スリーピング・ビューティー!!
さておキヌの件に関わる事になった令子だが、ある人物に協力を依頼していた
「令子ちゃんからお仕事を頂けるなんて嬉しいわ~」
やって来たのは相変わらずの笑顔と式神に囲まれた冥子である
自分で依頼しておきながら引き攣った表情を隠さない令子だったが、背に腹は変えられない
魔鈴の話の裏を取る事と、準備の前に最低限の調査は必要だったのだ
令子自身はあまり調査系の技術は高くないので複雑な調査は通常は専門のGSに頼むのだが、今回はおキヌ絡みであり下手をすると過去の令子の行動が問題になる可能性もあり専門のGSに頼む訳にいかなかった
結果として式神使いの冥子に依頼するしかなかったのである
「ちょっと厄介な仕事なのよ。 今回は調査だけだから危険はないし頼むわね」
楽しそうな冥子に引き攣った笑顔を浮かべる令子は、おキヌに留守番を頼み冥子と人骨温泉に向かう
どうやらおキヌには真偽がはっきりするまでは内緒にするらしい
「なるほどな。 直接戦闘が得意分野でない訳だ。 あんな強力な技は初めて見たよ」
一方魔鈴宅に帰った横島達だったが、雪之丞は改めて魔鈴の実力をしみじみと感じていた
実際魔鈴の直接戦闘は一流のGSのレベルではあるものの、直接戦闘だけでは未来では横島や雪之丞には勝てないしシロやタマモにも勝てなかったのである
おそらく令子と戦っても負けるだろうとは言われていた
しかし令子は直接戦闘で馬鹿正直に戦おうとはしないだろうし、魔鈴もまた直接戦闘で戦うタイプではない
あくまでも横島と共に戦える力と技術を求めたに過ぎないのだ
そのため魔鈴の直接戦闘は自衛のレベルを越えてない
「さほど難しい魔法ではありませんよ。 魔法陣を作成する必要はありますが、未来では雪之丞さんも使えた魔法です」
「なっ……」
数多の悪霊を一瞬で成仏させた魔法を未来では自分も使えたと言われた雪之丞は、今までに見たことがないほど驚きの表情を見せる
どう考えても自分が魔法を使う未来など想像が出来ないようだ
「俺が……?」
「直接戦闘だけでGSをやるのは大変なんだよ。 いろいろな霊症を解決するにはそれなりに知識や技術が必要になるからな」
GSの仕事をあまり深く考えてない雪之丞は強ければ問題は無いのだろうと考えているようだが、実際は強さ以上に必要な要素が多いとは知らないようである
軽く説明する横島だが、雪之丞は半信半疑といった感じだった
「後は美神さんがどう出るかですが……」
「あの人を関わらせてよかった記憶がないんだがな」
雪之丞が考え込む間に魔鈴と横島は令子の出方を考えるが、正直あまりいい結果にはならない気がしている
令子本人に悪気はないのだろうが、意外と失敗やうっかりミスが多い令子は余計な問題を起こすことも少なくなかったのだから
「近付き過ぎないように関わるしかありませんよ。 あの人が鍵なのですから」
対応が難しい令子だが、アシュタロス戦までは適度な距離で関わるしかない現実に魔鈴と横島は静かにため息をはいていた
「令子ちゃんからお仕事を頂けるなんて嬉しいわ~」
やって来たのは相変わらずの笑顔と式神に囲まれた冥子である
自分で依頼しておきながら引き攣った表情を隠さない令子だったが、背に腹は変えられない
魔鈴の話の裏を取る事と、準備の前に最低限の調査は必要だったのだ
令子自身はあまり調査系の技術は高くないので複雑な調査は通常は専門のGSに頼むのだが、今回はおキヌ絡みであり下手をすると過去の令子の行動が問題になる可能性もあり専門のGSに頼む訳にいかなかった
結果として式神使いの冥子に依頼するしかなかったのである
「ちょっと厄介な仕事なのよ。 今回は調査だけだから危険はないし頼むわね」
楽しそうな冥子に引き攣った笑顔を浮かべる令子は、おキヌに留守番を頼み冥子と人骨温泉に向かう
どうやらおキヌには真偽がはっきりするまでは内緒にするらしい
「なるほどな。 直接戦闘が得意分野でない訳だ。 あんな強力な技は初めて見たよ」
一方魔鈴宅に帰った横島達だったが、雪之丞は改めて魔鈴の実力をしみじみと感じていた
実際魔鈴の直接戦闘は一流のGSのレベルではあるものの、直接戦闘だけでは未来では横島や雪之丞には勝てないしシロやタマモにも勝てなかったのである
おそらく令子と戦っても負けるだろうとは言われていた
しかし令子は直接戦闘で馬鹿正直に戦おうとはしないだろうし、魔鈴もまた直接戦闘で戦うタイプではない
あくまでも横島と共に戦える力と技術を求めたに過ぎないのだ
そのため魔鈴の直接戦闘は自衛のレベルを越えてない
「さほど難しい魔法ではありませんよ。 魔法陣を作成する必要はありますが、未来では雪之丞さんも使えた魔法です」
「なっ……」
数多の悪霊を一瞬で成仏させた魔法を未来では自分も使えたと言われた雪之丞は、今までに見たことがないほど驚きの表情を見せる
どう考えても自分が魔法を使う未来など想像が出来ないようだ
「俺が……?」
「直接戦闘だけでGSをやるのは大変なんだよ。 いろいろな霊症を解決するにはそれなりに知識や技術が必要になるからな」
GSの仕事をあまり深く考えてない雪之丞は強ければ問題は無いのだろうと考えているようだが、実際は強さ以上に必要な要素が多いとは知らないようである
軽く説明する横島だが、雪之丞は半信半疑といった感じだった
「後は美神さんがどう出るかですが……」
「あの人を関わらせてよかった記憶がないんだがな」
雪之丞が考え込む間に魔鈴と横島は令子の出方を考えるが、正直あまりいい結果にはならない気がしている
令子本人に悪気はないのだろうが、意外と失敗やうっかりミスが多い令子は余計な問題を起こすことも少なくなかったのだから
「近付き過ぎないように関わるしかありませんよ。 あの人が鍵なのですから」
対応が難しい令子だが、アシュタロス戦までは適度な距離で関わるしかない現実に魔鈴と横島は静かにため息をはいていた