魔鈴心霊相談事務所始動!
「何が言いたい…… 人間の邪魔をしなければいいんだろう?」
表情には現さないが僅かに不満な感情が篭ったメゾピアノの声に、ピートとタイガーは警戒心を強める
「お前は協調性って言葉も知らんのか? だいたいお前が姿を消してピアノ弾くから問題になったんだ。 ピアノを弾きたいんなら堂々と弾けよ」
メゾピアノの不満げな声に横島は若干ため息をはいて、元々の問題を説明し始めた
人は未知のモノだからこそ恐怖するのだ
今回は誰も居ないピアノが音が恐怖を呼んだ事と、授業の邪魔だった事が問題なのである
早い話がメゾピアノが姿を現して弾けば、愛子を受け入れたこの学校ならば問題ないだろうと横島は考えていた
「お前こそ何を言ってるんだ? 何処の世界に昼間っから姿を現してピアノを弾く妖怪がいる。 そっちの方が問題になるだろう」
横島の協調性の言葉にメゾピアノは思わず妖怪の常識を語ってしまう
そもそも人前に堂々と姿を現す妖怪など普通は存在しない
良くて追い払われ、悪ければ問答無用て、退治されるのが当然なのだから……
「ところがここには、昼間っから俺達と一緒に堂々と授業を受けてる机の妖怪が居るんだな」
「えっ!? 私!?」
話がおかしな方向に進んでる事に気付いたピートとタイガーは、どうしていいか分からず戸惑っている
そして突然話に加えられた愛子は、ポカーンとして困ったように横島を見つめていた
「一人も二人も変わらんだろう? 人間を避けるだけが解決じゃないと思うんだ。 ピアノは上手いみたいなんだしさ、弾きたい時は姿を現して堂々と弾けばいい。 後はきちんと人間と話をすれば問題ないって」
ポカーンとして固まるメゾピアノを横島は半ば強引に説得していく
横島が要求したのは姿を消さない事と人間とコミュニケーションを取りしっかりと話す事である
「ねえ、勝手に条件変えていいの?」
「依頼は勝手に鳴るピアノを止める事だからな。 問題ない」
除霊をしていたはずがいつの間にかメゾピアノの態度の問題だけで解決だと言う横島に、愛子は心配そうに問い掛けるが横島は全く問題だとは思ってない
こんな時の為に契約書まで交わした訳だし、魔鈴と唐巣さえ反対しなければ学校側なら丸め込む自信があった
「私もそれでいいと思うよ。 些細な問題はあるかもしれないが、その時は話し合えばいい」
横島の独断とも言える交渉に愛子は心配してピートとタイガーは言葉を挟む事すら出来なかったが、そんな横島を肯定したのは唐巣だった
人と妖怪の難しさは重々承知しているし苦労も知っている唐巣だが、彼は魔鈴が元々和解を考慮した契約を交わした事に気付いている
愛子やピートの件もあるし、この学校ならば問題ないだろうと考えていた
「では、それで決まりですね。 私は学校側に報告して来ます」
唐巣が反対に回らなかった事で、今まで見守っていた魔鈴が最終的に学校側に報告してこの件は終了となる
メゾピアノに関しては結局授業の邪魔をしない事で学校側はすんなり納得する事になるが、学校側は問題児の横島よりはマシだとでも考えたのかもしれない
そして横島に流されるようになんとなく人間と共存するハメになったメゾピアノだが、その性格はともかくとして超一流とも言えるほどのピアノの腕で彼は人間と馴染んでいく事になる
表情には現さないが僅かに不満な感情が篭ったメゾピアノの声に、ピートとタイガーは警戒心を強める
「お前は協調性って言葉も知らんのか? だいたいお前が姿を消してピアノ弾くから問題になったんだ。 ピアノを弾きたいんなら堂々と弾けよ」
メゾピアノの不満げな声に横島は若干ため息をはいて、元々の問題を説明し始めた
人は未知のモノだからこそ恐怖するのだ
今回は誰も居ないピアノが音が恐怖を呼んだ事と、授業の邪魔だった事が問題なのである
早い話がメゾピアノが姿を現して弾けば、愛子を受け入れたこの学校ならば問題ないだろうと横島は考えていた
「お前こそ何を言ってるんだ? 何処の世界に昼間っから姿を現してピアノを弾く妖怪がいる。 そっちの方が問題になるだろう」
横島の協調性の言葉にメゾピアノは思わず妖怪の常識を語ってしまう
そもそも人前に堂々と姿を現す妖怪など普通は存在しない
良くて追い払われ、悪ければ問答無用て、退治されるのが当然なのだから……
「ところがここには、昼間っから俺達と一緒に堂々と授業を受けてる机の妖怪が居るんだな」
「えっ!? 私!?」
話がおかしな方向に進んでる事に気付いたピートとタイガーは、どうしていいか分からず戸惑っている
そして突然話に加えられた愛子は、ポカーンとして困ったように横島を見つめていた
「一人も二人も変わらんだろう? 人間を避けるだけが解決じゃないと思うんだ。 ピアノは上手いみたいなんだしさ、弾きたい時は姿を現して堂々と弾けばいい。 後はきちんと人間と話をすれば問題ないって」
ポカーンとして固まるメゾピアノを横島は半ば強引に説得していく
横島が要求したのは姿を消さない事と人間とコミュニケーションを取りしっかりと話す事である
「ねえ、勝手に条件変えていいの?」
「依頼は勝手に鳴るピアノを止める事だからな。 問題ない」
除霊をしていたはずがいつの間にかメゾピアノの態度の問題だけで解決だと言う横島に、愛子は心配そうに問い掛けるが横島は全く問題だとは思ってない
こんな時の為に契約書まで交わした訳だし、魔鈴と唐巣さえ反対しなければ学校側なら丸め込む自信があった
「私もそれでいいと思うよ。 些細な問題はあるかもしれないが、その時は話し合えばいい」
横島の独断とも言える交渉に愛子は心配してピートとタイガーは言葉を挟む事すら出来なかったが、そんな横島を肯定したのは唐巣だった
人と妖怪の難しさは重々承知しているし苦労も知っている唐巣だが、彼は魔鈴が元々和解を考慮した契約を交わした事に気付いている
愛子やピートの件もあるし、この学校ならば問題ないだろうと考えていた
「では、それで決まりですね。 私は学校側に報告して来ます」
唐巣が反対に回らなかった事で、今まで見守っていた魔鈴が最終的に学校側に報告してこの件は終了となる
メゾピアノに関しては結局授業の邪魔をしない事で学校側はすんなり納得する事になるが、学校側は問題児の横島よりはマシだとでも考えたのかもしれない
そして横島に流されるようになんとなく人間と共存するハメになったメゾピアノだが、その性格はともかくとして超一流とも言えるほどのピアノの腕で彼は人間と馴染んでいく事になる