嵐を呼ぶかもしれない男
その後念のためにと他の入り口付近から地下に降りていた令子と雪之丞とも合流し悪霊が発生していた原因も突き止められていた。
「へ~、これがそうなんっすか。」
「本当は悪霊を引き寄せて退治するための札なのよ。 でもこんなに強力な札は見たことないわ。」
悪霊が発生していた原因は発生地点付近に貼られていた悪霊を呼び寄せる札であった。
それが地下の複数のところから見つかっていて今も除霊をしながらGSや警察官が地下を捜索している。
ただし札の威力は令子ですら見たことがないもので本来の札は付近に隠れている悪霊を呼び寄せる程度の弱い札なので、いくら複数の場所に札を使ってもこれほどの霊障にはならないらしい。
「オカルトテロかもしれないな。」
霊障自体は札を剥がして除霊してることで時期に終息するであろうが西条の表情は険しい。
状況的に霊障は人為的に仕組まれたものであり、オカルト技術を用いたテロの可能性すらあった。
「オカルトテロって言えばザンスのテロ組織が最近煩いわよね?」
「ああ、あそこは宗教的に鎖国に近い国なんだが現国王が改革開放に舵を切ったからな。 ザンスの過激派にしては少しぬるい気はするが、まさか……。」
オカルトという非科学的な技術があり能力がある人間ならば使えるこの世界において、それを利用したり活用しようと考える人間は決して少くはない。
除霊がその尤も基本的な活用法だが、オカルト技術はその性質上立証が難しく対処が難しいことで犯罪に使われることも決して珍しくはないのだ。
西条と令子はこれがオカルト技術を用いたテロ行為ではと疑っている。
つい先日にもヨーロッパのとある国でザンス王国の過激派テロリストがテロを行って死傷者を出したのは日本でもニュースでちらりとやっていて、今年中にはザンス王国の来日も予定されていて政府は過激派テロリストに神経質になっていた。
「ザンス王国ってどこっすかね?」
「確かヨーロッパの方の小さな島国だったような? 人界の精霊石が取れる国のはずですよ。」
ちなみに横島と雪之丞はザンス王国って何処よと、まるで知らないらしく小竜姫に聞いていたが肝心の小竜姫もそんなに詳しくはない。
何度か国名を聞いたことがあることや、未来にて横島から話を聞いてテロ事件に巻き込まれて犯人にされたと愚痴っていたのは覚えているが。
しかし小竜姫にはそれがこの事件か分からなかった。
「ザンスならば時期に犯行声明があるだろう。 だが企業やオカルトGメンへのいやがらせの可能性も……。 結論を出すのは早いな。 とりあえず手分けして除霊を済ませよう。 物証もあるし捜査はこれからだ。」
なお事件の真相は結局現時点では判明せず西条は除霊と平行して爆発物の調査などもさせていき、このあとに更に爆発物も見つけることになる。
犯人と目的に関しては今後の捜査を待たれることになるが、危険なテロから企業や日本に新設したオカルトGメンへの嫌がらせや現金をせしめる為など可能性は多岐に渡り犯人はすぐには絞り込めない。
マネキンを動かしていた方法も気になるし悪霊ばかりかスライムも犯人が呼び寄せるなりした可能性が高く、とても一筋縄ではいかない事件だった。
まあ今回は早期解決してオカルトGメンのメンツを保てただけに西条としてはとりあえず一安心というところになる。
「へ~、これがそうなんっすか。」
「本当は悪霊を引き寄せて退治するための札なのよ。 でもこんなに強力な札は見たことないわ。」
悪霊が発生していた原因は発生地点付近に貼られていた悪霊を呼び寄せる札であった。
それが地下の複数のところから見つかっていて今も除霊をしながらGSや警察官が地下を捜索している。
ただし札の威力は令子ですら見たことがないもので本来の札は付近に隠れている悪霊を呼び寄せる程度の弱い札なので、いくら複数の場所に札を使ってもこれほどの霊障にはならないらしい。
「オカルトテロかもしれないな。」
霊障自体は札を剥がして除霊してることで時期に終息するであろうが西条の表情は険しい。
状況的に霊障は人為的に仕組まれたものであり、オカルト技術を用いたテロの可能性すらあった。
「オカルトテロって言えばザンスのテロ組織が最近煩いわよね?」
「ああ、あそこは宗教的に鎖国に近い国なんだが現国王が改革開放に舵を切ったからな。 ザンスの過激派にしては少しぬるい気はするが、まさか……。」
オカルトという非科学的な技術があり能力がある人間ならば使えるこの世界において、それを利用したり活用しようと考える人間は決して少くはない。
除霊がその尤も基本的な活用法だが、オカルト技術はその性質上立証が難しく対処が難しいことで犯罪に使われることも決して珍しくはないのだ。
西条と令子はこれがオカルト技術を用いたテロ行為ではと疑っている。
つい先日にもヨーロッパのとある国でザンス王国の過激派テロリストがテロを行って死傷者を出したのは日本でもニュースでちらりとやっていて、今年中にはザンス王国の来日も予定されていて政府は過激派テロリストに神経質になっていた。
「ザンス王国ってどこっすかね?」
「確かヨーロッパの方の小さな島国だったような? 人界の精霊石が取れる国のはずですよ。」
ちなみに横島と雪之丞はザンス王国って何処よと、まるで知らないらしく小竜姫に聞いていたが肝心の小竜姫もそんなに詳しくはない。
何度か国名を聞いたことがあることや、未来にて横島から話を聞いてテロ事件に巻き込まれて犯人にされたと愚痴っていたのは覚えているが。
しかし小竜姫にはそれがこの事件か分からなかった。
「ザンスならば時期に犯行声明があるだろう。 だが企業やオカルトGメンへのいやがらせの可能性も……。 結論を出すのは早いな。 とりあえず手分けして除霊を済ませよう。 物証もあるし捜査はこれからだ。」
なお事件の真相は結局現時点では判明せず西条は除霊と平行して爆発物の調査などもさせていき、このあとに更に爆発物も見つけることになる。
犯人と目的に関しては今後の捜査を待たれることになるが、危険なテロから企業や日本に新設したオカルトGメンへの嫌がらせや現金をせしめる為など可能性は多岐に渡り犯人はすぐには絞り込めない。
マネキンを動かしていた方法も気になるし悪霊ばかりかスライムも犯人が呼び寄せるなりした可能性が高く、とても一筋縄ではいかない事件だった。
まあ今回は早期解決してオカルトGメンのメンツを保てただけに西条としてはとりあえず一安心というところになる。