幻の初恋
「き…き…汚いわよ! 神族の癖に権力を振りかざすなんてっ!」
数分か数十分かわからないが、石化から戻った令子が口に出したのはそんな言葉であった
最早先ほどまでの威圧感も殺気も無い
及び腰で引きつった表情で逃げ出しそうな様子である
主神も魔王も恐れない美神令子
やはり彼女の弱点はお金のようである
小竜姫はそんな令子の様子を見てニッコリ微笑む
「先に脅迫して来たのは美神さんですよ? 思い上がった人間に仏罰を下すのも私の仕事です」
最早、令子に勝ち目は無かった
横島がどうとかの問題では無い
「くっ…… 覚えてなさいよー!!」
令子は涙を流しながらその場を逃げていく
「あら、美神さんでも涙が出るんですね~」
小竜姫は驚いた様子で令子を見送っていた
鬼の目にも涙とよく言うが、小竜姫にしたら令子の涙の方が珍しいようである
「さて、帰ってお昼にしましょうかね」
小竜姫は大人しかった横島に目を向ける
「横島さん!? 気絶してますね… 可哀想に、それだけ美神さんが怖かったんですね~」
横島が気絶した原因の半分は自分だと言う事実は、思いもしないようだ
小竜姫はその場でヒーリングを施して、横島が目を覚ますのを待つ
「ん……ここは?」
横島が目を覚ますと柔らかい枕の上に頭がある
「横島さん、大丈夫ですか?」
横島が目を開けると、真上に小竜姫の顔が見えた
「小竜姫さま? 俺はいったい…」
どうやらあまりの恐怖に横島の記憶が混乱しているようだ
「横島さんを苦しめた美神さんは、私が撃退しました。 もう大丈夫ですよ」
小竜姫はまるで聖母のような優しい笑みを浮かべる
「美神さん…?」
横島は何やら思い出しそうな気がした
「無理に思い出す必要は無いですよ」
先ほどとはまるで別人のような小竜姫
「しょっ…小竜姫さま? もしかして、俺は今…… 小竜姫様の膝枕ですか?」
横島は反対に見える小竜姫の顔と、柔らかい感触に驚きながら現状を確認する
「はい、そうですよ?」
横島の表情を不思議そうに見つめる小竜姫
「うおーー!! もったいねー! せっかく小竜姫様が膝枕してくれてるのにー!! 気を失うなんて俺はなんて馬鹿なんだーー!!」
横島は意味のわからないことを絶叫しだす
もったいねー
と叫んでゴロゴロ転がり悶絶しながら後悔している
「そうだ!! こんなことしてるより、もっと膝枕を堪能しなくてはっ!」
横島はポカーンとする小竜姫の元に戻り、小竜姫の膝枕に顔をスリスリした
「あっ… 横島さん くすぐったいです」
小竜姫は恥ずかしそうに顔を赤らめる
「小竜姫様は全部俺のもんじゃー」
横島は幸せそうに膝枕を堪能していく
「横島さん、帰ってご飯にしましょ? 膝枕でいいなら後でしてあげますから」
小竜姫は幸せそうに微笑み横島を落ち着かせる
「そうっすね! 邪魔の入らない場所に行ってゆっくりと…」
横島はニヤニヤしながら立ち上がる
「さあ、帰りましょう」
横島と小竜姫はイチャイチャしながら帰っていく
横島の頭からは令子の存在や、先ほどの修羅場の記憶は完全に消えていた
数分か数十分かわからないが、石化から戻った令子が口に出したのはそんな言葉であった
最早先ほどまでの威圧感も殺気も無い
及び腰で引きつった表情で逃げ出しそうな様子である
主神も魔王も恐れない美神令子
やはり彼女の弱点はお金のようである
小竜姫はそんな令子の様子を見てニッコリ微笑む
「先に脅迫して来たのは美神さんですよ? 思い上がった人間に仏罰を下すのも私の仕事です」
最早、令子に勝ち目は無かった
横島がどうとかの問題では無い
「くっ…… 覚えてなさいよー!!」
令子は涙を流しながらその場を逃げていく
「あら、美神さんでも涙が出るんですね~」
小竜姫は驚いた様子で令子を見送っていた
鬼の目にも涙とよく言うが、小竜姫にしたら令子の涙の方が珍しいようである
「さて、帰ってお昼にしましょうかね」
小竜姫は大人しかった横島に目を向ける
「横島さん!? 気絶してますね… 可哀想に、それだけ美神さんが怖かったんですね~」
横島が気絶した原因の半分は自分だと言う事実は、思いもしないようだ
小竜姫はその場でヒーリングを施して、横島が目を覚ますのを待つ
「ん……ここは?」
横島が目を覚ますと柔らかい枕の上に頭がある
「横島さん、大丈夫ですか?」
横島が目を開けると、真上に小竜姫の顔が見えた
「小竜姫さま? 俺はいったい…」
どうやらあまりの恐怖に横島の記憶が混乱しているようだ
「横島さんを苦しめた美神さんは、私が撃退しました。 もう大丈夫ですよ」
小竜姫はまるで聖母のような優しい笑みを浮かべる
「美神さん…?」
横島は何やら思い出しそうな気がした
「無理に思い出す必要は無いですよ」
先ほどとはまるで別人のような小竜姫
「しょっ…小竜姫さま? もしかして、俺は今…… 小竜姫様の膝枕ですか?」
横島は反対に見える小竜姫の顔と、柔らかい感触に驚きながら現状を確認する
「はい、そうですよ?」
横島の表情を不思議そうに見つめる小竜姫
「うおーー!! もったいねー! せっかく小竜姫様が膝枕してくれてるのにー!! 気を失うなんて俺はなんて馬鹿なんだーー!!」
横島は意味のわからないことを絶叫しだす
もったいねー
と叫んでゴロゴロ転がり悶絶しながら後悔している
「そうだ!! こんなことしてるより、もっと膝枕を堪能しなくてはっ!」
横島はポカーンとする小竜姫の元に戻り、小竜姫の膝枕に顔をスリスリした
「あっ… 横島さん くすぐったいです」
小竜姫は恥ずかしそうに顔を赤らめる
「小竜姫様は全部俺のもんじゃー」
横島は幸せそうに膝枕を堪能していく
「横島さん、帰ってご飯にしましょ? 膝枕でいいなら後でしてあげますから」
小竜姫は幸せそうに微笑み横島を落ち着かせる
「そうっすね! 邪魔の入らない場所に行ってゆっくりと…」
横島はニヤニヤしながら立ち上がる
「さあ、帰りましょう」
横島と小竜姫はイチャイチャしながら帰っていく
横島の頭からは令子の存在や、先ほどの修羅場の記憶は完全に消えていた