魔鈴心霊相談事務所始動!
「除霊は引き受けますけど、ピアノや音楽室に破損が出た場合の保障はしかねますよ。 その辺りは書面で確約をお願いします」
話しが大きくなり校長と交渉する事になった横島だが、学校でのボランティアとはいえ責任問題をはっきりさせる必要を訴える
「それほど危険なのかね?」
「問題はそこじゃないんですよ。 お互い責任問題をしっかりしないとダメなんです。 万が一俺達に死人が出たら校長もクビですよ」
横島が大袈裟に言うものだから校長の顔色は悪くなるが、横島としてはしっかり筋を通す必要があった
加えてピートやタイガーも関わる事なので安易な妥協は出来ない
「わかった。 音楽室の物的破損については学校側で対処しよう。 しかし人的被害はどうするのかね?」
「それはうちの事務所で請け負う形にして責任を持ちますよ。 事務所を通したボランティアにします」
結局物的保障に関しては学校側で、人的保障に関しては魔鈴事務所が持つ事で話しが纏まる
それは一緒に居たピート達が口を挟む事すら出来ないほど横島の交渉は手際がよかった
「勝手にボランティアにしてよかったんですか?」
「仕方ないだろ。 俺は特に出席日数も問題あるし、恩を売れる時には売っておきたい。 お前らも付き合えば学校に借りを作れるぞ。 実際、そんな危険な奴じゃないみたいだしな」
責任という言葉に弱いのか複雑そうなピートだが横島としては見て見ぬふりも出来ないし、今後も事件絡みで学校を休むだろうから借りを作っておきたい
加えて見習いが勝手に除霊出来ないと告げる事は、やはり必要だと考えている
「横島君、ちゃんとGSしてるんだね。 ビックリしちゃった」
「責任問題は覚えておかんと、めぐみに迷惑がかかるからな。 そりゃ覚えてるよ」
今までに見た事ないほど真剣だった横島に、愛子はただ呆然と見とれていただけだった
まさか横島があれほど真剣だとは思いもしなかったらしい
その後時間が過ぎて放課後になると学校には魔鈴と唐巣がやって来る
魔鈴は横島が呼んだのだが、唐巣もピートから事情を聞いて直接やって来たようだ
「あの、大丈夫でしょうか?」
「少し見て来ましたが、おそらく被害はないでしょう。 忠夫さんが言ったのは手続き上の問題です。 彼らもプロのGSな為、安易な除霊は出来ないんですよ」
校長と話し契約書を交わす魔鈴だったが、校長の不安を安心させるように事情を説明していく
いかにボランティアと言えども最低限の契約書を交わすのは、未来において魔鈴達の常識だった
まあ唐巣ならば契約書を無しでボランティア除霊する事もあるが、それは全ての責任を自分が取る覚悟がある唐巣だから出来る事である
この手の除霊のやり方は未来でエミに教わった事の一部であり、ボランティアでもきちんと契約書を交わさないと後々問題が起きる可能性があるのだ
「それで、どうするつもりだい?」
「私としては忠夫さん達に除霊させたいと思いますが、どうでしょうか?」
校長室を出た魔鈴はさっそく唐巣と除霊の打ち合わせをするが、横島達に除霊させる事で魔鈴と唐巣の意見は一致する
まあ魔鈴の場合は横島と言うよりは、ピートとタイガーに経験を積ませる事が目的だが……
そんな二人が音楽室の前に行くと、そこはすでにやじ馬の生徒達がかなり集まっていた
珍しい除霊を見たい者や転校生のピートを見たい者、後は噂の横島の彼女を見たい者などかなりの生徒が集まっているのだ
話しが大きくなり校長と交渉する事になった横島だが、学校でのボランティアとはいえ責任問題をはっきりさせる必要を訴える
「それほど危険なのかね?」
「問題はそこじゃないんですよ。 お互い責任問題をしっかりしないとダメなんです。 万が一俺達に死人が出たら校長もクビですよ」
横島が大袈裟に言うものだから校長の顔色は悪くなるが、横島としてはしっかり筋を通す必要があった
加えてピートやタイガーも関わる事なので安易な妥協は出来ない
「わかった。 音楽室の物的破損については学校側で対処しよう。 しかし人的被害はどうするのかね?」
「それはうちの事務所で請け負う形にして責任を持ちますよ。 事務所を通したボランティアにします」
結局物的保障に関しては学校側で、人的保障に関しては魔鈴事務所が持つ事で話しが纏まる
それは一緒に居たピート達が口を挟む事すら出来ないほど横島の交渉は手際がよかった
「勝手にボランティアにしてよかったんですか?」
「仕方ないだろ。 俺は特に出席日数も問題あるし、恩を売れる時には売っておきたい。 お前らも付き合えば学校に借りを作れるぞ。 実際、そんな危険な奴じゃないみたいだしな」
責任という言葉に弱いのか複雑そうなピートだが横島としては見て見ぬふりも出来ないし、今後も事件絡みで学校を休むだろうから借りを作っておきたい
加えて見習いが勝手に除霊出来ないと告げる事は、やはり必要だと考えている
「横島君、ちゃんとGSしてるんだね。 ビックリしちゃった」
「責任問題は覚えておかんと、めぐみに迷惑がかかるからな。 そりゃ覚えてるよ」
今までに見た事ないほど真剣だった横島に、愛子はただ呆然と見とれていただけだった
まさか横島があれほど真剣だとは思いもしなかったらしい
その後時間が過ぎて放課後になると学校には魔鈴と唐巣がやって来る
魔鈴は横島が呼んだのだが、唐巣もピートから事情を聞いて直接やって来たようだ
「あの、大丈夫でしょうか?」
「少し見て来ましたが、おそらく被害はないでしょう。 忠夫さんが言ったのは手続き上の問題です。 彼らもプロのGSな為、安易な除霊は出来ないんですよ」
校長と話し契約書を交わす魔鈴だったが、校長の不安を安心させるように事情を説明していく
いかにボランティアと言えども最低限の契約書を交わすのは、未来において魔鈴達の常識だった
まあ唐巣ならば契約書を無しでボランティア除霊する事もあるが、それは全ての責任を自分が取る覚悟がある唐巣だから出来る事である
この手の除霊のやり方は未来でエミに教わった事の一部であり、ボランティアでもきちんと契約書を交わさないと後々問題が起きる可能性があるのだ
「それで、どうするつもりだい?」
「私としては忠夫さん達に除霊させたいと思いますが、どうでしょうか?」
校長室を出た魔鈴はさっそく唐巣と除霊の打ち合わせをするが、横島達に除霊させる事で魔鈴と唐巣の意見は一致する
まあ魔鈴の場合は横島と言うよりは、ピートとタイガーに経験を積ませる事が目的だが……
そんな二人が音楽室の前に行くと、そこはすでにやじ馬の生徒達がかなり集まっていた
珍しい除霊を見たい者や転校生のピートを見たい者、後は噂の横島の彼女を見たい者などかなりの生徒が集まっているのだ