GS試験再び!?
三人共強すぎるのだ
白龍会の人間があれだけ強いなど、令子は聞いた事がない
それに基本的に白龍会は仏教系の寺社が運営しているため、放出系の能力が主体ではなかったのだ
「何か、隠し玉があるわね」
心眼(横島)が逃げに徹して積極的に責めない理由を、相手の隠し玉を警戒した行動だと令子は考えている
横島は時間稼ぎの為に逃げに徹しているが、令子から見れば自分が言った相手の手の内を暴く為の行動に見えているのだろう
「クッ……、どうやら美神令子仕込みの実力は本当らしいな。 ならこっちも遠慮なく行かせてもらうぜ」
霊波砲に加え体の傷口から放出した霊波の刃も全てかわされた陰念は、ようやく横島の強さに気付いていた
陰念は随分霊力を消費して呼吸も荒くなって来たが、かわすだけの横島は全く霊力を消費しておらず息も切らしてない
このままでは負けるとようやく気付いたようである
「来るぞ。 油断するなよ。 中途半端な魔装術はお前でも危険だからな」
陰念の霊力が高まるのを感じた心眼は改めて横島に警告した
中途半端な陰念の魔装術は触れるだけでダメージになるほど危険だし、そういう意味では雪之丞達の魔装術よりも厄介かもしれない
「あれは……、魔装術だわ!?」
霊波で陰念の体が覆われるのを見た令子だが、流石に驚きが隠せなかった
厄珍や会場のGS達も騒然とする中で、令子は己の確信が正しかった事を実感すると共に横島を戦わせた事を少し後悔する
魔装術を展開した陰念は横島に攻撃を再開するが、先程よりもパワーとスピードが大幅に上がったと同時に動きが大雑把にもなっていた
力任せに横島に攻撃を加えるが、横島は一定の距離を開けたまま近付かないため陰念の攻撃は当たらない
「今度はやけに消極的だな」
「陰念の自滅を待つつもりね。 私達に手の内を晒すつもりはないのよ」
二回戦と違い消極的過ぎる横島に雪之丞は少し不満そうだが、勘九朗はより慎重に横島を見ている
未来での歴史と違い横島の動きや言動が素人らしくない事から、勘九朗は未来よりも横島を警戒してるようだ
その頃、成田空港には魔鈴が到着していた
「ギリギリ間に合いそうですね」
その表情は険しく複雑そうである
(これも運命と呼ぶのでしょうか? 再び横島さんが戦場に立つ日が来るとは……)
GSを辞めてもうすぐで10年が過ぎようとしてた横島が、まさか過去に戻り再びGSとして戦場に立つとは誰も予想出来なかった
運命か偶然か解らないが、あまりにも酷だと思う
(忠夫さん、今行きます)
足早に空港の入り口を出た魔鈴は、魔法のほうきを呼び出すとそのまま飛び立っていく
周りの多くの人は突然目の前で空を飛ぶ魔鈴を信じられないように見つめポカーンと見送るが、魔鈴はすぐに見えなくなってしまう
(まさか、本当にこんな日が来るとは思いませんでした)
この10年間ずっと万が一に備え修業を重ねて来た魔鈴だが、やはり複雑な気持ちを隠せない
出来れば静かに生きて行きたかったのが本音だが、横島の悲願を達成するチャンスでもある
「今度こそ、必ず……」
突然の事態に戸惑いは消えない魔鈴だが、時間は待ってはくれない
今度こそ全てを解決するという想いを抱き、GS試験会場に急いでいく
白龍会の人間があれだけ強いなど、令子は聞いた事がない
それに基本的に白龍会は仏教系の寺社が運営しているため、放出系の能力が主体ではなかったのだ
「何か、隠し玉があるわね」
心眼(横島)が逃げに徹して積極的に責めない理由を、相手の隠し玉を警戒した行動だと令子は考えている
横島は時間稼ぎの為に逃げに徹しているが、令子から見れば自分が言った相手の手の内を暴く為の行動に見えているのだろう
「クッ……、どうやら美神令子仕込みの実力は本当らしいな。 ならこっちも遠慮なく行かせてもらうぜ」
霊波砲に加え体の傷口から放出した霊波の刃も全てかわされた陰念は、ようやく横島の強さに気付いていた
陰念は随分霊力を消費して呼吸も荒くなって来たが、かわすだけの横島は全く霊力を消費しておらず息も切らしてない
このままでは負けるとようやく気付いたようである
「来るぞ。 油断するなよ。 中途半端な魔装術はお前でも危険だからな」
陰念の霊力が高まるのを感じた心眼は改めて横島に警告した
中途半端な陰念の魔装術は触れるだけでダメージになるほど危険だし、そういう意味では雪之丞達の魔装術よりも厄介かもしれない
「あれは……、魔装術だわ!?」
霊波で陰念の体が覆われるのを見た令子だが、流石に驚きが隠せなかった
厄珍や会場のGS達も騒然とする中で、令子は己の確信が正しかった事を実感すると共に横島を戦わせた事を少し後悔する
魔装術を展開した陰念は横島に攻撃を再開するが、先程よりもパワーとスピードが大幅に上がったと同時に動きが大雑把にもなっていた
力任せに横島に攻撃を加えるが、横島は一定の距離を開けたまま近付かないため陰念の攻撃は当たらない
「今度はやけに消極的だな」
「陰念の自滅を待つつもりね。 私達に手の内を晒すつもりはないのよ」
二回戦と違い消極的過ぎる横島に雪之丞は少し不満そうだが、勘九朗はより慎重に横島を見ている
未来での歴史と違い横島の動きや言動が素人らしくない事から、勘九朗は未来よりも横島を警戒してるようだ
その頃、成田空港には魔鈴が到着していた
「ギリギリ間に合いそうですね」
その表情は険しく複雑そうである
(これも運命と呼ぶのでしょうか? 再び横島さんが戦場に立つ日が来るとは……)
GSを辞めてもうすぐで10年が過ぎようとしてた横島が、まさか過去に戻り再びGSとして戦場に立つとは誰も予想出来なかった
運命か偶然か解らないが、あまりにも酷だと思う
(忠夫さん、今行きます)
足早に空港の入り口を出た魔鈴は、魔法のほうきを呼び出すとそのまま飛び立っていく
周りの多くの人は突然目の前で空を飛ぶ魔鈴を信じられないように見つめポカーンと見送るが、魔鈴はすぐに見えなくなってしまう
(まさか、本当にこんな日が来るとは思いませんでした)
この10年間ずっと万が一に備え修業を重ねて来た魔鈴だが、やはり複雑な気持ちを隠せない
出来れば静かに生きて行きたかったのが本音だが、横島の悲願を達成するチャンスでもある
「今度こそ、必ず……」
突然の事態に戸惑いは消えない魔鈴だが、時間は待ってはくれない
今度こそ全てを解決するという想いを抱き、GS試験会場に急いでいく