GS試験再び!?
次の日、横島は結局寝れないまま朝を迎えていた
戻れない未来の世界に加え、再び雪之丞やメドーサと戦う事など不安ばかりが増えていく
「今は考え過ぎるな。 GS試験に集中しないと足元をすくわれるぞ」
考え込む横島にテーブルの上に置いた心眼が声をかける
心の迷いのままにGS試験を受けるのは、今の横島といえど危険なのだ
「ああ、そうだな。 わかってるんだけどさ」
わかってはいるが考えてしまう横島は、思わず苦笑いを浮かべてしまう
それだけこのGS試験は横島にとって感慨深いものがあったのだ
「受験者数は1852名で合格枠は32名。 午前中の一次審査で128名まで絞られて…… あんた、やっぱり変よ?」
試験会場に到着した令子は横島とおキヌに説明するが、今朝から横島の様子がおかしい事を気にしていた
「そんなに変っすか?」
口調に気をつけながら答える横島だが、自分の様子を伺うような令子の視線に内心では警戒したままである
「なんか変に落ち着いてるわ。 またおかしな事企んでるんじゃないでしょうね?」
「それは私の影響だろう。 最低限の事は昨日のうちに話してある」
妙に落ちついている横島にプレッシャーをかけて様子を伺う令子に対して、バンダナが目を開いて答える
「なっ!?」
「えっ!?」
「我は竜神小竜姫様の竜気により生まれし心眼。 横島を守り勝利に導く存在。 この男の潜在能力は並ではない。 少なくとも会場の霊能者ではトップクラスだ」
突然バンダナが喋り出した事に驚きを隠せない令子とおキヌに対して、心眼は横島には強い霊能力があると告げていた
これは事前に横島と心眼が話し合った行動である
未来で10年近く修行を続けた今の横島では、過去と同じように戦う事は不可能なのだ
令子が横島の強さに気付く前に伝えてしまおうという事である
「本当なの?」
「こやつ次第ではあるが、本気になればGSになるくらいなら簡単だろう」
胡散臭そうに睨む令子に対して、心眼はGS試験程度では問題ないと言う
力が落ちたとはいえ現在の横島ではGS試験に負けるはずがない
今後横島がアシュタロス関連の事件で実力を発揮しても不自然じゃないように、事前に令子に伝える事は必要であった
「ふーん…… まあいいわ。 私に恥をかかせる事はさせないでね。 それと私が来てる事も秘密よ」
横島に霊能力があるなど信じられないと言いたげな令子だが、今はそれよりも仕事が先である
横島に変な事をさせるなと言って分かれて行った
「これで普通に試験を戦っても大丈夫だろうな」
「今回は大丈夫だろうが、今後は別に考えねばなるまい。 近くに居ればいずれ必ずバレるぞ?」
GS試験中にまともな戦い方が出来る事に安堵する横島だが、心眼はあくまでも応急的対応であり今後は別に考える必要があると考えていた
まあそれは横島も理解しており、試験後に魔鈴やカオスと対策をたてればいいと思う
「横島さんも来てたんですか!? 教えてくれればいいのに」
緊張してガチガチのピートが横島を見つけて駆け寄って来ると、心眼は無言のまま目を閉じた
戻れない未来の世界に加え、再び雪之丞やメドーサと戦う事など不安ばかりが増えていく
「今は考え過ぎるな。 GS試験に集中しないと足元をすくわれるぞ」
考え込む横島にテーブルの上に置いた心眼が声をかける
心の迷いのままにGS試験を受けるのは、今の横島といえど危険なのだ
「ああ、そうだな。 わかってるんだけどさ」
わかってはいるが考えてしまう横島は、思わず苦笑いを浮かべてしまう
それだけこのGS試験は横島にとって感慨深いものがあったのだ
「受験者数は1852名で合格枠は32名。 午前中の一次審査で128名まで絞られて…… あんた、やっぱり変よ?」
試験会場に到着した令子は横島とおキヌに説明するが、今朝から横島の様子がおかしい事を気にしていた
「そんなに変っすか?」
口調に気をつけながら答える横島だが、自分の様子を伺うような令子の視線に内心では警戒したままである
「なんか変に落ち着いてるわ。 またおかしな事企んでるんじゃないでしょうね?」
「それは私の影響だろう。 最低限の事は昨日のうちに話してある」
妙に落ちついている横島にプレッシャーをかけて様子を伺う令子に対して、バンダナが目を開いて答える
「なっ!?」
「えっ!?」
「我は竜神小竜姫様の竜気により生まれし心眼。 横島を守り勝利に導く存在。 この男の潜在能力は並ではない。 少なくとも会場の霊能者ではトップクラスだ」
突然バンダナが喋り出した事に驚きを隠せない令子とおキヌに対して、心眼は横島には強い霊能力があると告げていた
これは事前に横島と心眼が話し合った行動である
未来で10年近く修行を続けた今の横島では、過去と同じように戦う事は不可能なのだ
令子が横島の強さに気付く前に伝えてしまおうという事である
「本当なの?」
「こやつ次第ではあるが、本気になればGSになるくらいなら簡単だろう」
胡散臭そうに睨む令子に対して、心眼はGS試験程度では問題ないと言う
力が落ちたとはいえ現在の横島ではGS試験に負けるはずがない
今後横島がアシュタロス関連の事件で実力を発揮しても不自然じゃないように、事前に令子に伝える事は必要であった
「ふーん…… まあいいわ。 私に恥をかかせる事はさせないでね。 それと私が来てる事も秘密よ」
横島に霊能力があるなど信じられないと言いたげな令子だが、今はそれよりも仕事が先である
横島に変な事をさせるなと言って分かれて行った
「これで普通に試験を戦っても大丈夫だろうな」
「今回は大丈夫だろうが、今後は別に考えねばなるまい。 近くに居ればいずれ必ずバレるぞ?」
GS試験中にまともな戦い方が出来る事に安堵する横島だが、心眼はあくまでも応急的対応であり今後は別に考える必要があると考えていた
まあそれは横島も理解しており、試験後に魔鈴やカオスと対策をたてればいいと思う
「横島さんも来てたんですか!? 教えてくれればいいのに」
緊張してガチガチのピートが横島を見つけて駆け寄って来ると、心眼は無言のまま目を閉じた