GS試験再び!?
「馬鹿だな」
「所詮陰念だもの」
横島を軽く片付けると言い放った陰念が会場を後にするのを、雪之丞と勘九朗は呆れた様子で見つめていた
実際に横島がどこまで強いのかはわからないが、ナメてかかって勝てるほど甘くない相手なのは確かなのだ
それを聞いていたにも関わらず理解しない陰念に、二人は呆れるしかない
「お前は横島。 調子に乗ってんじゃねえぞ? コラァ」
会場を後にした陰念がトイレに行くと、そこに居たのは横島だった
さっきの会話もあり調度よく会った横島に陰念は絡んでいく
「あの……、どちら様ですか?」
オドオドと怯えた表情の横島だが、内心は未来との違いに違和感を感じている
横島は試合後に勘九朗と陰念にトイレで会うのを思い出して来たはいいが、勘九朗が居ないのだ
まあ横島とカオスが戦わなかった辺りから試合順も変わっているため仕方ないのかもしれないが、少し予定外だった
「次の対戦相手も知らねえのかよ。 次の相手は俺だぜ! つまりお前は次で終わりって事だよ」
「あっ……あんた……確かこの前に乳のデカイ女と一緒に居た……」
「なっ!? 貴様、なんでメドーサさまのことを!!」
横島に絡んでいく陰念だが、怯えたような横島の言葉に思わずメドーサの名前を出してしまう
とっさにしまったと言う表情をする陰念だが、その隙に横島はさっさと逃げ出していた
「カオスどうだ?」
トイレから逃げ出していた横島だが、試験会場の裏でカオスとマリアと合流していた
「うむ。 これで陰念が魔装術を使えば状況証拠としては十分だが、このままでは勘九朗には逃げられるな。 やはり雪之丞の説得が必要じゃな」
実は先程の横島と陰念の会話は、マリアにより記録されていたのだ
全ては横島とカオスの罠だった
本来は勘九朗と陰念の会話を録画して証拠にする予定が、勘九朗が来なかったために陰念のみの証拠にしかならない
「多分小竜姫様の方は空振りだろうしな。 これと雪之丞の証言でなんとかするしかないか」
歴史通りならば横島とカオスの行動は不要なのだろうが、万が一の準備はあって困ることではないと言うカオスの判断で今回の罠を張る計画を急遽実行していた
横島は証言をカオスに預けたまま再び会場に戻っていく
そして試合は進み三回戦の横島と陰念の試合が迫っていた
「あんたの次の相手はメドーサの手下な可能性が高い連中よ。 出来れば確証が欲しい。 わかるわよね?」
そろそろ試合に向かおうとしていた横島を引っ張って隅に連れ出した令子は、意味ありげな言葉を横島にかける
「いや、美神さん。 俺にそんなこと期待されても……」
未来との違いに横島は戸惑ってしまう
先程雪之丞の試合も見ており、横島の危険性は令子もよく理解してるはずなのだ
それに令子がそんな期待をするとは思いもしなかったようである
「あんたに言ってんじゃないわよ。 あんたのバンダナに言ってんの。 ギブアップするにしても、出来るだけ手の内を暴いてちょうだい」
戸惑う横島を無視するように、令子はバンダナを指差し心眼に語りかけていた
どうやら予想外の横島の強さの原因である心眼を上手く使って、令子は白龍会の手の内を暴きたいようである
「所詮陰念だもの」
横島を軽く片付けると言い放った陰念が会場を後にするのを、雪之丞と勘九朗は呆れた様子で見つめていた
実際に横島がどこまで強いのかはわからないが、ナメてかかって勝てるほど甘くない相手なのは確かなのだ
それを聞いていたにも関わらず理解しない陰念に、二人は呆れるしかない
「お前は横島。 調子に乗ってんじゃねえぞ? コラァ」
会場を後にした陰念がトイレに行くと、そこに居たのは横島だった
さっきの会話もあり調度よく会った横島に陰念は絡んでいく
「あの……、どちら様ですか?」
オドオドと怯えた表情の横島だが、内心は未来との違いに違和感を感じている
横島は試合後に勘九朗と陰念にトイレで会うのを思い出して来たはいいが、勘九朗が居ないのだ
まあ横島とカオスが戦わなかった辺りから試合順も変わっているため仕方ないのかもしれないが、少し予定外だった
「次の対戦相手も知らねえのかよ。 次の相手は俺だぜ! つまりお前は次で終わりって事だよ」
「あっ……あんた……確かこの前に乳のデカイ女と一緒に居た……」
「なっ!? 貴様、なんでメドーサさまのことを!!」
横島に絡んでいく陰念だが、怯えたような横島の言葉に思わずメドーサの名前を出してしまう
とっさにしまったと言う表情をする陰念だが、その隙に横島はさっさと逃げ出していた
「カオスどうだ?」
トイレから逃げ出していた横島だが、試験会場の裏でカオスとマリアと合流していた
「うむ。 これで陰念が魔装術を使えば状況証拠としては十分だが、このままでは勘九朗には逃げられるな。 やはり雪之丞の説得が必要じゃな」
実は先程の横島と陰念の会話は、マリアにより記録されていたのだ
全ては横島とカオスの罠だった
本来は勘九朗と陰念の会話を録画して証拠にする予定が、勘九朗が来なかったために陰念のみの証拠にしかならない
「多分小竜姫様の方は空振りだろうしな。 これと雪之丞の証言でなんとかするしかないか」
歴史通りならば横島とカオスの行動は不要なのだろうが、万が一の準備はあって困ることではないと言うカオスの判断で今回の罠を張る計画を急遽実行していた
横島は証言をカオスに預けたまま再び会場に戻っていく
そして試合は進み三回戦の横島と陰念の試合が迫っていた
「あんたの次の相手はメドーサの手下な可能性が高い連中よ。 出来れば確証が欲しい。 わかるわよね?」
そろそろ試合に向かおうとしていた横島を引っ張って隅に連れ出した令子は、意味ありげな言葉を横島にかける
「いや、美神さん。 俺にそんなこと期待されても……」
未来との違いに横島は戸惑ってしまう
先程雪之丞の試合も見ており、横島の危険性は令子もよく理解してるはずなのだ
それに令子がそんな期待をするとは思いもしなかったようである
「あんたに言ってんじゃないわよ。 あんたのバンダナに言ってんの。 ギブアップするにしても、出来るだけ手の内を暴いてちょうだい」
戸惑う横島を無視するように、令子はバンダナを指差し心眼に語りかけていた
どうやら予想外の横島の強さの原因である心眼を上手く使って、令子は白龍会の手の内を暴きたいようである