GS試験再び!?
「まさか…… 逃げ出した?」
昨日から様子がおかしい横島だがそろそろ何か仕出かしそうだと考えていた令子は、横島が逃げ出したのかと考えてしまう
「まあ、いいか。 どうせ横島クンに棄権させるつもりだったし…… もう十分ね」
いつもなら怒りそうなのだが久しぶりの横島らしい行動に、令子はどこかホッとしていた
流石の令子も横島と雪之丞を戦わせるつもりはないし、あれだけの才能を示したのだからGS試験などいつでも受けれるだろうと思う
結局、令子自身が雪之丞か勘九朗を倒す事で話し合いを終えて令子達は会場に戻っていく
「横島が逃げ出すか…… 本当にそんな性格ならば、いっそ幸せだったかもしれんのう」
令子達が去った後、横島が逃げ出したと考える一同を見てカオスはボソッとつぶやく
ここで逃げ出す方が横島は幸せかもしれないと……
「えっ……?」
会場に戻った令子は、一人試合を待つ横島を見て自分の目を疑ってしまう
「ちょっと横島クン! あんた何考えてるの!! あんたじゃあの相手は無理よ! 棄権しなさい」
ずかずかと怒りの表情で横島に歩み寄れった令子は、会場の隅に引っ張って行き棄権するように告げる
「ちょっと、美神さん!? 大丈夫ですって!!」
未来とは少し違うが棄権させようとする令子を横島はなんとか説得しようとするが、令子は全く聞く耳を持たない
「横島君、美神君の言う通り棄権した方がいい。 君の才能があれば必ずGSになれる。 焦らずとも今から修業しても十分間に合うのだよ」
怒ってる令子と珍しく引かない横島に唐巣はたまらず仲介に乗り出すが、唐巣もまた心配そうな表情で横島を棄権させようとする
そんな二人に横島は僅かに複雑そうな表情を浮かべて首を横に振った
「すんませんけど、引けないんです」
その一言に令子と唐巣は沈黙してしまう
一見申し訳なさそうな表情をしているが、確固たる意識のある強い瞳をしていたのだ
そんな大人の一面を初めて見せた横島に、二人はあまりの驚きで言葉が出て来ない
(横島さん……)
そして小竜姫もまた横島の表情の変化に気付いていた
今までに見たことないような大人の表情で試合に挑む姿に、小竜姫は期待と戸惑いの両方を感じている
「さて、お前の実力を見せて貰おうか?」
試合の結界に入った横島を、雪之丞は楽しそうな表情を浮かべて迎えていた
怪しいと言えば怪しいし非常識だと言えば非常識な横島との戦いが、楽しみで仕方ないようである
「ああ、わかってるよ」
楽しそうな雪之丞と対称的に横島の表情は硬かった
未来で10年ほど修業を重ねて来たが、横島は今だに戦いが楽しいと感じた事が一度もない
天性の格闘センスを持つ雪之丞との真剣勝負に、横島は緊張せざるおえなかった
「間に合った!」
横島と雪之丞の試合が始まろうとしていた頃、試験会場に魔鈴が到着していた
まだ試合が行われてる現状から、メドーサ達との戦いが始まる前だと知り魔鈴は安堵する
「早かったのう。 残念だが杖は用意出来なかった。 ワシも横島も貧乏ゆえに材料を買う金がない」
到着した魔鈴がカオスを見つけて声をかけると、カオスは神通棍とお札を数種類魔鈴に渡す
しかし魔鈴が未来で使っていた魔法の杖は、流石に用意出来なかったようだ
特殊な材料と魔法により制作された魔鈴用の魔法の杖は、魔鈴かカオスしか作れない上に制作費も制作時間も足りなかったのである
昨日から様子がおかしい横島だがそろそろ何か仕出かしそうだと考えていた令子は、横島が逃げ出したのかと考えてしまう
「まあ、いいか。 どうせ横島クンに棄権させるつもりだったし…… もう十分ね」
いつもなら怒りそうなのだが久しぶりの横島らしい行動に、令子はどこかホッとしていた
流石の令子も横島と雪之丞を戦わせるつもりはないし、あれだけの才能を示したのだからGS試験などいつでも受けれるだろうと思う
結局、令子自身が雪之丞か勘九朗を倒す事で話し合いを終えて令子達は会場に戻っていく
「横島が逃げ出すか…… 本当にそんな性格ならば、いっそ幸せだったかもしれんのう」
令子達が去った後、横島が逃げ出したと考える一同を見てカオスはボソッとつぶやく
ここで逃げ出す方が横島は幸せかもしれないと……
「えっ……?」
会場に戻った令子は、一人試合を待つ横島を見て自分の目を疑ってしまう
「ちょっと横島クン! あんた何考えてるの!! あんたじゃあの相手は無理よ! 棄権しなさい」
ずかずかと怒りの表情で横島に歩み寄れった令子は、会場の隅に引っ張って行き棄権するように告げる
「ちょっと、美神さん!? 大丈夫ですって!!」
未来とは少し違うが棄権させようとする令子を横島はなんとか説得しようとするが、令子は全く聞く耳を持たない
「横島君、美神君の言う通り棄権した方がいい。 君の才能があれば必ずGSになれる。 焦らずとも今から修業しても十分間に合うのだよ」
怒ってる令子と珍しく引かない横島に唐巣はたまらず仲介に乗り出すが、唐巣もまた心配そうな表情で横島を棄権させようとする
そんな二人に横島は僅かに複雑そうな表情を浮かべて首を横に振った
「すんませんけど、引けないんです」
その一言に令子と唐巣は沈黙してしまう
一見申し訳なさそうな表情をしているが、確固たる意識のある強い瞳をしていたのだ
そんな大人の一面を初めて見せた横島に、二人はあまりの驚きで言葉が出て来ない
(横島さん……)
そして小竜姫もまた横島の表情の変化に気付いていた
今までに見たことないような大人の表情で試合に挑む姿に、小竜姫は期待と戸惑いの両方を感じている
「さて、お前の実力を見せて貰おうか?」
試合の結界に入った横島を、雪之丞は楽しそうな表情を浮かべて迎えていた
怪しいと言えば怪しいし非常識だと言えば非常識な横島との戦いが、楽しみで仕方ないようである
「ああ、わかってるよ」
楽しそうな雪之丞と対称的に横島の表情は硬かった
未来で10年ほど修業を重ねて来たが、横島は今だに戦いが楽しいと感じた事が一度もない
天性の格闘センスを持つ雪之丞との真剣勝負に、横島は緊張せざるおえなかった
「間に合った!」
横島と雪之丞の試合が始まろうとしていた頃、試験会場に魔鈴が到着していた
まだ試合が行われてる現状から、メドーサ達との戦いが始まる前だと知り魔鈴は安堵する
「早かったのう。 残念だが杖は用意出来なかった。 ワシも横島も貧乏ゆえに材料を買う金がない」
到着した魔鈴がカオスを見つけて声をかけると、カオスは神通棍とお札を数種類魔鈴に渡す
しかし魔鈴が未来で使っていた魔法の杖は、流石に用意出来なかったようだ
特殊な材料と魔法により制作された魔鈴用の魔法の杖は、魔鈴かカオスしか作れない上に制作費も制作時間も足りなかったのである