魔鈴心霊相談事務所始動!
小竜姫としては令子に感謝はしてるが、自ら出す他人への報酬に口出しされる事は不快でしかない
「俺は報酬なんていいっすよ。 気にしないで下さい」
「……わかりました。 では私の力が必要になったら、妙神山にいらして下さい。 竜神小竜姫の名に賭けて出来る限り力になりましょう」
何度か報酬を尋ねてもあくまでも要らないといい張る横島に、小竜姫はいずれ困った時には力になる事を約束してその場は引く事を提案する
(何があったのか、いずれ話して貰いますよ。 横島さん)
優しい笑みを浮かべ横島を見つめる小竜姫は、横島に何か重大な変化があった事を確信している
この時小竜姫は、横島が霊力を隠してる事に気付いていた
それは小竜姫ですら横島の全力がわからないほどであり、かなり巧妙な隠蔽なのである
(それに…… 何故貴方がそれほど、私に優しい目を向けるのか知りたい)
先程から小竜姫は横島の変化に気付き注意深く見つめていたが、返って来たのは今まで感じた事がないほど優しい瞳だった
何があったのかこの場で問いただそうかとも考えたのだが、あまりに優しく穏やかな瞳に小竜姫は横島から真実を語るのを待つ事にしたのである
「そんな堅苦しい事言わんで下さい。 困ったらお互い様じゃないっすか」
小竜姫が力になると言う意味を理解してる横島は、そこまでしないでほしいという意味を込めて笑って答えた
神族にとっての約束は契約に等しく重い
それは自分には不要だと言う横島の意図に、小竜姫は気付いて思わずクスクス笑ってしまう
「わかりました。 では、また会いましょう。 それで構わないですか?」
「はい、俺は小竜姫様に会えるだけで幸せっすよ」
結局横島と小竜姫は再会を約束しただけに留まってしまう
当初はしっかり報酬を払うつもりだった小竜姫も、横島の不思議なペースにそれもいいかしれないと感じていた
そしてそんな横島と小竜姫のやり取りに、魔鈴とカオスとマリア以外の周りの者達は呆気にとられて見ているしか出来ない
高い報酬も力になるという約束も拒否した横島を、理解出来ないのだろう
以前ならここでセクハラに移るのでそれを待っていた者も居るが……
「唐巣さん、美神さん、魔鈴さんと横島さんの事務所を開く件はよろしくお願いします」
全てが終わり帰る時、小竜姫は唐巣と令子を名指しで横島と魔鈴の事務所を頼むと告げる
その言葉に令子は不愉快そうな表情を浮かべるが、流石に小竜姫に食ってかかることはなかった
「美神さん。 もし横島さんを必要ならば、素直にならないと魔鈴さんには勝てませんよ。 それに彼はこれから強くなるでしょう。 美神さんや唐巣さんを越える日も遠くないかもしれません」
それだけ告げた小竜姫は最後にもう一度横島に微笑み、妙神山に帰っていく
(やはり小竜姫様には何か気付かれましたね。 あれだけ派手に動いたんですし、仕方ないのかもしれませんが)
横島と小竜姫のやり取りから魔鈴は小竜姫が何かに気付いていながら、あえて何も言わなかった事を悟っていた
そして小竜姫はその答えを横島が話すのを待つ為に、また会う約束をしたのだろうと思う
(この時点の忠夫さんと小竜姫様には信頼関係などなかったはず……、さっそく歴史が変わってしまいましたね)
横島と小竜姫の関係は歴史よりも早い段階で、僅かかもしれないが信頼が生まれてしまった
魔鈴はそれがどう歴史に影響するのか、僅かだが不安を感じてしまう
「俺は報酬なんていいっすよ。 気にしないで下さい」
「……わかりました。 では私の力が必要になったら、妙神山にいらして下さい。 竜神小竜姫の名に賭けて出来る限り力になりましょう」
何度か報酬を尋ねてもあくまでも要らないといい張る横島に、小竜姫はいずれ困った時には力になる事を約束してその場は引く事を提案する
(何があったのか、いずれ話して貰いますよ。 横島さん)
優しい笑みを浮かべ横島を見つめる小竜姫は、横島に何か重大な変化があった事を確信している
この時小竜姫は、横島が霊力を隠してる事に気付いていた
それは小竜姫ですら横島の全力がわからないほどであり、かなり巧妙な隠蔽なのである
(それに…… 何故貴方がそれほど、私に優しい目を向けるのか知りたい)
先程から小竜姫は横島の変化に気付き注意深く見つめていたが、返って来たのは今まで感じた事がないほど優しい瞳だった
何があったのかこの場で問いただそうかとも考えたのだが、あまりに優しく穏やかな瞳に小竜姫は横島から真実を語るのを待つ事にしたのである
「そんな堅苦しい事言わんで下さい。 困ったらお互い様じゃないっすか」
小竜姫が力になると言う意味を理解してる横島は、そこまでしないでほしいという意味を込めて笑って答えた
神族にとっての約束は契約に等しく重い
それは自分には不要だと言う横島の意図に、小竜姫は気付いて思わずクスクス笑ってしまう
「わかりました。 では、また会いましょう。 それで構わないですか?」
「はい、俺は小竜姫様に会えるだけで幸せっすよ」
結局横島と小竜姫は再会を約束しただけに留まってしまう
当初はしっかり報酬を払うつもりだった小竜姫も、横島の不思議なペースにそれもいいかしれないと感じていた
そしてそんな横島と小竜姫のやり取りに、魔鈴とカオスとマリア以外の周りの者達は呆気にとられて見ているしか出来ない
高い報酬も力になるという約束も拒否した横島を、理解出来ないのだろう
以前ならここでセクハラに移るのでそれを待っていた者も居るが……
「唐巣さん、美神さん、魔鈴さんと横島さんの事務所を開く件はよろしくお願いします」
全てが終わり帰る時、小竜姫は唐巣と令子を名指しで横島と魔鈴の事務所を頼むと告げる
その言葉に令子は不愉快そうな表情を浮かべるが、流石に小竜姫に食ってかかることはなかった
「美神さん。 もし横島さんを必要ならば、素直にならないと魔鈴さんには勝てませんよ。 それに彼はこれから強くなるでしょう。 美神さんや唐巣さんを越える日も遠くないかもしれません」
それだけ告げた小竜姫は最後にもう一度横島に微笑み、妙神山に帰っていく
(やはり小竜姫様には何か気付かれましたね。 あれだけ派手に動いたんですし、仕方ないのかもしれませんが)
横島と小竜姫のやり取りから魔鈴は小竜姫が何かに気付いていながら、あえて何も言わなかった事を悟っていた
そして小竜姫はその答えを横島が話すのを待つ為に、また会う約束をしたのだろうと思う
(この時点の忠夫さんと小竜姫様には信頼関係などなかったはず……、さっそく歴史が変わってしまいましたね)
横島と小竜姫の関係は歴史よりも早い段階で、僅かかもしれないが信頼が生まれてしまった
魔鈴はそれがどう歴史に影響するのか、僅かだが不安を感じてしまう