その二
さてこの日の放課後になるとかおりは横島にオカルトの勉強を教える為にアパートを訪れていた。
放課後は仕事があれば仕事に行くがない場合は修行か勉強に費やすことになり、修行に関してはやはり美神事務所では満足な場所がないので唐巣の教会に出向くことになり勉強は横島の部屋でとなっている。
ちなみに先日ケンカをしたエロ本とアダルトビデオに関して横島いわく捨てたと語っているものの、かおりはそれが本当かどうかはあえて確かめてない。
修行僧でもない若い男である横島に我慢しろと言うのもおかしなものだし、他人に価値観を押し付けるのは父親に嫌というほどされたので自身はしたくないというのも大きかった。
横島にとってはある意味人生最大の恥辱とも言える性的な話を彼女と真面目に話すという壮絶な経験をしたが、かおりは何処までも真剣に受け止めていて明確な答えというか解決策は見出だせてない。
というかここまで来ると後は横島がエロ本やアダルトビデオを見るのを容認するか、かおりが受け止めるかの二者択一しかほぼ選択肢はないのだ。
今更なところもあるが真面目に話を聞いたところエロ本やアダルトビデオくらいなら仕方ないかなと思い始めているし、横島との関係もいつ最後まで行ってもいいようにと覚悟と準備はすでにしていた。
尤もかおりとすれば付き合って最低一ヶ月くらいはこのままでとも考えているが最終的には横島次第というのが現状である。
現状でも明確に将来を約束した訳ではないが横島がオカルト業界に残ってGSの勉強や修行を始めたのが、他ならぬかおりと一緒に居る為なのは言わなくても分かることだし。
それにかおり自身も横島と離れるなど考えられないほどベ惚れであって、エロ本やアダルトビデオに嫉妬するほどなのだ。
流石に学生の間の妊娠は困るが愛する人に求められ抱かれることが嫌なはずはないし、理想としては自分だけを常に見て愛して欲しい。
結果としてかおりは横島に決断を委ねることにしていた。
「なんと言いますか。 世の中難しいですわね。」
長々と話が逸れたがそんなかおりが今一番悩んでいるのは、横島の霊能におけるアンバランスさと中途半端過ぎる知識である。
霊能者としての基本的な知識すら知らないかと思えば変に器用で裏技的なやり方だけは知っていたりと、はっきり言えば滅茶苦茶だった。
しかも横島の場合は文珠で浄化すれば一般的な霊障はそれで十分という実力もあるので、本当に何を何処までも教えるべきかかおりは悩んでしまう。
「ぶっちゃけ俺は弓さんの助手でもいいんっすけどね。」
「将来的に一人で除霊出来るようになって頂かないと。 私はその……子供が出来たりしたら、しばらく休まねばなりませんし。」
「……ああ、なるほど。」
横島に関しては一人前になるべきだと考えてはいるがGS自体にやはり成りたい訳ではないのでかおりの助手でもと進歩のないことを相変わらず口にするも、将来を考えたら困るとかおりが顔を赤らめて語ると納得したらしく素直に勉強を続ける。
お互いにまだ価値観も将来像も何もかも語ってない現状では恋に恋するとまでは言わないが、これから一つ一つ擦り合わせて積み重ねなくてはならない。
かおりが覚悟を決めたように横島もかおりを守って行かねばと覚悟を決めているので、修行の方は以前の横島からは考えられないほど真面目に取り組んでもいたが。
放課後は仕事があれば仕事に行くがない場合は修行か勉強に費やすことになり、修行に関してはやはり美神事務所では満足な場所がないので唐巣の教会に出向くことになり勉強は横島の部屋でとなっている。
ちなみに先日ケンカをしたエロ本とアダルトビデオに関して横島いわく捨てたと語っているものの、かおりはそれが本当かどうかはあえて確かめてない。
修行僧でもない若い男である横島に我慢しろと言うのもおかしなものだし、他人に価値観を押し付けるのは父親に嫌というほどされたので自身はしたくないというのも大きかった。
横島にとってはある意味人生最大の恥辱とも言える性的な話を彼女と真面目に話すという壮絶な経験をしたが、かおりは何処までも真剣に受け止めていて明確な答えというか解決策は見出だせてない。
というかここまで来ると後は横島がエロ本やアダルトビデオを見るのを容認するか、かおりが受け止めるかの二者択一しかほぼ選択肢はないのだ。
今更なところもあるが真面目に話を聞いたところエロ本やアダルトビデオくらいなら仕方ないかなと思い始めているし、横島との関係もいつ最後まで行ってもいいようにと覚悟と準備はすでにしていた。
尤もかおりとすれば付き合って最低一ヶ月くらいはこのままでとも考えているが最終的には横島次第というのが現状である。
現状でも明確に将来を約束した訳ではないが横島がオカルト業界に残ってGSの勉強や修行を始めたのが、他ならぬかおりと一緒に居る為なのは言わなくても分かることだし。
それにかおり自身も横島と離れるなど考えられないほどベ惚れであって、エロ本やアダルトビデオに嫉妬するほどなのだ。
流石に学生の間の妊娠は困るが愛する人に求められ抱かれることが嫌なはずはないし、理想としては自分だけを常に見て愛して欲しい。
結果としてかおりは横島に決断を委ねることにしていた。
「なんと言いますか。 世の中難しいですわね。」
長々と話が逸れたがそんなかおりが今一番悩んでいるのは、横島の霊能におけるアンバランスさと中途半端過ぎる知識である。
霊能者としての基本的な知識すら知らないかと思えば変に器用で裏技的なやり方だけは知っていたりと、はっきり言えば滅茶苦茶だった。
しかも横島の場合は文珠で浄化すれば一般的な霊障はそれで十分という実力もあるので、本当に何を何処までも教えるべきかかおりは悩んでしまう。
「ぶっちゃけ俺は弓さんの助手でもいいんっすけどね。」
「将来的に一人で除霊出来るようになって頂かないと。 私はその……子供が出来たりしたら、しばらく休まねばなりませんし。」
「……ああ、なるほど。」
横島に関しては一人前になるべきだと考えてはいるがGS自体にやはり成りたい訳ではないのでかおりの助手でもと進歩のないことを相変わらず口にするも、将来を考えたら困るとかおりが顔を赤らめて語ると納得したらしく素直に勉強を続ける。
お互いにまだ価値観も将来像も何もかも語ってない現状では恋に恋するとまでは言わないが、これから一つ一つ擦り合わせて積み重ねなくてはならない。
かおりが覚悟を決めたように横島もかおりを守って行かねばと覚悟を決めているので、修行の方は以前の横島からは考えられないほど真面目に取り組んでもいたが。