幻の初恋
そして、横島が行かない3日間の美神事務所では…
「おはようございます。 美神さん」
ニッコリと笑顔のおキヌ
今は特に黒いオーラは出てないのだが…
「おっ… おはよう」
3日前、魂からおキヌに敗北した令子は、ビクッと反応してぎこちない笑顔を作って挨拶を返す
「みかみさん… まだげんきじゃないみたいですね? さいきょういくしますよ?」
令子のビクついた笑顔が気に入らないおキヌは、一瞬で周囲に漆黒のオーラを撒き散らしニッコリ微笑む
ゴゴゴゴゴ……
一瞬で部屋に充満する漆黒のオーラに、令子は直立不動に立ち上がる
「わっ 私は元気よ!! 大丈夫! 絶対大丈夫! 必ずおキヌちゃんと横島君が仲良くなれるようにするわっ!!」
令子はオドオドしながらも必死におキヌをなだめようとするが…
「くすくす… 全然わかってないですね… 私の名前は出したらダメだって言ってるじゃないですか…」
おキヌはシメサバ丸を取り出し、不満そうに令子に一歩ずつ近寄っていく
彼女が一歩近寄るごとに、令子の恐怖は百倍増しで加速している
「わっわっわっかってます! 誰にもおキヌちゃんのことは言わないわっ!!」
ガタガタ震えて、すでに腰が抜けてしまう令子
「本当ですか? わかって無かったら、おしおきとさいきょういくですよ? 横島さんはあくまで美神さんが自分の意志で取り返すんです。 その無駄に大きな胸が垂れる前に、体をエサに横島さんを取り返すんですよ? 体しか取り柄がないんですから」
おキヌは令子に触れられる距離にまで歩み寄っていた
まるで獲物をナメる肉食獣のように令子を見つめるおキヌ
「ヒッ…!! わかってます! 私は横島君を取り返したいです! 唯一の取り柄の体を使ってでも横島君を取り返します!」
腰が抜けて動けない令子は、ガタガタ震えながらもしっかりと宣言する
もはや、おキヌによる恐怖の洗脳はあれから3日間毎日続けられていた
『おキヌさん、玄関に美神美智恵様が来ました』
おキヌによる元気付けという名の洗脳の真っ最中に人工幽霊が声をかける
あれから3日
人工幽霊はすでにおキヌの支配下にあった
元々建物に取り付く人工の霊体であり彼は、おキヌの漆黒のオーラの影響をモロに食らっていたのだ
「ありがとう 人工幽霊」
おキヌは優しく微笑む
自分に忠実な人工幽霊に満足しているようだ
「美神さん? わかってますよね?」
「はい! わかってるわ!」
おキヌの一言で令子は瞬時に立ち上がりいつもの強い令子に戻る
腰が抜けていたはずなのだが…、令子は気合いで治したようだ
それに満足したように、部屋の中に充満していた漆黒のオーラは一瞬で消え失せる
「じゃあ、私は朝食を準備しますね」
おキヌはいつもの優しい表情に戻って台所に向かう
(私…どうなるんだろう)
令子は言い知れようの無い絶望を感じていたが…
すでに逃げられないことも悟っていた
「おはようございます。 美神さん」
ニッコリと笑顔のおキヌ
今は特に黒いオーラは出てないのだが…
「おっ… おはよう」
3日前、魂からおキヌに敗北した令子は、ビクッと反応してぎこちない笑顔を作って挨拶を返す
「みかみさん… まだげんきじゃないみたいですね? さいきょういくしますよ?」
令子のビクついた笑顔が気に入らないおキヌは、一瞬で周囲に漆黒のオーラを撒き散らしニッコリ微笑む
ゴゴゴゴゴ……
一瞬で部屋に充満する漆黒のオーラに、令子は直立不動に立ち上がる
「わっ 私は元気よ!! 大丈夫! 絶対大丈夫! 必ずおキヌちゃんと横島君が仲良くなれるようにするわっ!!」
令子はオドオドしながらも必死におキヌをなだめようとするが…
「くすくす… 全然わかってないですね… 私の名前は出したらダメだって言ってるじゃないですか…」
おキヌはシメサバ丸を取り出し、不満そうに令子に一歩ずつ近寄っていく
彼女が一歩近寄るごとに、令子の恐怖は百倍増しで加速している
「わっわっわっかってます! 誰にもおキヌちゃんのことは言わないわっ!!」
ガタガタ震えて、すでに腰が抜けてしまう令子
「本当ですか? わかって無かったら、おしおきとさいきょういくですよ? 横島さんはあくまで美神さんが自分の意志で取り返すんです。 その無駄に大きな胸が垂れる前に、体をエサに横島さんを取り返すんですよ? 体しか取り柄がないんですから」
おキヌは令子に触れられる距離にまで歩み寄っていた
まるで獲物をナメる肉食獣のように令子を見つめるおキヌ
「ヒッ…!! わかってます! 私は横島君を取り返したいです! 唯一の取り柄の体を使ってでも横島君を取り返します!」
腰が抜けて動けない令子は、ガタガタ震えながらもしっかりと宣言する
もはや、おキヌによる恐怖の洗脳はあれから3日間毎日続けられていた
『おキヌさん、玄関に美神美智恵様が来ました』
おキヌによる元気付けという名の洗脳の真っ最中に人工幽霊が声をかける
あれから3日
人工幽霊はすでにおキヌの支配下にあった
元々建物に取り付く人工の霊体であり彼は、おキヌの漆黒のオーラの影響をモロに食らっていたのだ
「ありがとう 人工幽霊」
おキヌは優しく微笑む
自分に忠実な人工幽霊に満足しているようだ
「美神さん? わかってますよね?」
「はい! わかってるわ!」
おキヌの一言で令子は瞬時に立ち上がりいつもの強い令子に戻る
腰が抜けていたはずなのだが…、令子は気合いで治したようだ
それに満足したように、部屋の中に充満していた漆黒のオーラは一瞬で消え失せる
「じゃあ、私は朝食を準備しますね」
おキヌはいつもの優しい表情に戻って台所に向かう
(私…どうなるんだろう)
令子は言い知れようの無い絶望を感じていたが…
すでに逃げられないことも悟っていた