あの素晴らしい日々をもう一度
さて高級ホテルでの一夜だが楽しげにイチャイチャしながら当然のように同じ部屋に入っていく横島と小竜姫はともかくとして、そんな二人の様子を見せつけられた令子と雪之丞はげんなりした表情でそれぞれの部屋に消えていく。
おキヌは相変わらずいまいち面白くなさそうなだけだが、彼女の場合はこれから横島と小竜姫がどんな一夜を過ごすか理解してないのでそんなものだろう。
ちなみに令子は万が一にも二人の声が聞こえないようにと横島達の部屋から一番遠い部屋に入っていている。
加えて本来ならば夜景とシャンパンを楽しむはずの令子もやはり何処か面白くないようで、一人で高級な酒をがぶ飲みしてしまい一晩でスイートルームを空の酒瓶だらけにしてしまうことになる。
正直この頃の令子は深層意識はともかく表面的にはさほど横島に執着してはいないが、そもそもの問題として男性と付き合ったことすら無い令子からすれば横島と小竜姫に先を越されたのが面白いはずがない。
実は令子はまともに男性とデートすらしたことがなく、令子が数少ないデートだと認識してるのは小学時代に当時高校生だった西条と遊んだ経験くらいだった。
中学時代には母親が亡くなった後だったこともありグレていたし高校時代は女子高なので恋人どころかまともなデートの経験すらない。
それがヤリたいだけの猿のような横島や修行バカとでも言うような小竜姫に先を越されたのだから、プライドが高い令子としては素直に祝福をとはいかないようである。
一緒に着いてきたおキヌを相手に一晩中、意味のあるのかないのか分からない愚痴をこぼしていく。
最後に横島と小竜姫に関しては朝方まで明かりが消えなかったことだけは確かであった。
「ハーイ、小竜姫。」
「ヒャクメ!? 今度は何の用ですか?」
翌朝小竜姫は横島を学校に行かせると自身はアパートに戻って部屋の掃除をしたりしていたが、そんな時ヒャクメが突然現れていた。
「何かお手伝いすることはないかと思って来ただけなのね。」
まさか再び最高指導者からの命令かと身構える小竜姫であるが、ヒャクメの来訪は仕事ではないらしく小竜姫の任務を手伝いに来たと告げる。
「特に手伝いは必要ありませんよ。 メドーサからの接触はないですし。」
目的が私用だったことに小竜姫は素直にホッとするも、ヒャクメの魂胆が分かるのか冷たい態度で突き放す。
しかしヒャクメは勝手に座布団の上に座ると意味ありげな笑みを浮かべてニヤニヤと小竜姫を見つめる。
「あの堅物な小竜姫に春が来たかと思えば、相手が人間なんてこんな面白いことは放置出来ないのね!」
ヒャクメの性格上危険が伴うメドーサに関わる任務に自分から協力しに来るなどあり得ないし、小竜姫は自分と横島のことが知りたくて我慢出来ずにやって来たことなど完全にお見通しであった。
ただここで難しいのはあまり邪険にして余計なことを調べられると小竜姫にとっては困るのでそれは出来ない。
結局小竜姫は半ば嫌々ながら仕方なくお茶を入れることにする。
おキヌは相変わらずいまいち面白くなさそうなだけだが、彼女の場合はこれから横島と小竜姫がどんな一夜を過ごすか理解してないのでそんなものだろう。
ちなみに令子は万が一にも二人の声が聞こえないようにと横島達の部屋から一番遠い部屋に入っていている。
加えて本来ならば夜景とシャンパンを楽しむはずの令子もやはり何処か面白くないようで、一人で高級な酒をがぶ飲みしてしまい一晩でスイートルームを空の酒瓶だらけにしてしまうことになる。
正直この頃の令子は深層意識はともかく表面的にはさほど横島に執着してはいないが、そもそもの問題として男性と付き合ったことすら無い令子からすれば横島と小竜姫に先を越されたのが面白いはずがない。
実は令子はまともに男性とデートすらしたことがなく、令子が数少ないデートだと認識してるのは小学時代に当時高校生だった西条と遊んだ経験くらいだった。
中学時代には母親が亡くなった後だったこともありグレていたし高校時代は女子高なので恋人どころかまともなデートの経験すらない。
それがヤリたいだけの猿のような横島や修行バカとでも言うような小竜姫に先を越されたのだから、プライドが高い令子としては素直に祝福をとはいかないようである。
一緒に着いてきたおキヌを相手に一晩中、意味のあるのかないのか分からない愚痴をこぼしていく。
最後に横島と小竜姫に関しては朝方まで明かりが消えなかったことだけは確かであった。
「ハーイ、小竜姫。」
「ヒャクメ!? 今度は何の用ですか?」
翌朝小竜姫は横島を学校に行かせると自身はアパートに戻って部屋の掃除をしたりしていたが、そんな時ヒャクメが突然現れていた。
「何かお手伝いすることはないかと思って来ただけなのね。」
まさか再び最高指導者からの命令かと身構える小竜姫であるが、ヒャクメの来訪は仕事ではないらしく小竜姫の任務を手伝いに来たと告げる。
「特に手伝いは必要ありませんよ。 メドーサからの接触はないですし。」
目的が私用だったことに小竜姫は素直にホッとするも、ヒャクメの魂胆が分かるのか冷たい態度で突き放す。
しかしヒャクメは勝手に座布団の上に座ると意味ありげな笑みを浮かべてニヤニヤと小竜姫を見つめる。
「あの堅物な小竜姫に春が来たかと思えば、相手が人間なんてこんな面白いことは放置出来ないのね!」
ヒャクメの性格上危険が伴うメドーサに関わる任務に自分から協力しに来るなどあり得ないし、小竜姫は自分と横島のことが知りたくて我慢出来ずにやって来たことなど完全にお見通しであった。
ただここで難しいのはあまり邪険にして余計なことを調べられると小竜姫にとっては困るのでそれは出来ない。
結局小竜姫は半ば嫌々ながら仕方なくお茶を入れることにする。