嵐を呼ぶかもしれない男
「どわっ!! なんで銃撃されるんだ!?」
「相手が人間だからだろう! 下がっていろ!」
そのまま正体不明の何者かを追いかけた横島と西条だが、西条が指摘した建設中の地下鉄駅にて何者かに銃撃されて西条が応戦していた。
場所が場所だけにむき出しのコンクリートの壁や柱に建築資材など隠れる場所が多く何者かの姿は見えぬが明らかに敵意があり殺しにかかっている。
「オカルトGメンだ! 武器を捨てて投降しろ! この先は警察が封鎖して袋のネズミだ!」
まるで一昔前の刑事ドラマのように銃弾が飛び交う中では流石に横島には手が出せずに応戦する西条の後ろで様子を伺うしかない。
西条は半ばはったりを交えて投降を促すが返ってくるのは銃弾である。
「グルルッ!?」
「ゲッ! 犬のゾンビだ!」
「チッ。 横島君ゾンビは頼む。 噛みつかれるなよ!」
加えて何処から現れたのか犬のゾンビが横島と西条の背後から襲い掛かってくるも、横島は慌てながらも心眼が結界を張るとオカルトGメンのお札をゾンビに叩きつけて退治していく。
「横島君突入するぞ!」
ゾンビが粗方片付く頃になると西条は横島の結界が銃撃も防ぐことと、相手もそろそろ弾切れになる頃だと読んで結界を張りながら突入することにする。
横島とすれば最早やけくそに近く反論する余裕すらないまま先に突っ込む西条に続いた。
「なっ……!? 横島君逃げ……。」
「西条!!」
逃げながらも銃撃を続ける何者かをようやく視界に納めることに成功した西条だが、目撃した何者かに驚きを隠せない様子で絶句して横島に逃げろと叫ぼうとするが。
同じく何者かを目撃した横島は西条に声をかけられる前に竜装術を全開にして西条を抱えると飛んで逃げようとする。
「流石に美神さんですね。 逃走経路の読みが見事に当たりました。」
しかしその瞬間正体不明の何者かを、正確には身体中にダイナマイトを巻いたミリタリー仕様のマネキンを神剣にて破壊する小竜姫の姿があった。
「小竜姫……さま?」
「二人とも大丈夫ですか?」
予期せぬタイミングで小竜姫が現れたことで横島も西条もホッとしたのか力が抜けて座り込むが、小竜姫の表情はいつになく険しい。
「助かりました。 小竜姫様。 しかしこれは……。」
「出来れば破壊しないで確保したかったんですが。 すいません。」
「いえ。 かまいません。」
小竜姫は横島と西条の無事を確認すると自身が破壊したマネキンを調べ始めると、西条も落ち着きを取り戻して礼を言い同じくマネキンの残骸を調べ始める。
二人とも表情が険しいのはそれがあまりに不自然だったからであろう。
「マネキンに何か取り憑いてたんっすか?」
「確かに邪悪な波動はありました。 危険だったので私の判断で斬り捨てたのですが……。」
その残骸のダイナマイトや銃器に横島は目が行くが、西条は斬り裂かれたマネキン本体の内部から盗聴器のような物を取り出すと更に表情を険しくした。
「相手が人間だからだろう! 下がっていろ!」
そのまま正体不明の何者かを追いかけた横島と西条だが、西条が指摘した建設中の地下鉄駅にて何者かに銃撃されて西条が応戦していた。
場所が場所だけにむき出しのコンクリートの壁や柱に建築資材など隠れる場所が多く何者かの姿は見えぬが明らかに敵意があり殺しにかかっている。
「オカルトGメンだ! 武器を捨てて投降しろ! この先は警察が封鎖して袋のネズミだ!」
まるで一昔前の刑事ドラマのように銃弾が飛び交う中では流石に横島には手が出せずに応戦する西条の後ろで様子を伺うしかない。
西条は半ばはったりを交えて投降を促すが返ってくるのは銃弾である。
「グルルッ!?」
「ゲッ! 犬のゾンビだ!」
「チッ。 横島君ゾンビは頼む。 噛みつかれるなよ!」
加えて何処から現れたのか犬のゾンビが横島と西条の背後から襲い掛かってくるも、横島は慌てながらも心眼が結界を張るとオカルトGメンのお札をゾンビに叩きつけて退治していく。
「横島君突入するぞ!」
ゾンビが粗方片付く頃になると西条は横島の結界が銃撃も防ぐことと、相手もそろそろ弾切れになる頃だと読んで結界を張りながら突入することにする。
横島とすれば最早やけくそに近く反論する余裕すらないまま先に突っ込む西条に続いた。
「なっ……!? 横島君逃げ……。」
「西条!!」
逃げながらも銃撃を続ける何者かをようやく視界に納めることに成功した西条だが、目撃した何者かに驚きを隠せない様子で絶句して横島に逃げろと叫ぼうとするが。
同じく何者かを目撃した横島は西条に声をかけられる前に竜装術を全開にして西条を抱えると飛んで逃げようとする。
「流石に美神さんですね。 逃走経路の読みが見事に当たりました。」
しかしその瞬間正体不明の何者かを、正確には身体中にダイナマイトを巻いたミリタリー仕様のマネキンを神剣にて破壊する小竜姫の姿があった。
「小竜姫……さま?」
「二人とも大丈夫ですか?」
予期せぬタイミングで小竜姫が現れたことで横島も西条もホッとしたのか力が抜けて座り込むが、小竜姫の表情はいつになく険しい。
「助かりました。 小竜姫様。 しかしこれは……。」
「出来れば破壊しないで確保したかったんですが。 すいません。」
「いえ。 かまいません。」
小竜姫は横島と西条の無事を確認すると自身が破壊したマネキンを調べ始めると、西条も落ち着きを取り戻して礼を言い同じくマネキンの残骸を調べ始める。
二人とも表情が険しいのはそれがあまりに不自然だったからであろう。
「マネキンに何か取り憑いてたんっすか?」
「確かに邪悪な波動はありました。 危険だったので私の判断で斬り捨てたのですが……。」
その残骸のダイナマイトや銃器に横島は目が行くが、西条は斬り裂かれたマネキン本体の内部から盗聴器のような物を取り出すと更に表情を険しくした。