魔鈴心霊相談事務所始動!
(馬鹿な…… 魔装術だけを吹き飛ばすなんて人間技じゃないな)
チャクラへの攻撃は少しでも加減を間違えれば死に至るほど危険な攻撃だった
それを初対面の人間に軽々と仕出かした横島に、雪之丞は背筋が寒くなる気がする
しかし横島としては雪之丞と未来で散々修行した為に、弱点も戦い方も全て覚えているから出来たことだった
流石に初対面の相手でそこまで加減するのは難しいし、同じ攻撃をした陰念には力加減が上手くいかずに重症になっている
まあこちらは魔族化するよりはマシな重症だったが……
「弱点に気をつけながら戦えば、お前なら同じ攻撃は効かないだろうな。 まあお前のチャクラに攻撃してくるとしたらメドーサくらいだろうけど……」
「一応説明しておきますが普通のGSは相手のチャクラなど見抜けませんし、ピンポイントで攻撃するなど不可能ですよ」
サラリと高等技術の話をしてしまう横島に、魔鈴は微妙に苦笑いを浮かべて人間技ではないと言う
未来の雪之丞ならば可能な技術だが、この時代で同じ事を出来るのは世界でも数人しかいないのだ
この時代の雪之丞がどこまで常識を持っているか魔鈴は知らないが、あまり期待出来ない事も理解している
(美神令子より強く見えたのは俺の気のせいか? いったい何者だ?)
疑問が浮かび横島を見る雪之丞だったが、その時見たモノは寄り添うように見つめ合う横島と魔鈴だった
(こいつら……)
悔しいような羨ましいような気持ちをごまかすように料理を貪るしか、雪之丞にはやる事がなかった
「忠夫さん、よかった……」
その後寝ると言って早々と雪之丞が部屋に逃げると、魔鈴はたまらず横島に抱き着いてしまう
過去に来る原因となった魔法は、何度も試行錯誤して失敗する確率がかなり低くなるまで完成させたはずの魔法だったのだ
それが失敗して離れ離れになった魔鈴の不安は、今まで経験した事がなかったほどである
「無事でよかった。 めぐみが居なくなるなんて考えられないよ」
お互いを感じるように強く強く抱きしめ合う二人は、激変した環境にようやく落ち着いていた
離れ離れになるなど考えられないほど未来で二人は一緒だった
過去に来て離れてみて、改めてお互いの価値を実感していたのである
「悪いけどもう少しだけ俺のわがままに付き合ってくれ。 今度こそ、全部守ってみせるから」
その時の横島の表情はとても力強く、魔鈴にとって心地いいものだった
「私はずっと忠夫さんに着いていきます」
力強い横島の表情とは対照的に、魔鈴の表情は少女のように穏やかである
年上としてずっと横島を守り導いて来た魔鈴だったが、いつの間にか強い横島に頼る事が多くなっていた
無論今でも魔鈴が主導権を握る事の方が多いが、肝心な時に魔鈴を守り引っ張っていたのは横島だった
(今の忠夫さんをこの時代の美神さんが知ればどうなるのでしょうか?)
横島と再会した幸せを噛み締める魔鈴だったが、令子と時代を越えて再び関わらねばならない不安も感じている
本人の自覚は相変わらず薄いが、今の横島は強く優しく大人の魅力を持っているのだ
横島と深い縁がある令子ならば必ず惹かれるだろうと魔鈴は確信している
チャクラへの攻撃は少しでも加減を間違えれば死に至るほど危険な攻撃だった
それを初対面の人間に軽々と仕出かした横島に、雪之丞は背筋が寒くなる気がする
しかし横島としては雪之丞と未来で散々修行した為に、弱点も戦い方も全て覚えているから出来たことだった
流石に初対面の相手でそこまで加減するのは難しいし、同じ攻撃をした陰念には力加減が上手くいかずに重症になっている
まあこちらは魔族化するよりはマシな重症だったが……
「弱点に気をつけながら戦えば、お前なら同じ攻撃は効かないだろうな。 まあお前のチャクラに攻撃してくるとしたらメドーサくらいだろうけど……」
「一応説明しておきますが普通のGSは相手のチャクラなど見抜けませんし、ピンポイントで攻撃するなど不可能ですよ」
サラリと高等技術の話をしてしまう横島に、魔鈴は微妙に苦笑いを浮かべて人間技ではないと言う
未来の雪之丞ならば可能な技術だが、この時代で同じ事を出来るのは世界でも数人しかいないのだ
この時代の雪之丞がどこまで常識を持っているか魔鈴は知らないが、あまり期待出来ない事も理解している
(美神令子より強く見えたのは俺の気のせいか? いったい何者だ?)
疑問が浮かび横島を見る雪之丞だったが、その時見たモノは寄り添うように見つめ合う横島と魔鈴だった
(こいつら……)
悔しいような羨ましいような気持ちをごまかすように料理を貪るしか、雪之丞にはやる事がなかった
「忠夫さん、よかった……」
その後寝ると言って早々と雪之丞が部屋に逃げると、魔鈴はたまらず横島に抱き着いてしまう
過去に来る原因となった魔法は、何度も試行錯誤して失敗する確率がかなり低くなるまで完成させたはずの魔法だったのだ
それが失敗して離れ離れになった魔鈴の不安は、今まで経験した事がなかったほどである
「無事でよかった。 めぐみが居なくなるなんて考えられないよ」
お互いを感じるように強く強く抱きしめ合う二人は、激変した環境にようやく落ち着いていた
離れ離れになるなど考えられないほど未来で二人は一緒だった
過去に来て離れてみて、改めてお互いの価値を実感していたのである
「悪いけどもう少しだけ俺のわがままに付き合ってくれ。 今度こそ、全部守ってみせるから」
その時の横島の表情はとても力強く、魔鈴にとって心地いいものだった
「私はずっと忠夫さんに着いていきます」
力強い横島の表情とは対照的に、魔鈴の表情は少女のように穏やかである
年上としてずっと横島を守り導いて来た魔鈴だったが、いつの間にか強い横島に頼る事が多くなっていた
無論今でも魔鈴が主導権を握る事の方が多いが、肝心な時に魔鈴を守り引っ張っていたのは横島だった
(今の忠夫さんをこの時代の美神さんが知ればどうなるのでしょうか?)
横島と再会した幸せを噛み締める魔鈴だったが、令子と時代を越えて再び関わらねばならない不安も感じている
本人の自覚は相変わらず薄いが、今の横島は強く優しく大人の魅力を持っているのだ
横島と深い縁がある令子ならば必ず惹かれるだろうと魔鈴は確信している