GS試験再び!?
横島と陰念の試合が長引く中、慌てた様子の小竜姫と唐巣が試験会場に到着する
「遅かったわね、小竜姫」
「えっ……、メ……メドーサ!!」
観客席に急いだ小竜姫に声をかけて来たのは、壁に寄り掛かっていたメドーサだった
その大胆なメドーサの行動に小竜姫は驚きつつ神剣に手をかけるが、会場の人間を人質にするような口調のメドーサにやはり小竜姫は手を出せない
「ようやく揃ったな」
密かにメドーサを監視していた心眼は小竜姫の到着に安堵していた
小竜姫とメドーサはやはり一触即発の状態だが、最低限小竜姫が抑止力になりメドーサは派手に動けないだろう
歴史を大幅に変えない為にも、未来と出来るだけ近い状況を作れた事にまずは一安心する
「貴様! いつまでも逃げてないで戦え!!」
一方適当に横島にあしらわれていた陰念は、攻撃が当たらない怒りのままに横島を挑発していた
追い込まれないように左右に動き攻撃をかわしたかと思えば、かわせない攻撃は心眼の霊波砲により迎撃されてしまうのだから陰念としては挑発して近付くように仕向けるしかない状況である
「そんな状態いつまでも持たないだろ。 悪いけどお前に霊力を無駄遣いしてる余裕はないんでな」
「貴様! 始めからそれを狙って!!」
「大物が二人も残ってるみたいだし、観客席にはお前んとこの大将が来てるぞ」
悪口まで言って挑発する陰念に横島は冷めた様子で答えていた
熱くなっていた陰念は横島の言葉に乗せられるままに、顔色を更に変えて激高していく
「メッ……」
横島の言葉に陰念は観客席のメドーサを見つけるが、その表情が冷たい怒りなのに気づき激高していた顔色が今度は真っ青になる
「貴様! まさか!?」
「俺はオマケだよ。 ただ、小竜姫様の顔に泥を塗る訳にはいかんしな」
横島がメドーサを知っていた事で、陰念は完全に混乱していた
そして横島が小竜姫の名前を口にした途端、我を忘れたように突進していく
「グァ……」
しかし陰念の魔装術はすでに限界であり、混乱した精神はそれにトドメを刺すように魔装術の暴走が起こりかける
「陰念! 魔装術を溶け! 手遅れになるぞ!!」
その瞬間、雪之丞の叫び声が横島の耳にも届いていた
その声に横島は無意識のままに霊波砲を陰念のチャクラに放ち、高まって魔物に変わる寸前だった陰念の霊力を全て吹き飛ばしてしまう
「なっ!?」
予想外の横島の攻撃に、令子や雪之丞や勘九朗は表情を一変させてしまう
魔物に変わる寸前だった陰念の魔装術を、霊波砲の一撃で吹き飛ばしてしまったのだから……
「勝者、横島!」
重傷の陰念は気絶したまま救護班に運ばれていく中、審判は横島の勝ちを告げていた
(横島さん……?)
メドーサの隣でピリピリしていた小竜姫だが、横島の予想外の活躍に一瞬メドーサの存在を忘れてしまう
前日令子が横島の強さを気にしていたが、実際は小竜姫の予想も遥かに越えた力だった
(暴走寸前の魔装術を一瞬で吹き飛ばすには、霊力のチャクラにピンポイントで攻撃しなければ無理でしょう。 あれは私が授けた心眼がやったのでしょうか?)
横島が陰念の暴走を阻止したのは小竜姫も理解したが、それを自分が授けた心眼がしたのかは疑問に感じている
心眼は小竜姫の知識や技術の一部を持つが、実力はあくまでも横島の実力なのだ
霊力を開花させて二日目の人間が出来る事ではない
「遅かったわね、小竜姫」
「えっ……、メ……メドーサ!!」
観客席に急いだ小竜姫に声をかけて来たのは、壁に寄り掛かっていたメドーサだった
その大胆なメドーサの行動に小竜姫は驚きつつ神剣に手をかけるが、会場の人間を人質にするような口調のメドーサにやはり小竜姫は手を出せない
「ようやく揃ったな」
密かにメドーサを監視していた心眼は小竜姫の到着に安堵していた
小竜姫とメドーサはやはり一触即発の状態だが、最低限小竜姫が抑止力になりメドーサは派手に動けないだろう
歴史を大幅に変えない為にも、未来と出来るだけ近い状況を作れた事にまずは一安心する
「貴様! いつまでも逃げてないで戦え!!」
一方適当に横島にあしらわれていた陰念は、攻撃が当たらない怒りのままに横島を挑発していた
追い込まれないように左右に動き攻撃をかわしたかと思えば、かわせない攻撃は心眼の霊波砲により迎撃されてしまうのだから陰念としては挑発して近付くように仕向けるしかない状況である
「そんな状態いつまでも持たないだろ。 悪いけどお前に霊力を無駄遣いしてる余裕はないんでな」
「貴様! 始めからそれを狙って!!」
「大物が二人も残ってるみたいだし、観客席にはお前んとこの大将が来てるぞ」
悪口まで言って挑発する陰念に横島は冷めた様子で答えていた
熱くなっていた陰念は横島の言葉に乗せられるままに、顔色を更に変えて激高していく
「メッ……」
横島の言葉に陰念は観客席のメドーサを見つけるが、その表情が冷たい怒りなのに気づき激高していた顔色が今度は真っ青になる
「貴様! まさか!?」
「俺はオマケだよ。 ただ、小竜姫様の顔に泥を塗る訳にはいかんしな」
横島がメドーサを知っていた事で、陰念は完全に混乱していた
そして横島が小竜姫の名前を口にした途端、我を忘れたように突進していく
「グァ……」
しかし陰念の魔装術はすでに限界であり、混乱した精神はそれにトドメを刺すように魔装術の暴走が起こりかける
「陰念! 魔装術を溶け! 手遅れになるぞ!!」
その瞬間、雪之丞の叫び声が横島の耳にも届いていた
その声に横島は無意識のままに霊波砲を陰念のチャクラに放ち、高まって魔物に変わる寸前だった陰念の霊力を全て吹き飛ばしてしまう
「なっ!?」
予想外の横島の攻撃に、令子や雪之丞や勘九朗は表情を一変させてしまう
魔物に変わる寸前だった陰念の魔装術を、霊波砲の一撃で吹き飛ばしてしまったのだから……
「勝者、横島!」
重傷の陰念は気絶したまま救護班に運ばれていく中、審判は横島の勝ちを告げていた
(横島さん……?)
メドーサの隣でピリピリしていた小竜姫だが、横島の予想外の活躍に一瞬メドーサの存在を忘れてしまう
前日令子が横島の強さを気にしていたが、実際は小竜姫の予想も遥かに越えた力だった
(暴走寸前の魔装術を一瞬で吹き飛ばすには、霊力のチャクラにピンポイントで攻撃しなければ無理でしょう。 あれは私が授けた心眼がやったのでしょうか?)
横島が陰念の暴走を阻止したのは小竜姫も理解したが、それを自分が授けた心眼がしたのかは疑問に感じている
心眼は小竜姫の知識や技術の一部を持つが、実力はあくまでも横島の実力なのだ
霊力を開花させて二日目の人間が出来る事ではない