神と人と魔の狭間で
「GS試験時と同じメンバーなんだな。」
「中途半端なGSなんて邪魔なだけよ。」
それから数日過ぎるとGS協会の依頼を受けた美神事務所では香港へ来ていたが、同じ依頼を受けたGSは唐巣とエミと冥子とドクターカオスというメンバーでありピートとタイガーもそれぞれ唐巣とエミに連れられて来ている。
派閥が幅を利かせるオカルト業界において実力がありながらも他者との協力にも嫌な顔をしないメンバーとなると、案外少ないらしく結局横島や雪之丞がよく知るメンバーが選ばれたらしい。
「ほんこんって空港ってとこにそっくりですね。」
「ホンコン! ホンコン!」
ちなみにおキヌは例によってイタリアの時と同じボケをかましていて横島は写真を撮りまくっているが、唯一違うのは小竜姫を撮っていることだろう。
小竜姫も満更でもないらしく放っておくと旅行に来たバカップルにしか見えないことに唐巣などは複雑そうな表情を浮かべていたが。
なお小竜姫はパスポートなんてないので横島達が到着した頃に瞬間移動で来ている。
「ほらそこの二人も行くわよ。 観光したいなら仕事終わってからにしてちょうだい。」
一行が香港に到着したのは満月の前日と奇しくも小竜姫の未来と同じながら、この時代では香港当局の依頼で来ているので観光してる暇などあるはずがなく到着早々事件の対策本部がある香港警察へと向かう。
令子の小竜姫の扱いがかなり適当になっているがほとんど毎日顔を会わせてれば日常ではこんなものだった。
肝心な時と横島の扱いさえ間違えなければ小竜姫は寛容で令子の小言を笑って聞き流すのが良くあることなのだ。
「はーい! お待たせなのね。」
そして香港警察へと到着した一行だがそこに現れたのはなんとヒャクメだった。
「美神君。 こちらは?」
「小竜姫様の友達のヒャクメ様よ。 神界の調査官みたいなんだけど最近よく遊びに来るのよね。」
ヒャクメと初対面の唐巣やエミはその雰囲気と小竜姫同様に瞬間移動で現れたことに驚くも、ヒャクメは令子が美神事務所に戻った後もちょくちょく事務所に遊びに来ていて何をどうしたのか仕事も時々取ってきたりしている。
「今日は仕事なのね。 はい、メドーサと鎌田勘九郎の情報よ。」
「助かります。 これで作戦が立てやすくなりますね。」
なお相変わらず軽い調子のヒャクメだが今日香港にまで来たのはメドーサ関連の調査報告書を持参したのであり、小竜姫が頼んでいたものになる。
小竜姫はヒャクメから受けとると自身で一通り目を通した後に令子達に見せていく。
ついさっきまで空港で横島とバカップルをしていた小竜姫とは別人のように真剣にヒャクメの報告書を見ていく小竜姫の姿に、令子は普段は神族に見えぬほどでも仕事になると以前より抜け目の無さが際立ち頼もしく感じる。
「元始風水盤だと……。」
ただしそんな令子達もヒャクメの報告書を見ると表情が一変して険しくなってしまう。
オカルト業界でさえ半ば都市伝説のような存在でしかなく人間の間では失伝した元始風水盤を、メドーサと勘九郎が作製してると言われても正直にわかには信じられないほどだ。
「不味いな。 本部からの応援は明後日にならないと来ない。 間に合わないぞ。」
途中で令子達より一便遅く香港に来た西条も合流して香港当局や警察に香港のGS達と対策会議を始めるが、ヒャクメのもたらした情報に香港の関係者は顔面蒼白になるし西条はオカルトGメン本部からの応援が間に合わぬこととなり苦悩する。
「中途半端なGSなんて邪魔なだけよ。」
それから数日過ぎるとGS協会の依頼を受けた美神事務所では香港へ来ていたが、同じ依頼を受けたGSは唐巣とエミと冥子とドクターカオスというメンバーでありピートとタイガーもそれぞれ唐巣とエミに連れられて来ている。
派閥が幅を利かせるオカルト業界において実力がありながらも他者との協力にも嫌な顔をしないメンバーとなると、案外少ないらしく結局横島や雪之丞がよく知るメンバーが選ばれたらしい。
「ほんこんって空港ってとこにそっくりですね。」
「ホンコン! ホンコン!」
ちなみにおキヌは例によってイタリアの時と同じボケをかましていて横島は写真を撮りまくっているが、唯一違うのは小竜姫を撮っていることだろう。
小竜姫も満更でもないらしく放っておくと旅行に来たバカップルにしか見えないことに唐巣などは複雑そうな表情を浮かべていたが。
なお小竜姫はパスポートなんてないので横島達が到着した頃に瞬間移動で来ている。
「ほらそこの二人も行くわよ。 観光したいなら仕事終わってからにしてちょうだい。」
一行が香港に到着したのは満月の前日と奇しくも小竜姫の未来と同じながら、この時代では香港当局の依頼で来ているので観光してる暇などあるはずがなく到着早々事件の対策本部がある香港警察へと向かう。
令子の小竜姫の扱いがかなり適当になっているがほとんど毎日顔を会わせてれば日常ではこんなものだった。
肝心な時と横島の扱いさえ間違えなければ小竜姫は寛容で令子の小言を笑って聞き流すのが良くあることなのだ。
「はーい! お待たせなのね。」
そして香港警察へと到着した一行だがそこに現れたのはなんとヒャクメだった。
「美神君。 こちらは?」
「小竜姫様の友達のヒャクメ様よ。 神界の調査官みたいなんだけど最近よく遊びに来るのよね。」
ヒャクメと初対面の唐巣やエミはその雰囲気と小竜姫同様に瞬間移動で現れたことに驚くも、ヒャクメは令子が美神事務所に戻った後もちょくちょく事務所に遊びに来ていて何をどうしたのか仕事も時々取ってきたりしている。
「今日は仕事なのね。 はい、メドーサと鎌田勘九郎の情報よ。」
「助かります。 これで作戦が立てやすくなりますね。」
なお相変わらず軽い調子のヒャクメだが今日香港にまで来たのはメドーサ関連の調査報告書を持参したのであり、小竜姫が頼んでいたものになる。
小竜姫はヒャクメから受けとると自身で一通り目を通した後に令子達に見せていく。
ついさっきまで空港で横島とバカップルをしていた小竜姫とは別人のように真剣にヒャクメの報告書を見ていく小竜姫の姿に、令子は普段は神族に見えぬほどでも仕事になると以前より抜け目の無さが際立ち頼もしく感じる。
「元始風水盤だと……。」
ただしそんな令子達もヒャクメの報告書を見ると表情が一変して険しくなってしまう。
オカルト業界でさえ半ば都市伝説のような存在でしかなく人間の間では失伝した元始風水盤を、メドーサと勘九郎が作製してると言われても正直にわかには信じられないほどだ。
「不味いな。 本部からの応援は明後日にならないと来ない。 間に合わないぞ。」
途中で令子達より一便遅く香港に来た西条も合流して香港当局や警察に香港のGS達と対策会議を始めるが、ヒャクメのもたらした情報に香港の関係者は顔面蒼白になるし西条はオカルトGメン本部からの応援が間に合わぬこととなり苦悩する。