その二
「あの……、弓さん。 部屋の掃除くらいは自分で……。」
「横島さん。 すでに現状が結果ですわよ。」
同じ頃横島の部屋にはかおりが突然遊びに来ていたが、相変わらずの掃除もしてない部屋に流石に我慢が出来なかったのかかおりが掃除をしようとしていた。
ただ横島としては当然ながら女性に部屋を掃除してもらうのは恥ずかしさもあり止めようとするも、イブのデートでもチラリと言ったにも関わらず掃除してないことからあてに出来ないと判断したらしい。
「でもその……。」
「私は台所を片付けますから横島さんは部屋を片付けて下さい。」
まあそれでも横島にも見られたくない物を片付ける時間は必要かと気を聞かせて、先に洗い物やゴミが溜まっている台所を片付け始めるかおりに横島はどうすることも出来ずに従うしか出来ない。
「全く男の人は……。」
一方のかおりは横島の欠点に少しばかりため息が出そうになるも、男なんてこんなものかもしれないと密かに思う。
実は母と共に闘竜寺を出て以降も古参の弟子があれこれと母に聞きに来ていて、母とかおりは家を出たその後の話を聞いているが予想以上に混乱している。
そもそも父は結婚する前はかおりの祖母が結婚後は母が炊事選択などの家事をしていたので、自分では何一つ家事が出来る人ではない。
寺と弟子の寝泊まりする宿坊はまだ弟子が掃除しているらしくマシだが、弓家の私邸部分は流石に弟子が勝手に触る訳にもいかないし父も何も言わなかったので弟子が放置したらどういう使い方をしたのか洗濯機と電子レンジを壊したらしく大変なことになってるらしい。
しかも年末年始は寺は正月の初詣に向けた準備で忙しいし、除霊も一般GSが休むので忙しくなる。
細かい準備や調整をしていた母が居なくなった闘竜寺は混乱の真っ只中とのこと。
弟子はあえて言わなかったらしいが家の方は確実に汚れてるでしょうねと母がため息混じりに語っていたのだ。
ちなみに母は横島とかおりが付き合ったことにすぐに気付いてしまい、横島を一度連れてくるようにと言っていてかおりを困らせているが。
流石にまだ早いからと誤魔化してるらしいが、母は横島との交際を応援してるのでいつまでも会わせない訳にはいかない。
まあ横島が負担に感じても困るのでかおりとしてはタイミングを探している段階であった。
「あっ、これもだ。」
そしてかおりの気遣いにより部屋を片付けてというか見られたくない物を隠していた横島だが、彼は風邪を引いた時にほとんど見られてる事実を知らない。
まだ自分の尊厳は守られると安堵しているが、かおりが台所を片付けながらそんな必死に隠す横島を見て笑いを堪えるのに必死だったことも気付いてなかった。
「横島さん。 すでに現状が結果ですわよ。」
同じ頃横島の部屋にはかおりが突然遊びに来ていたが、相変わらずの掃除もしてない部屋に流石に我慢が出来なかったのかかおりが掃除をしようとしていた。
ただ横島としては当然ながら女性に部屋を掃除してもらうのは恥ずかしさもあり止めようとするも、イブのデートでもチラリと言ったにも関わらず掃除してないことからあてに出来ないと判断したらしい。
「でもその……。」
「私は台所を片付けますから横島さんは部屋を片付けて下さい。」
まあそれでも横島にも見られたくない物を片付ける時間は必要かと気を聞かせて、先に洗い物やゴミが溜まっている台所を片付け始めるかおりに横島はどうすることも出来ずに従うしか出来ない。
「全く男の人は……。」
一方のかおりは横島の欠点に少しばかりため息が出そうになるも、男なんてこんなものかもしれないと密かに思う。
実は母と共に闘竜寺を出て以降も古参の弟子があれこれと母に聞きに来ていて、母とかおりは家を出たその後の話を聞いているが予想以上に混乱している。
そもそも父は結婚する前はかおりの祖母が結婚後は母が炊事選択などの家事をしていたので、自分では何一つ家事が出来る人ではない。
寺と弟子の寝泊まりする宿坊はまだ弟子が掃除しているらしくマシだが、弓家の私邸部分は流石に弟子が勝手に触る訳にもいかないし父も何も言わなかったので弟子が放置したらどういう使い方をしたのか洗濯機と電子レンジを壊したらしく大変なことになってるらしい。
しかも年末年始は寺は正月の初詣に向けた準備で忙しいし、除霊も一般GSが休むので忙しくなる。
細かい準備や調整をしていた母が居なくなった闘竜寺は混乱の真っ只中とのこと。
弟子はあえて言わなかったらしいが家の方は確実に汚れてるでしょうねと母がため息混じりに語っていたのだ。
ちなみに母は横島とかおりが付き合ったことにすぐに気付いてしまい、横島を一度連れてくるようにと言っていてかおりを困らせているが。
流石にまだ早いからと誤魔化してるらしいが、母は横島との交際を応援してるのでいつまでも会わせない訳にはいかない。
まあ横島が負担に感じても困るのでかおりとしてはタイミングを探している段階であった。
「あっ、これもだ。」
そしてかおりの気遣いにより部屋を片付けてというか見られたくない物を隠していた横島だが、彼は風邪を引いた時にほとんど見られてる事実を知らない。
まだ自分の尊厳は守られると安堵しているが、かおりが台所を片付けながらそんな必死に隠す横島を見て笑いを堪えるのに必死だったことも気付いてなかった。