神と人と魔の狭間で
「話になんないワケ。 こっちも暇じゃないのよ。 避難も出来ない責任問題も分からないじゃやってなんないわ。 悪いけど私は帰るワケ。」
令子が突きつけた条件に香港当局は相変わらず煮えきらない態度を続けること一時間が過ぎる頃になると、冥子は居眠りしてるしエミはもう待つだけ無駄だと判断したのか帰ると言い出す。
「エミ、帰るなら私の依頼に協力する気ない?」
「オタクの依頼って……。」
そしてもう待つだけ無駄だと判断したのは令子も同じであり令子は帰ろうとしたエミを呼び止め、小竜姫の依頼による対メドーサを想定してエミを誘っていた。
この調子では香港のGSもあてに出来ないしゾンビもかなり居る可能性がある以上、令子としてはエミや冥子を誘って戦力を確保したかった。
「構わないわよね?」
「ええ、もちろんですよ。 報酬は後払いになりますが。 六道さんとドクターカオスと唐巣さんもどうですか? 私の依頼受けて頂けませんか?」
「なるほど。 そういう訳ね。 目的はメドーサ? 風水盤はどうするの?」
「目的はメドーサです。 風水盤はついでに止められたらで構いませんね。 私は努力もしない人間の尻拭いなどする気はありませんから。 最悪の場合は私とヒャクメの瞬間移動で撤退することも可能ですから難易度は多少下がりますよ。」
最早香港当局を抜きにしてやろうと考えた令子に小竜姫は賛同してエミもまた令子の本当の依頼人を悟り具体的な話を始めるが、小竜姫は令子やエミには配慮する姿勢を見せつつ香港のことは不機嫌そうに冷たく突き放してしまい唐巣と西条を驚かせると同時に顔色を真っ青にさせる。
特に努力もしない人間の尻拭いなどする気がないとはっきりと言葉に出したことは衝撃だった。
「オーケー。 それで構わないわ。」
「わしも参加しよう。」
「みんなやるなら~冥子もやる~。」
決断は早かった。
エミとカオスと冥子はあっさりと小竜姫の依頼に乗る決断をすると、令子と小竜姫は会議室を出ようと立ち上がる。
「小竜姫様! 少しでいいです! 今日……、いえ日暮れまででいいので僕に時間を下さい!」
横島と雪之丞とタイガーもやっと動くのかと待ちくたびれていたが、会議室を出ようとした小竜姫を止めたのは西条だった。
「説得できますか? こちらはこれ以上妥協は出来ませんよ。」
「はい。 必ず。」
「いいでしょう。 貴方個人に期待して明日の朝まで待ちます。 この数時間のやり取りは全てヒャクメが記録してますからね。 詰まらぬ小細工をしたりすれば私を謀ったことと解釈することをよくお伝え下さい。」
実は令子達も西条も小竜姫とヒャクメの正体を香港当局には伝えてなかった。
それ故に煮えきらない態度を取っていて万が一の際の責任問題をうやむやにしようとしていたのだが、流石に小竜姫に見切りを付けられそうな状況になるもオカルトGメンである西条は一緒に見捨てる訳にもいかなく何がなんでも香港当局を説得するしかない。
「さあ。いきましょうか。 せっかく香港まで来たんですから何か食べたいですね。」
「そうね、今日は空いちゃったし食事して買い物でもしようかしら。」
煮えきらない態度を取り続ける香港当局の担当者に小竜姫は視線すら合わせぬまま西条のみと交渉すると会議室を出て香港の街に繰り出す。
結局令子達以外にも唐巣とピートも同行していて、小竜姫は先程までの不機嫌そうな表情など無かったかのようにいつもの神族らしからぬ小竜姫に戻り令子達みんなと食事に行こうと楽しげにしていた。
令子が突きつけた条件に香港当局は相変わらず煮えきらない態度を続けること一時間が過ぎる頃になると、冥子は居眠りしてるしエミはもう待つだけ無駄だと判断したのか帰ると言い出す。
「エミ、帰るなら私の依頼に協力する気ない?」
「オタクの依頼って……。」
そしてもう待つだけ無駄だと判断したのは令子も同じであり令子は帰ろうとしたエミを呼び止め、小竜姫の依頼による対メドーサを想定してエミを誘っていた。
この調子では香港のGSもあてに出来ないしゾンビもかなり居る可能性がある以上、令子としてはエミや冥子を誘って戦力を確保したかった。
「構わないわよね?」
「ええ、もちろんですよ。 報酬は後払いになりますが。 六道さんとドクターカオスと唐巣さんもどうですか? 私の依頼受けて頂けませんか?」
「なるほど。 そういう訳ね。 目的はメドーサ? 風水盤はどうするの?」
「目的はメドーサです。 風水盤はついでに止められたらで構いませんね。 私は努力もしない人間の尻拭いなどする気はありませんから。 最悪の場合は私とヒャクメの瞬間移動で撤退することも可能ですから難易度は多少下がりますよ。」
最早香港当局を抜きにしてやろうと考えた令子に小竜姫は賛同してエミもまた令子の本当の依頼人を悟り具体的な話を始めるが、小竜姫は令子やエミには配慮する姿勢を見せつつ香港のことは不機嫌そうに冷たく突き放してしまい唐巣と西条を驚かせると同時に顔色を真っ青にさせる。
特に努力もしない人間の尻拭いなどする気がないとはっきりと言葉に出したことは衝撃だった。
「オーケー。 それで構わないわ。」
「わしも参加しよう。」
「みんなやるなら~冥子もやる~。」
決断は早かった。
エミとカオスと冥子はあっさりと小竜姫の依頼に乗る決断をすると、令子と小竜姫は会議室を出ようと立ち上がる。
「小竜姫様! 少しでいいです! 今日……、いえ日暮れまででいいので僕に時間を下さい!」
横島と雪之丞とタイガーもやっと動くのかと待ちくたびれていたが、会議室を出ようとした小竜姫を止めたのは西条だった。
「説得できますか? こちらはこれ以上妥協は出来ませんよ。」
「はい。 必ず。」
「いいでしょう。 貴方個人に期待して明日の朝まで待ちます。 この数時間のやり取りは全てヒャクメが記録してますからね。 詰まらぬ小細工をしたりすれば私を謀ったことと解釈することをよくお伝え下さい。」
実は令子達も西条も小竜姫とヒャクメの正体を香港当局には伝えてなかった。
それ故に煮えきらない態度を取っていて万が一の際の責任問題をうやむやにしようとしていたのだが、流石に小竜姫に見切りを付けられそうな状況になるもオカルトGメンである西条は一緒に見捨てる訳にもいかなく何がなんでも香港当局を説得するしかない。
「さあ。いきましょうか。 せっかく香港まで来たんですから何か食べたいですね。」
「そうね、今日は空いちゃったし食事して買い物でもしようかしら。」
煮えきらない態度を取り続ける香港当局の担当者に小竜姫は視線すら合わせぬまま西条のみと交渉すると会議室を出て香港の街に繰り出す。
結局令子達以外にも唐巣とピートも同行していて、小竜姫は先程までの不機嫌そうな表情など無かったかのようにいつもの神族らしからぬ小竜姫に戻り令子達みんなと食事に行こうと楽しげにしていた。