GS試験再び!?
「横島さん……、凄い霊力でしたね。 いつの間に……」
無事に一次審査を通過した横島の元に、信じられないような表情のピートとタイガーがやっと来る
まあ素人の横島がある日突然高い霊力を放出したのだから、彼らの表情は当然のものだろう
「まあな、詳しく言えないけど小竜姫様のおかげなんだ」
バンダナを指差し小竜姫のおかげだと告げる横島の言葉を、二人は半信半疑で聞いていた
竜神の小竜姫ならば何をしても不思議ではないが、それでも横島が突然高い霊力を操る事には違和感を感じている
「ねえ、アンタ達一緒にお昼行かない?」
微妙な空気の三人に声をかけて来たのはミカ・レイに変装した令子だった
「ああ、いいっすよ」
「僕はお弁当を持って来たんで……」
アッサリと興奮する事無く返事する横島を令子は疑うように見つめるが、その場は何も言う事なく弁当を持参したピートとタイガーを残して横島を連れ出していく
「試合はトーナメント形式で、合格するには二試合勝てばいいの。 まあ、その様子なら事前に聞いているのかしら?」
近くのファミレスに入って軽い昼食を食べながら令子に二次試験の説明を受ける横島だが、はっきり言って居心地が悪かった
どうも様子の変な横島の訳を令子はミカ・レイの姿で聞き出すつもりらしく、露骨に探る視線を向けて来るのだ
「はい、ある程度は聞いてますよ。 心眼が守ってくれるって言うんで。 ところで美神さんも参加するんっすか? 流石に当たる受験生が可哀相な気が……」
当たり前のようにミカ・レイに対応していた横島だが、少し悩んだ末に正体を見抜いていた事をサラリと告げる
この辺りの判断は正直難しいが、馬鹿で弱い横島を見せつつこの先を考えるとしっかりしたところも見せないといけなかった
「えっ……!? アンタ、まさか知ってて黙ってたわけ?」
まさか正直を見抜かれてるとは考えもしなかった令子は驚き目を見開くが、すぐに横島を睨みつける
正体を知ってて黙っていたとすれば、ミカ・レイのフリをしていた令子が騙されていた形になるのだ
それは面白くない
「いや……、変装程度だと心眼には通用しないみたいっすよ。 それに声も同じですし……」
居心地が悪そうに答える横島を令子は不愉快そうに見つめる
小竜姫が授けた心眼ならば仕方ないとも思うが、それでも黙っていた横島には納得がいかない
「クッ! そういえばさっきも言ってたわね。 もっと変装考えないとダメかしら?」
後で横島に仕置きする事を心に決めた令子だが、今はそれより簡単に見破られた変装に不安を感じていた
相手に魔族が居る事はわかっているのだし、簡単に見破られる変装では役に立たないのだ
「今のところ問題は無かろう。 美神殿の変装を見破れるような者は感じない。 それに試験途中で下手に変装を変えれば余計に怪しまれるぞ」
コンパクトの鏡を見て変装を変えるべきか悩み始める令子に、心眼がそのままでいいのではと告げる
下手に変装を変えるとこの先が読めなくなるし、心眼が特別なのだと告げる事によりこの先横島が試合で実力を発揮しやすくする為だった
無事に一次審査を通過した横島の元に、信じられないような表情のピートとタイガーがやっと来る
まあ素人の横島がある日突然高い霊力を放出したのだから、彼らの表情は当然のものだろう
「まあな、詳しく言えないけど小竜姫様のおかげなんだ」
バンダナを指差し小竜姫のおかげだと告げる横島の言葉を、二人は半信半疑で聞いていた
竜神の小竜姫ならば何をしても不思議ではないが、それでも横島が突然高い霊力を操る事には違和感を感じている
「ねえ、アンタ達一緒にお昼行かない?」
微妙な空気の三人に声をかけて来たのはミカ・レイに変装した令子だった
「ああ、いいっすよ」
「僕はお弁当を持って来たんで……」
アッサリと興奮する事無く返事する横島を令子は疑うように見つめるが、その場は何も言う事なく弁当を持参したピートとタイガーを残して横島を連れ出していく
「試合はトーナメント形式で、合格するには二試合勝てばいいの。 まあ、その様子なら事前に聞いているのかしら?」
近くのファミレスに入って軽い昼食を食べながら令子に二次試験の説明を受ける横島だが、はっきり言って居心地が悪かった
どうも様子の変な横島の訳を令子はミカ・レイの姿で聞き出すつもりらしく、露骨に探る視線を向けて来るのだ
「はい、ある程度は聞いてますよ。 心眼が守ってくれるって言うんで。 ところで美神さんも参加するんっすか? 流石に当たる受験生が可哀相な気が……」
当たり前のようにミカ・レイに対応していた横島だが、少し悩んだ末に正体を見抜いていた事をサラリと告げる
この辺りの判断は正直難しいが、馬鹿で弱い横島を見せつつこの先を考えるとしっかりしたところも見せないといけなかった
「えっ……!? アンタ、まさか知ってて黙ってたわけ?」
まさか正直を見抜かれてるとは考えもしなかった令子は驚き目を見開くが、すぐに横島を睨みつける
正体を知ってて黙っていたとすれば、ミカ・レイのフリをしていた令子が騙されていた形になるのだ
それは面白くない
「いや……、変装程度だと心眼には通用しないみたいっすよ。 それに声も同じですし……」
居心地が悪そうに答える横島を令子は不愉快そうに見つめる
小竜姫が授けた心眼ならば仕方ないとも思うが、それでも黙っていた横島には納得がいかない
「クッ! そういえばさっきも言ってたわね。 もっと変装考えないとダメかしら?」
後で横島に仕置きする事を心に決めた令子だが、今はそれより簡単に見破られた変装に不安を感じていた
相手に魔族が居る事はわかっているのだし、簡単に見破られる変装では役に立たないのだ
「今のところ問題は無かろう。 美神殿の変装を見破れるような者は感じない。 それに試験途中で下手に変装を変えれば余計に怪しまれるぞ」
コンパクトの鏡を見て変装を変えるべきか悩み始める令子に、心眼がそのままでいいのではと告げる
下手に変装を変えるとこの先が読めなくなるし、心眼が特別なのだと告げる事によりこの先横島が試合で実力を発揮しやすくする為だった