幻の初恋
その頃、妙神山では小竜姫がヒャクメを通してそんな横島の様子を見守っていた
「ム~」
頬をぷくっと膨らませ不機嫌そうな小竜姫に、ヒャクメは微妙に冷や汗を流す
どうやら横島が自分を恋人と紹介しなかったことが面白くないらしい
(そりゃあ、確かに正式なお付き合いはまだですが… キスは許してますし、膝枕とかしてあげたのに~)
小竜姫としては、いい加減恋人として扱って欲しいと思っていた
(私の気持ちは分かってるはずなのに)
自分の気持ちは伝わってると思う小竜姫
まさか自分に自信が無い横島が、未だに確信を持てずにいるとは思ってもないようだ
「小竜姫、落ち着くのね。 横島さんに悪気は無いのねー」
ビクビクしながら小竜姫を落ち着かせようとフォローするヒャクメ
しかし、小竜姫の機嫌は直らない
「ヒャクメ! あの子は何なんですか!!」
横島への好意が見え見えの愛子に小竜姫の機嫌は余計に悪化していく
「あっ… あの子は机の妖怪の愛子ちゃんなのねー 好感度も危険度もAの要注意人物なのね」
最早ヒャクメは、自分に被害が及ばぬようにするので精一杯である
「危険なのは分かってます! なんであんなに横島さんに近づくのですか!!」
小竜姫は愛子が横島の前に居るのが気に入らないようだ
「ずっと学校に行って無かった横島さんに勉強を教えてるのが彼女なのね!」
ピシッと背筋を伸ばして報告するヒャクメ
ここでしくじればお仕置きが待っているのだ
「ムッ~」
横島に勉強を教えるのはいい事だが、横島と愛子が2人で仲良く勉強する姿を想像すると面白く無い小竜姫
「横島さんは友達としてでしか見てないのね。 だから、今は問題無いのね」
小竜姫の怒りを静めようと努力するヒャクメだが、彼女の言葉は小竜姫を更に不機嫌にした
「問題が起きてからでは遅いんです!」
小竜姫はそう言い放つと部屋を後にする
「横島さん、早く帰って来て… あなたが居ないと小竜姫は不安になるみたいなのね」
お仕置きが無くホッとするヒャクメだが、不安になる小竜姫の気持ちも十分理解している
一方部屋を後にした小竜姫は、愛子にどうやって自分の存在を伝えればいいか悩んでいた
「とりあえず、私が横島さんの恋人なのをあの人に見せつけなくては!」
未だに拗ねたような表情だが、拗ねてばかりも居られないと思った小竜姫は、やる気を出して次の行動を考えていく
「うふふ… いいこと思いつきました♪」
小竜姫は突然立ち上がると、行動を起こすべく動きだす
そして時間は過ぎ、最後の授業が終わった横島が早々に帰る支度をしてると、クラスメートがざわついている
「おい! 校門に凄い美女がいるぞ!!」
窓から外を見て興奮気味に騒ぐ男子生徒
よく見ると学校中の生徒達が校門に注目していた
「んっ!? 美女だと~!!」
美女と言う言葉に、目を輝かせて窓を見る横島だったが
「あっ…… 小竜姫様」
校門に居たのは可愛らしい服を着た小竜姫であった
ボソッと呟く横島にクラスメートの視線が集まる
「俺帰るわっ」
クラスメートの視線から逃げるように走り出す横島
「「「またお前か! よこしまー!!」」」
男子生徒の嫉妬の籠もった叫びが学校中に響き渡る
「ム~」
頬をぷくっと膨らませ不機嫌そうな小竜姫に、ヒャクメは微妙に冷や汗を流す
どうやら横島が自分を恋人と紹介しなかったことが面白くないらしい
(そりゃあ、確かに正式なお付き合いはまだですが… キスは許してますし、膝枕とかしてあげたのに~)
小竜姫としては、いい加減恋人として扱って欲しいと思っていた
(私の気持ちは分かってるはずなのに)
自分の気持ちは伝わってると思う小竜姫
まさか自分に自信が無い横島が、未だに確信を持てずにいるとは思ってもないようだ
「小竜姫、落ち着くのね。 横島さんに悪気は無いのねー」
ビクビクしながら小竜姫を落ち着かせようとフォローするヒャクメ
しかし、小竜姫の機嫌は直らない
「ヒャクメ! あの子は何なんですか!!」
横島への好意が見え見えの愛子に小竜姫の機嫌は余計に悪化していく
「あっ… あの子は机の妖怪の愛子ちゃんなのねー 好感度も危険度もAの要注意人物なのね」
最早ヒャクメは、自分に被害が及ばぬようにするので精一杯である
「危険なのは分かってます! なんであんなに横島さんに近づくのですか!!」
小竜姫は愛子が横島の前に居るのが気に入らないようだ
「ずっと学校に行って無かった横島さんに勉強を教えてるのが彼女なのね!」
ピシッと背筋を伸ばして報告するヒャクメ
ここでしくじればお仕置きが待っているのだ
「ムッ~」
横島に勉強を教えるのはいい事だが、横島と愛子が2人で仲良く勉強する姿を想像すると面白く無い小竜姫
「横島さんは友達としてでしか見てないのね。 だから、今は問題無いのね」
小竜姫の怒りを静めようと努力するヒャクメだが、彼女の言葉は小竜姫を更に不機嫌にした
「問題が起きてからでは遅いんです!」
小竜姫はそう言い放つと部屋を後にする
「横島さん、早く帰って来て… あなたが居ないと小竜姫は不安になるみたいなのね」
お仕置きが無くホッとするヒャクメだが、不安になる小竜姫の気持ちも十分理解している
一方部屋を後にした小竜姫は、愛子にどうやって自分の存在を伝えればいいか悩んでいた
「とりあえず、私が横島さんの恋人なのをあの人に見せつけなくては!」
未だに拗ねたような表情だが、拗ねてばかりも居られないと思った小竜姫は、やる気を出して次の行動を考えていく
「うふふ… いいこと思いつきました♪」
小竜姫は突然立ち上がると、行動を起こすべく動きだす
そして時間は過ぎ、最後の授業が終わった横島が早々に帰る支度をしてると、クラスメートがざわついている
「おい! 校門に凄い美女がいるぞ!!」
窓から外を見て興奮気味に騒ぐ男子生徒
よく見ると学校中の生徒達が校門に注目していた
「んっ!? 美女だと~!!」
美女と言う言葉に、目を輝かせて窓を見る横島だったが
「あっ…… 小竜姫様」
校門に居たのは可愛らしい服を着た小竜姫であった
ボソッと呟く横島にクラスメートの視線が集まる
「俺帰るわっ」
クラスメートの視線から逃げるように走り出す横島
「「「またお前か! よこしまー!!」」」
男子生徒の嫉妬の籠もった叫びが学校中に響き渡る