変わりゆく日々
その日、異界の魔鈴宅近くの荒野で横島と雪之丞が対戦していた
魔装術を使用し全力で戦う雪之丞に対して横島は最小限の霊力で対抗する
戦いは雪之丞が積極的に仕掛け接近戦が続くが、横島は雪之丞の攻撃をかわしてカウンターで返す
半ば同じ結果の繰り返しなのだが雪之丞は飽きもせずに横島に接近戦を挑むのだ
「はあ……はあ……はあ……」
全力で飛ばす雪之丞だが、自分の攻撃がほとんど読まれてる現状にはどうしようもないままだった
しかしそれ以上に問題なのが戦いの効率がまるで違うという点に雪之丞はもちろん気付いている
「どうだ? なんか掴めそうか?」
雪之丞が呼吸を整えるのを待っていた横島は、僅かに楽しそうに雪之丞を見る
今までの人生で戦いや修行が楽しいと感じたことなど一度もない横島だったが、この時代に来てから雪之丞の相手をするのだけは何故か違っていた
明確に楽しいと思う訳ではないが、この時間が心地好く感じるのだ
「実力の差なんてレベルじゃないな。 本当に未来の俺はお前に勝てたのか?」
「ああ、多少制限をかけた対戦だったけど接近戦はお前の方が強かったよ。 第一俺に戦いのいろはを最初に教えてくれたのはお前だしな」
実力というか経験や技術の次元が違う横島に、雪之丞は本当に未来の自分が横島と戦って勝てたのか疑問に感じている
それだけ現時点では圧倒的な差があったのだ
そんな雪之丞に横島は当たり障りのない範囲で、未来での雪之丞との修行や対戦を語っていく
「あっちでお前には本当に世話になったんだ。 お前が居なければ今の俺や魔鈴さんは無かったかもしれない。 だから今度は俺の番なんだと思う」
事務所を構えて仕事ではGS協会斡旋の依頼を毎日熟している横島と魔鈴だったが、それでも時間が許す限り雪之丞の求めに応じていた
未来ではGSになる為の修行や勉強がメインだったが、この時代では雪之丞の求めに応じて戦闘技術をメインに修行を重ねている
いろいろ忙しい中ではなかなか時間が取れない日もあったが、横島も魔鈴も雪之丞との対戦を楽しみにしてる節があった
日々変わりゆく歴史と状況に横島も魔鈴も不安を感じないと言えば嘘になるが、同時に日々成長していく雪之丞を見ると希望を見出だしてしまうのも確かなのだ
(時期に私では対等な接近戦の相手が無理になりますね)
雪之丞の成長スピードは普通ではなかった
未来ではすでに強かった雪之丞しか知らない魔鈴は、雪之丞の成長スピードに半ば飽きれながら見守っている
今の魔鈴は雪之丞の動きを知っている経験とスピードで勝っている為に雪之丞の相手が出来るが、条件を同じにすれば魔鈴の接近戦の技術では雪之丞に追い越されるのは時間の問題だった
まあ距離を制限しないと話は別なのだが……
「クッ! もう一度行くぞ!」
圧倒的な力の差を感じてもなお、雪之丞は力を求めただひたすらに己を高めるのを止めない
そんな雪之丞の修行は時間が許す限り続いていく
魔装術を使用し全力で戦う雪之丞に対して横島は最小限の霊力で対抗する
戦いは雪之丞が積極的に仕掛け接近戦が続くが、横島は雪之丞の攻撃をかわしてカウンターで返す
半ば同じ結果の繰り返しなのだが雪之丞は飽きもせずに横島に接近戦を挑むのだ
「はあ……はあ……はあ……」
全力で飛ばす雪之丞だが、自分の攻撃がほとんど読まれてる現状にはどうしようもないままだった
しかしそれ以上に問題なのが戦いの効率がまるで違うという点に雪之丞はもちろん気付いている
「どうだ? なんか掴めそうか?」
雪之丞が呼吸を整えるのを待っていた横島は、僅かに楽しそうに雪之丞を見る
今までの人生で戦いや修行が楽しいと感じたことなど一度もない横島だったが、この時代に来てから雪之丞の相手をするのだけは何故か違っていた
明確に楽しいと思う訳ではないが、この時間が心地好く感じるのだ
「実力の差なんてレベルじゃないな。 本当に未来の俺はお前に勝てたのか?」
「ああ、多少制限をかけた対戦だったけど接近戦はお前の方が強かったよ。 第一俺に戦いのいろはを最初に教えてくれたのはお前だしな」
実力というか経験や技術の次元が違う横島に、雪之丞は本当に未来の自分が横島と戦って勝てたのか疑問に感じている
それだけ現時点では圧倒的な差があったのだ
そんな雪之丞に横島は当たり障りのない範囲で、未来での雪之丞との修行や対戦を語っていく
「あっちでお前には本当に世話になったんだ。 お前が居なければ今の俺や魔鈴さんは無かったかもしれない。 だから今度は俺の番なんだと思う」
事務所を構えて仕事ではGS協会斡旋の依頼を毎日熟している横島と魔鈴だったが、それでも時間が許す限り雪之丞の求めに応じていた
未来ではGSになる為の修行や勉強がメインだったが、この時代では雪之丞の求めに応じて戦闘技術をメインに修行を重ねている
いろいろ忙しい中ではなかなか時間が取れない日もあったが、横島も魔鈴も雪之丞との対戦を楽しみにしてる節があった
日々変わりゆく歴史と状況に横島も魔鈴も不安を感じないと言えば嘘になるが、同時に日々成長していく雪之丞を見ると希望を見出だしてしまうのも確かなのだ
(時期に私では対等な接近戦の相手が無理になりますね)
雪之丞の成長スピードは普通ではなかった
未来ではすでに強かった雪之丞しか知らない魔鈴は、雪之丞の成長スピードに半ば飽きれながら見守っている
今の魔鈴は雪之丞の動きを知っている経験とスピードで勝っている為に雪之丞の相手が出来るが、条件を同じにすれば魔鈴の接近戦の技術では雪之丞に追い越されるのは時間の問題だった
まあ距離を制限しないと話は別なのだが……
「クッ! もう一度行くぞ!」
圧倒的な力の差を感じてもなお、雪之丞は力を求めただひたすらに己を高めるのを止めない
そんな雪之丞の修行は時間が許す限り続いていく