神と人と魔の狭間で
「様になんないわね。」
さて神剣という新たな力を手に入れた横島であるが、そこで待っていたのはやはり剣術の修行だった。
素人に毛の生えた程度の横島が神剣を扱えるはずもなく基礎中の基礎と言える剣の握り方から教えねばならない。
小竜姫はとりあえず神剣の握り方と素振りやり方を教えて素振りをさせているが、令子はやらねばならないことや覚えねばならないことがどんどん増えていく横島を何とも言えない表情で眺めている。
「まあ基礎だけですよ。 基礎だけ。 戦い方やなんかは横島さんの場合あまり型にはめる必要も無さそうなので。」
何度か注意をされつつ神剣の素振りだけは出来るようになる横島であるが、令子のため息混じりの表情に小竜姫は笑いながら当面は基礎だけで十分だと語る。
横島のことだから放っておいても実戦の中で使い方を自己流ながら覚える気はしたが、下手な癖など付いたら後から改善するのは難しいのだ。
霊能もそうだが小竜姫は基礎を固めることは重要視するが横島に小竜姫の剣術そのものをマスターさせようとは思ってない。
「やあ、賑やかだね。」
「ああ、西条さん。 それがね……。」
結局事務所内でいつものように横島と雪之丞の修行をさせる小竜姫を令子は眺めていたが、そんな時にオカルトGメンの西条がやって来ていた。
実は小竜姫からメドーサの一件への依頼を受けた令子は小竜姫の許可を得て無駄だと理解しつつ、西条にメドーサが香港に潜伏してることを話してオカルトGメンと香港のGS協会に警告を送りあわよくばメドーサを誰か倒すなりダメージを与えるなりしてくれないかと微かな期待をしている。
西条が事務所に来たのはその件についてだが、令子は西条に横島が神剣を手に入れたと語ると西条は返答に困ったようで曖昧な笑みを見せた。
小竜姫は神族としての正体を隠す以上は世間的にはただの二十歳前後の若者でしかないし横島に至っては高校生なのだ。
「人前で剣を抜いただけで通報されるな。」
「そうなのよ。 そこんとこしっかり教えとかないと。」
一応GS協会に申請して霊力所持の許可は取ってはいるが警察には特に申請する義務も必要性もないので警察は知らなく、未成年の高校生が刃物を持ち歩くだけで騒ぎになる可能性がある。
「大丈夫ですよ。 私もそうですが普段は虚空に収めておけば人に見られませんから。 横島さんにはまだ無理ですが心眼にその術を授けます。」
絶対問題が起きるだろうと言いたげな令子と西条であるが小竜姫はそんな二人の不安に対して、神剣の管理を心眼に任せることで常時人目につくように持ち歩くことだけは避けることを告げた。
小竜姫もそうだが竜神族には虚空と言われる特種な空間に神剣を収める術があるらしい。
流石に小竜姫も人間界で神剣を人目につく形で持ち歩くリスクを多少は理解しているようだ。
「一応僕の名刺を渡しておきましょう。 すぐに連絡をくれれば対応しますので。」
心眼に管理をさせることで大丈夫だと言いたげだが、西条は万が一の際を考慮して横島と小竜姫に自身の名刺を渡して何かあれば連絡をするようにと告げる。
正直西条も迷ったようだが警察が下手な対応をして小竜姫の逆鱗に触れるような自体は万が一にも避けたい。
警察官にも様々で横島の話やGS免許を信じないで逮捕までしてしまうような乱暴な警察官も全く居ないわけではない。
困ったことに横島は見た目がGSに見えないのもあるが。
さて神剣という新たな力を手に入れた横島であるが、そこで待っていたのはやはり剣術の修行だった。
素人に毛の生えた程度の横島が神剣を扱えるはずもなく基礎中の基礎と言える剣の握り方から教えねばならない。
小竜姫はとりあえず神剣の握り方と素振りやり方を教えて素振りをさせているが、令子はやらねばならないことや覚えねばならないことがどんどん増えていく横島を何とも言えない表情で眺めている。
「まあ基礎だけですよ。 基礎だけ。 戦い方やなんかは横島さんの場合あまり型にはめる必要も無さそうなので。」
何度か注意をされつつ神剣の素振りだけは出来るようになる横島であるが、令子のため息混じりの表情に小竜姫は笑いながら当面は基礎だけで十分だと語る。
横島のことだから放っておいても実戦の中で使い方を自己流ながら覚える気はしたが、下手な癖など付いたら後から改善するのは難しいのだ。
霊能もそうだが小竜姫は基礎を固めることは重要視するが横島に小竜姫の剣術そのものをマスターさせようとは思ってない。
「やあ、賑やかだね。」
「ああ、西条さん。 それがね……。」
結局事務所内でいつものように横島と雪之丞の修行をさせる小竜姫を令子は眺めていたが、そんな時にオカルトGメンの西条がやって来ていた。
実は小竜姫からメドーサの一件への依頼を受けた令子は小竜姫の許可を得て無駄だと理解しつつ、西条にメドーサが香港に潜伏してることを話してオカルトGメンと香港のGS協会に警告を送りあわよくばメドーサを誰か倒すなりダメージを与えるなりしてくれないかと微かな期待をしている。
西条が事務所に来たのはその件についてだが、令子は西条に横島が神剣を手に入れたと語ると西条は返答に困ったようで曖昧な笑みを見せた。
小竜姫は神族としての正体を隠す以上は世間的にはただの二十歳前後の若者でしかないし横島に至っては高校生なのだ。
「人前で剣を抜いただけで通報されるな。」
「そうなのよ。 そこんとこしっかり教えとかないと。」
一応GS協会に申請して霊力所持の許可は取ってはいるが警察には特に申請する義務も必要性もないので警察は知らなく、未成年の高校生が刃物を持ち歩くだけで騒ぎになる可能性がある。
「大丈夫ですよ。 私もそうですが普段は虚空に収めておけば人に見られませんから。 横島さんにはまだ無理ですが心眼にその術を授けます。」
絶対問題が起きるだろうと言いたげな令子と西条であるが小竜姫はそんな二人の不安に対して、神剣の管理を心眼に任せることで常時人目につくように持ち歩くことだけは避けることを告げた。
小竜姫もそうだが竜神族には虚空と言われる特種な空間に神剣を収める術があるらしい。
流石に小竜姫も人間界で神剣を人目につく形で持ち歩くリスクを多少は理解しているようだ。
「一応僕の名刺を渡しておきましょう。 すぐに連絡をくれれば対応しますので。」
心眼に管理をさせることで大丈夫だと言いたげだが、西条は万が一の際を考慮して横島と小竜姫に自身の名刺を渡して何かあれば連絡をするようにと告げる。
正直西条も迷ったようだが警察が下手な対応をして小竜姫の逆鱗に触れるような自体は万が一にも避けたい。
警察官にも様々で横島の話やGS免許を信じないで逮捕までしてしまうような乱暴な警察官も全く居ないわけではない。
困ったことに横島は見た目がGSに見えないのもあるが。