香港編
そのまま学校に居ながら元始風水盤とメドーサの件を悩む横島だったが、未来にはなかった学校生活は横島に様々な余波をもたらす
「心霊相談? 俺はやってないぞ」
連日のように続くピートへの自称心霊相談だが、何故かこの日は横島に相談が来ていた
そもそもピートの心霊相談が本当は相談でないのはみんな理解してるが、くそ真面目なピートはそうでも言わない限り女子の誘いには乗らない
結果的に心霊相談という形を利用して遊んでるだけなのだが、それが何故自分に来るのか横島は理解に苦しむ
「ピートを誘いたいんなら直接行った方がいいぞ。 あんまり変わった方法にすりゃ周りから睨まれるからな」
相談したいと頼んで来たのは他のクラスの女子であり割と可愛い子だった
横島はピート目当てに自分に話が来たのだろうと考えアドバイスするが、相手は困ったように首を横に振る
「本当に困ってるの。 話だけでも聞いてくれない? 私も出来ればピート君に頼みたいけど、あっちは順番待ちだし……」
横島の言葉を否定するように首を振った彼女は本当の相談だと言い頭を下げる
本音で言えばピートに相談したいと漏らす辺り多少の下心もあるようだが、内容は純粋な心霊相談なようだった
「横島君、聞いてあげなさいよ」
「そうよ。 可哀相でしょ」
本当の心霊相談だと聞いた横島は若干嫌そうな顔をするが、周りに居た愛子や女子達が話を聞くように口出しをして来る
正直メドーサの件で頭がいっぱいな時に余計な話は聞きたくないのたが、結局彼女は周りに促されるがままに事情を話していく
「そりゃ多分、低級の悪霊の仕業だな。 見ないと詳しく分からんが、料金数十万くらいってとこか」
相談内容はごくごく普通の霊障であり、夜中になるとポルターガイストや奇声のような声がするとのことだった
弱い悪霊の場合は一般人には姿が見えないため判断が難しいが、毎晩煩いだけポルターガイストが起きるとなると悪霊の可能性が高い
「悪いこと言わんから早くプロに見てもらうことだな。 放置して居なくなる可能性もあるが悪化する可能性もある」
「横島君なんとかしてあげなさいよ」
「横島君とこも除霊してるんでしょ?」
相談相手に横島はプロに見てもらうように勧めて話を終えようとするが、青春という言葉が大好きな愛子を始めクラスメートの女子達は友達なんだから助けるべきだと横島に迫る
「別にいいけど、親は知ってるのか? それに最低限の経費はきちんと請求するぞ」
いつの間にか四面楚歌な横島は困ったように依頼として扱う条件を口にした
正直横島は相談者と友達だとは思ってもないし、同じ学校だからという理由だけでタダで除霊を期待されるならばやるつもりはない
加えて横島自身は学校にはそんな思い入れもないし、一度無料でやると同じような連中が今後増える可能性もある
まあ守銭奴と言われるのも嫌なのでサービスはするのだろうが……
「心霊相談? 俺はやってないぞ」
連日のように続くピートへの自称心霊相談だが、何故かこの日は横島に相談が来ていた
そもそもピートの心霊相談が本当は相談でないのはみんな理解してるが、くそ真面目なピートはそうでも言わない限り女子の誘いには乗らない
結果的に心霊相談という形を利用して遊んでるだけなのだが、それが何故自分に来るのか横島は理解に苦しむ
「ピートを誘いたいんなら直接行った方がいいぞ。 あんまり変わった方法にすりゃ周りから睨まれるからな」
相談したいと頼んで来たのは他のクラスの女子であり割と可愛い子だった
横島はピート目当てに自分に話が来たのだろうと考えアドバイスするが、相手は困ったように首を横に振る
「本当に困ってるの。 話だけでも聞いてくれない? 私も出来ればピート君に頼みたいけど、あっちは順番待ちだし……」
横島の言葉を否定するように首を振った彼女は本当の相談だと言い頭を下げる
本音で言えばピートに相談したいと漏らす辺り多少の下心もあるようだが、内容は純粋な心霊相談なようだった
「横島君、聞いてあげなさいよ」
「そうよ。 可哀相でしょ」
本当の心霊相談だと聞いた横島は若干嫌そうな顔をするが、周りに居た愛子や女子達が話を聞くように口出しをして来る
正直メドーサの件で頭がいっぱいな時に余計な話は聞きたくないのたが、結局彼女は周りに促されるがままに事情を話していく
「そりゃ多分、低級の悪霊の仕業だな。 見ないと詳しく分からんが、料金数十万くらいってとこか」
相談内容はごくごく普通の霊障であり、夜中になるとポルターガイストや奇声のような声がするとのことだった
弱い悪霊の場合は一般人には姿が見えないため判断が難しいが、毎晩煩いだけポルターガイストが起きるとなると悪霊の可能性が高い
「悪いこと言わんから早くプロに見てもらうことだな。 放置して居なくなる可能性もあるが悪化する可能性もある」
「横島君なんとかしてあげなさいよ」
「横島君とこも除霊してるんでしょ?」
相談相手に横島はプロに見てもらうように勧めて話を終えようとするが、青春という言葉が大好きな愛子を始めクラスメートの女子達は友達なんだから助けるべきだと横島に迫る
「別にいいけど、親は知ってるのか? それに最低限の経費はきちんと請求するぞ」
いつの間にか四面楚歌な横島は困ったように依頼として扱う条件を口にした
正直横島は相談者と友達だとは思ってもないし、同じ学校だからという理由だけでタダで除霊を期待されるならばやるつもりはない
加えて横島自身は学校にはそんな思い入れもないし、一度無料でやると同じような連中が今後増える可能性もある
まあ守銭奴と言われるのも嫌なのでサービスはするのだろうが……