その二
教会で半日ほど修行をした横島とかおりは唐巣にお礼を言い教会を後にして横島のアパートに帰っていた。
街はもうすっかり年末に突入していて賑わっているが、家が一番お金がかからないのでレンタルビデオを借りてきて見ることにしている。
正直横島としてはさほど節約しようとは考えてないがかおりはその点しっかりしていた。
「修行場所を確保できてホッとしましたわ。 私だけならば学校でも可能なんですが流石に横島さんを連れては無理ですし。」
例年ならば闘竜寺の大掃除や年明けの準備で忙しい時期であるが、闘竜寺を出た影響で今年は時間があるのでかおりとしては出来る限り修行時間を確保したいらしい。
しかも将来を見据えるならば横島と一緒に修行するべきだと小竜姫にアドバイスを貰ったらしく、横島と一緒に修行する場所が確保出来たことを特に喜んでいた。
横島自身は未だに高校卒業後にGSを続けるか決めかねているがかおりはGS以外の道は考えてなく、いずれは一緒に事務所を開くなどしたいのが本音にあるのだから。
「修行かぁ。」
「無駄にはなりませんわよ。」
ただ横島としては修行出来ることに笑顔を見せてまで喜ぶかおりの気持ちがいまいち理解できないようで少し不思議そうにしていたが、まあどうせ暇なんだし一緒に居るだけでも楽しいので文句まではないらしい。
そしてその後はこたつに入りながら借りてきたビデオを見始めるが二人であるが、横島の横の位置にかおりが座っているので足を伸ばすと相手の足に触れそうにな位置である。
最初は横島もかおりもお互いに気を使って座っていたがビデオを見てるうちに寛ぎ出すと、ふとした瞬間に足が触れてしまいお互いにビクッと反応して足を引っ込める。
かつてあれほど女性に積極的だった横島にしてはウブな反応だが、根が臆病なことや嫌われたくないとの思いからかおりに対してはまだ積極的にはなれてない。
まあルシオラの一件なんかもあり少し大人になったことも無関係ではないのだろうが。
「弓さん!?」
「こうすれば足を伸ばせますわ。」
一方ヘタレた横島の姿にかおりは逆に余裕が出来たのか、なんとこたつから出ると当たり前のように横島の隣に移動して密着する形で同じ場所からこたつに入る。
横島の部屋のこたつはファミリー用なので二人でも入ることは出来る大きさはあるものの、体は密着する形になるので二人とも当然意識してしまう。
何より洋服越しとはいえ触れあう人の温もりや柔らかさは格別なものがあり、まして相手が恋人ともなると横島もかおりも当然それ以上を想像してしまうのでお互いに少々刺激が強いとも言える。
しかしここで横島は不思議と暴走するまでには至らず煩悩はあるもののこうして触れあうだけで幸せを感じてしまい、何となくかおりの手を握るとそれで満足してしまう自分に横島自身が一番驚いていた。
そのまま二人は端からみるとイチャイチャするように密着してビデオを見ていくが、それは見ていたビデオのラブシーンが始まった瞬間のことだった。
ふと隣り合う二人が互いを見てしまい目が合った瞬間、かおりは横島の方を向いたまま無言で目を閉じる。
部屋にはラブシーンの映像と音が静かに響く中、横島はまるで心臓が張り裂けそうなほど鼓動を早めるのを感じつつも誘われるままにゆっくりとかおりの艶やかな唇に初めての口付けを交わす。
街はもうすっかり年末に突入していて賑わっているが、家が一番お金がかからないのでレンタルビデオを借りてきて見ることにしている。
正直横島としてはさほど節約しようとは考えてないがかおりはその点しっかりしていた。
「修行場所を確保できてホッとしましたわ。 私だけならば学校でも可能なんですが流石に横島さんを連れては無理ですし。」
例年ならば闘竜寺の大掃除や年明けの準備で忙しい時期であるが、闘竜寺を出た影響で今年は時間があるのでかおりとしては出来る限り修行時間を確保したいらしい。
しかも将来を見据えるならば横島と一緒に修行するべきだと小竜姫にアドバイスを貰ったらしく、横島と一緒に修行する場所が確保出来たことを特に喜んでいた。
横島自身は未だに高校卒業後にGSを続けるか決めかねているがかおりはGS以外の道は考えてなく、いずれは一緒に事務所を開くなどしたいのが本音にあるのだから。
「修行かぁ。」
「無駄にはなりませんわよ。」
ただ横島としては修行出来ることに笑顔を見せてまで喜ぶかおりの気持ちがいまいち理解できないようで少し不思議そうにしていたが、まあどうせ暇なんだし一緒に居るだけでも楽しいので文句まではないらしい。
そしてその後はこたつに入りながら借りてきたビデオを見始めるが二人であるが、横島の横の位置にかおりが座っているので足を伸ばすと相手の足に触れそうにな位置である。
最初は横島もかおりもお互いに気を使って座っていたがビデオを見てるうちに寛ぎ出すと、ふとした瞬間に足が触れてしまいお互いにビクッと反応して足を引っ込める。
かつてあれほど女性に積極的だった横島にしてはウブな反応だが、根が臆病なことや嫌われたくないとの思いからかおりに対してはまだ積極的にはなれてない。
まあルシオラの一件なんかもあり少し大人になったことも無関係ではないのだろうが。
「弓さん!?」
「こうすれば足を伸ばせますわ。」
一方ヘタレた横島の姿にかおりは逆に余裕が出来たのか、なんとこたつから出ると当たり前のように横島の隣に移動して密着する形で同じ場所からこたつに入る。
横島の部屋のこたつはファミリー用なので二人でも入ることは出来る大きさはあるものの、体は密着する形になるので二人とも当然意識してしまう。
何より洋服越しとはいえ触れあう人の温もりや柔らかさは格別なものがあり、まして相手が恋人ともなると横島もかおりも当然それ以上を想像してしまうのでお互いに少々刺激が強いとも言える。
しかしここで横島は不思議と暴走するまでには至らず煩悩はあるもののこうして触れあうだけで幸せを感じてしまい、何となくかおりの手を握るとそれで満足してしまう自分に横島自身が一番驚いていた。
そのまま二人は端からみるとイチャイチャするように密着してビデオを見ていくが、それは見ていたビデオのラブシーンが始まった瞬間のことだった。
ふと隣り合う二人が互いを見てしまい目が合った瞬間、かおりは横島の方を向いたまま無言で目を閉じる。
部屋にはラブシーンの映像と音が静かに響く中、横島はまるで心臓が張り裂けそうなほど鼓動を早めるのを感じつつも誘われるままにゆっくりとかおりの艶やかな唇に初めての口付けを交わす。