香港編
その頃魔鈴は雪之丞を連れて除霊をしてる最中だった
相変わらず依頼はほとんどない魔鈴事務所だったが、GS協会斡旋の依頼を続けている
GS協会斡旋の依頼は利益率などがあまり良くない依頼が多いが、やはり道具やお札を自作出来る魔鈴ならば利益率もよかったのだ
加えてこの時代の雪之丞は除霊の経験もほとんどない為、完全に魔鈴の弟子として一から学んでいた
未来では横島と一緒に魔鈴の仕事をするようになってから長い付き合いだった雪之丞に、再び一から教えることに魔鈴は複雑な心境を感じることも多い
何より魔鈴自身も未来では雪之丞から数多の実戦経験など学んだことが多かったのだから
そんな魔鈴だが、最近は基本的で簡単な依頼を数多く受けていた
あまり実績がない魔鈴では難易度が高い依頼を斡旋してもらえないという事情があるし、実は割のいい依頼は協会幹部や関係者などの知り合いのGSに流されることも多いのだ
下手に難易度が高くて危険な依頼よりは、安くても簡単な依頼で数を熟した方が魔鈴にとってはやりやすかった
元々未来でも簡単な依頼が中心だっただけに慣れてる依頼なのである
「この依頼で十万か……。 結構儲かるんだな」
「普通に道具を買って使ってれば、あまり利益が出る依頼ではありませんよ。 私達のように道具が要らないGSは少数派ですから」
この日二人は朝から三件の依頼を解決していたが、二人の実力はオーバースキルもいいとこだった
魔鈴は雪之丞に経験を積ませることも目的にしてるので、お札などの道具も使用してるがほぼ全てが魔鈴かカオスの自作である
実際簡単な依頼ばかりだし雪之丞は割がいい依頼だと感じたようだが、魔鈴は自分達のやり方と平行して一般的なGSのやり方や経費を教えて価値観を修正していく
「儲かるような依頼ならGS協会に残ってる訳ないか」
そんな魔鈴の言葉に最近魔鈴と一緒にGS協会の本部ビルや各地にある支所に出向いて協会で斡旋してる依頼を実際に見ていた雪之丞は、いつも残ってるような依頼は似たり寄ったりの依頼が多いことを思い出していた
結構多くの同業者がGS協会の斡旋の依頼を探してるのも見ており、さながら職業安定所のような雰囲気だったのである
「気長に行きましょう。 雪之丞さんにはまだまだ数多くの除霊経験が必要です。 簡単な依頼だからと侮るのはダメですよ」
「分かってるさ」
基本的に雪之丞は魔鈴の教えに対して素直だった
力の差や技術の差があり過ぎる魔鈴に対し反発することはほとんどない
しかし簡単すぎる依頼に対し少し甘くみてる部分があることに魔鈴は気付いている
何よりこの時代の雪之丞はGSに成りたいというよりは、単純に強くなりたいとの想いが強い
結果的に魔鈴は雪之丞に実戦経験を積ませることにも重視して、除霊の数を熟すようにしていたのである
GSもまた実戦で学ぶべきことは多いし、雪之丞には基礎的な経験が必要だと魔鈴は考えていた
相変わらず依頼はほとんどない魔鈴事務所だったが、GS協会斡旋の依頼を続けている
GS協会斡旋の依頼は利益率などがあまり良くない依頼が多いが、やはり道具やお札を自作出来る魔鈴ならば利益率もよかったのだ
加えてこの時代の雪之丞は除霊の経験もほとんどない為、完全に魔鈴の弟子として一から学んでいた
未来では横島と一緒に魔鈴の仕事をするようになってから長い付き合いだった雪之丞に、再び一から教えることに魔鈴は複雑な心境を感じることも多い
何より魔鈴自身も未来では雪之丞から数多の実戦経験など学んだことが多かったのだから
そんな魔鈴だが、最近は基本的で簡単な依頼を数多く受けていた
あまり実績がない魔鈴では難易度が高い依頼を斡旋してもらえないという事情があるし、実は割のいい依頼は協会幹部や関係者などの知り合いのGSに流されることも多いのだ
下手に難易度が高くて危険な依頼よりは、安くても簡単な依頼で数を熟した方が魔鈴にとってはやりやすかった
元々未来でも簡単な依頼が中心だっただけに慣れてる依頼なのである
「この依頼で十万か……。 結構儲かるんだな」
「普通に道具を買って使ってれば、あまり利益が出る依頼ではありませんよ。 私達のように道具が要らないGSは少数派ですから」
この日二人は朝から三件の依頼を解決していたが、二人の実力はオーバースキルもいいとこだった
魔鈴は雪之丞に経験を積ませることも目的にしてるので、お札などの道具も使用してるがほぼ全てが魔鈴かカオスの自作である
実際簡単な依頼ばかりだし雪之丞は割がいい依頼だと感じたようだが、魔鈴は自分達のやり方と平行して一般的なGSのやり方や経費を教えて価値観を修正していく
「儲かるような依頼ならGS協会に残ってる訳ないか」
そんな魔鈴の言葉に最近魔鈴と一緒にGS協会の本部ビルや各地にある支所に出向いて協会で斡旋してる依頼を実際に見ていた雪之丞は、いつも残ってるような依頼は似たり寄ったりの依頼が多いことを思い出していた
結構多くの同業者がGS協会の斡旋の依頼を探してるのも見ており、さながら職業安定所のような雰囲気だったのである
「気長に行きましょう。 雪之丞さんにはまだまだ数多くの除霊経験が必要です。 簡単な依頼だからと侮るのはダメですよ」
「分かってるさ」
基本的に雪之丞は魔鈴の教えに対して素直だった
力の差や技術の差があり過ぎる魔鈴に対し反発することはほとんどない
しかし簡単すぎる依頼に対し少し甘くみてる部分があることに魔鈴は気付いている
何よりこの時代の雪之丞はGSに成りたいというよりは、単純に強くなりたいとの想いが強い
結果的に魔鈴は雪之丞に実戦経験を積ませることにも重視して、除霊の数を熟すようにしていたのである
GSもまた実戦で学ぶべきことは多いし、雪之丞には基礎的な経験が必要だと魔鈴は考えていた