子らしくない姿に言葉がでない
(小竜姫様には逆らったらダメなようだ… あの美神さんが怯えるなんて… しかしここで引き下がる訳にも…)
小竜姫と愛子の板挟みで苦悩するピートとタイガー
隣では令子が小竜姫とおキヌの板挟みで苦悩している
「「「誰か助けて…」」」
ボソッと呟いた言葉が重なった3人は、どんよりした重い空気を纏って顔色が真っ青だった
「店長、あの人達は何なんでしょうか」
令子達がとっさに隠れた店の店員は、あまりに変な様子に声もかけられず困り果てていた
「警察に連絡しよう。 真っ当な人間には見えん」
店長は声をかけるより先に警察に助けを求める
それから10分後、店に警察が訪れた
「またあなたですか? 様子の変な人がうろうろしてると通報があったんですが…」
訪れたのは先ほど令子を職務質問した警察官だった
「私は何もしてないわよ!」
「でもね。 あなた達のせいで迷惑してる人もいるんだよ。」
令子は頭を抱えながら否定するが、ピートとタイガー共々パトカーに乗せられてしまう
「たっく… こっちだって暇じゃないのに、いい大人が1日2回も人様に迷惑かけるんじゃないよ」
警察官の小言を聞かされる中、パトカーは去っていく
横島と小竜姫がゲームセンターから現れたのはパトカーが去ったすぐ後だった