GS試験再び!?
メドーサが約束を守る保障などどこにもないのだ
計画がバレた以上は、小竜姫が死ねば当然この場の人間がみな殺しなのは簡単に分かる
しかしメドーサは、それでも小竜姫が人間を見捨てられずに黙って殺されるしかないと見抜いていた
「仕方ないのう。 マリア手伝ってやれ」
一方押されっぱなしな令子達を黙って見ていたカオスは、ボソボソと呪文を唱えると物理攻撃無効の結界を解除してしまう
「イエス・ドクターカオス! エルボーバズーカ!」
「グアッ!!」
戦況はマリアの参戦により一変していく
通常兵器ではあるが、ありったけの重装備をして来たマリアの攻撃に勘九朗は反応が遅れてダメージを受けていた
「カオス!」
「タイミングを見計らって奴を倒せ。 マリアでも一人であやつを倒すのは無理じゃ」
令子は危機的状況でのカオスの参戦に喜ぶが、カオスはすかさずマリアの援護をしろと言い令子達はマリアを中心に攻撃をしかけていった
「このロボットめ!」
勘九朗は苛立った様子でマリアを攻撃するが、勘九朗の攻撃ではマリアは傷付かない
戦況はマリアの参戦によりGS達に有利に進んで行った
そしてメドーサと小竜姫の対峙は膠着したままで止まっている
GS達の戦いが好転したとはいえ、メドーサが戦えば多くの犠牲が出てしまうのだから
「どうする小竜姫? この場で殺されるかい? それとも人間を巻き込んで決着を付けるかい?」
ニヤリと苦悩をあざ笑うかのような笑みを浮かべたメドーサに、やはり小竜姫は苦々しく睨むしか出来ない
「悪いけど小竜姫様を殺させる訳にはいかねーんだ。 メドーサが撤退してくれよ」
そんな緊迫が極限に高まろうとしていた時、緊張感が薄い声が小竜姫とメドーサに聞こえて二人は驚いてしまう
「まさか、坊やが私とヤル気かい? ちょっと力を付けたからって調子に乗ると痛い目に合うよ」
「横島さん! 下がってなさい!!」
予想もしなかった横島の姿にメドーサは面白そうに笑うが、小竜姫は慌てて下がるように告げる
メドーサがその気になれば横島など物の数ではないので当然なのだが……
「悪いけど一人じゃないんだ。 それに小竜姫様の援護くらいしないと来た意味ないしなー」
横島が意味ありげ笑みを浮かべて語るとメドーサの背後には魔鈴が近寄って来て、小竜姫の背後には雪之丞が近寄って来る
横島達三人はメドーサを囲むような形で止まり、その手には封魔と書かれたお札があった
「貴様……」
「対魔族の封魔結界だよ。 お前が相手だとせいぜい数秒の足止めが精一杯だけど、小竜姫様が居る以上は数秒あれば十分だろ」
横島・魔鈴・雪之丞は封魔のお札を持ち、いつでもメドーサを封じれるとアピールしている
それは確かにメドーサなら簡単に破れる結界だろうが、小竜姫が居る以上一瞬の遅れが命取りになるのだ
状況は完全に決まっていた
「そうか……、雪之丞をたぶらかしたのはお前か。 それにさっきから私の後ろを動かなかった女もやっぱりGSか」
横島を睨むメドーサだが、横島が表情を変えない事に少し冷静になる
そして雪之丞が一緒に来た以上たぶらかしたのは横島だろうし、先程から背後に人が居るのを感じていたメドーサはそれも作戦だったのだろうと結論付けていた
計画がバレた以上は、小竜姫が死ねば当然この場の人間がみな殺しなのは簡単に分かる
しかしメドーサは、それでも小竜姫が人間を見捨てられずに黙って殺されるしかないと見抜いていた
「仕方ないのう。 マリア手伝ってやれ」
一方押されっぱなしな令子達を黙って見ていたカオスは、ボソボソと呪文を唱えると物理攻撃無効の結界を解除してしまう
「イエス・ドクターカオス! エルボーバズーカ!」
「グアッ!!」
戦況はマリアの参戦により一変していく
通常兵器ではあるが、ありったけの重装備をして来たマリアの攻撃に勘九朗は反応が遅れてダメージを受けていた
「カオス!」
「タイミングを見計らって奴を倒せ。 マリアでも一人であやつを倒すのは無理じゃ」
令子は危機的状況でのカオスの参戦に喜ぶが、カオスはすかさずマリアの援護をしろと言い令子達はマリアを中心に攻撃をしかけていった
「このロボットめ!」
勘九朗は苛立った様子でマリアを攻撃するが、勘九朗の攻撃ではマリアは傷付かない
戦況はマリアの参戦によりGS達に有利に進んで行った
そしてメドーサと小竜姫の対峙は膠着したままで止まっている
GS達の戦いが好転したとはいえ、メドーサが戦えば多くの犠牲が出てしまうのだから
「どうする小竜姫? この場で殺されるかい? それとも人間を巻き込んで決着を付けるかい?」
ニヤリと苦悩をあざ笑うかのような笑みを浮かべたメドーサに、やはり小竜姫は苦々しく睨むしか出来ない
「悪いけど小竜姫様を殺させる訳にはいかねーんだ。 メドーサが撤退してくれよ」
そんな緊迫が極限に高まろうとしていた時、緊張感が薄い声が小竜姫とメドーサに聞こえて二人は驚いてしまう
「まさか、坊やが私とヤル気かい? ちょっと力を付けたからって調子に乗ると痛い目に合うよ」
「横島さん! 下がってなさい!!」
予想もしなかった横島の姿にメドーサは面白そうに笑うが、小竜姫は慌てて下がるように告げる
メドーサがその気になれば横島など物の数ではないので当然なのだが……
「悪いけど一人じゃないんだ。 それに小竜姫様の援護くらいしないと来た意味ないしなー」
横島が意味ありげ笑みを浮かべて語るとメドーサの背後には魔鈴が近寄って来て、小竜姫の背後には雪之丞が近寄って来る
横島達三人はメドーサを囲むような形で止まり、その手には封魔と書かれたお札があった
「貴様……」
「対魔族の封魔結界だよ。 お前が相手だとせいぜい数秒の足止めが精一杯だけど、小竜姫様が居る以上は数秒あれば十分だろ」
横島・魔鈴・雪之丞は封魔のお札を持ち、いつでもメドーサを封じれるとアピールしている
それは確かにメドーサなら簡単に破れる結界だろうが、小竜姫が居る以上一瞬の遅れが命取りになるのだ
状況は完全に決まっていた
「そうか……、雪之丞をたぶらかしたのはお前か。 それにさっきから私の後ろを動かなかった女もやっぱりGSか」
横島を睨むメドーサだが、横島が表情を変えない事に少し冷静になる
そして雪之丞が一緒に来た以上たぶらかしたのは横島だろうし、先程から背後に人が居るのを感じていたメドーサはそれも作戦だったのだろうと結論付けていた