スリーピング・ビューティー!!
「君は今まで十分人々の為に尽くして来たんだ。 これからは自分の幸せを考えるといい」
おキヌの決断を唐巣はホッとした表情で見守っていた
幽霊のままでも幸せだとおキヌは語るかもしれないが、やはりそれは本来の形でないのだ
この機会がいかに貴重か理解してる唐巣は、危険を冒してなお挑戦する価値はあると考えている
「一流のGSがこれだけ集まる機会は滅多にないワケ。 大抵のことならなんとかなるわ」
そして令子に対しては常に対立するようなエミでさえ、この時は素直な笑顔を見せていた
本来の歴史ならばおキヌの記憶が戻った時まで令子には見せないような表情だったが、今回は関わりが深いだけにこの時期に笑顔を見せている
一人の女性としてエミはおキヌに共感するモノもあるし、尊敬するモノもあるのかもしれない
そのままピート達に雪之丞やマリアとも会話を交わしたおキヌは、静かに横島と魔鈴を見つめていた
「美神さんから聞きました。 死津喪比女に気付いて調べてくれたのが横島さんと魔鈴さんだってこと。 本当にありがとうございました」
横島と魔鈴を見たおキヌは静かに今回のお礼を口にして深々と頭を下げる
未来を知らないおキヌにとって今回の件は、横島達が気付かなければ死津喪比女がどうなっていたか分からない
故に早期に発見して退治するキッカケを作った二人には感謝しても仕切れないようだった
「私が言うべきことではないかも知れませんが、いつの日か今日のこともいい思い出として笑える日が来ると思いますよ」
心から感謝するおキヌに魔鈴は心の奥底で僅かな罪悪感を感じてしまうが、それを表に出すことは絶対に出来ない
未来を信じて笑顔でおキヌの新しい門出を見守るしか出来なかった
(魔鈴さん……不思議な人ですね。 いつの間にか横島さんの恋人だった人。 いつの日か記憶が戻ったらゆっくりお話がしてみたいです)
優しい笑顔で見守る魔鈴におキヌは不思議な感覚が込み上げて来る
まるで昔から横島を知っているような魔鈴の存在は、おキヌにとっても良くも悪くも影響が大きかった
もっと仲良くなっていろいろな話をしたいと願ってやまないようである
「別れじゃないんだからそんなに改まる必要ないって。 何も無くしたりしないよ。 ただ幽霊だったおキヌちゃんが身体を得るだけの話だ。 こんなラッキーな話は滅多にないぞ」
改まって挨拶するおキヌに横島はおちゃらけた様子で言葉をかける
元々この時代の横島は基本的には楽観的な性格であり、それはそんな横島らしい言葉だった
しかし……、言葉に表れない力強さがあることにおキヌは気付いている
「横島さん」
きっと上手く行きいつか笑って話せる日が来ることを楽しみにおキヌは反魂の術に挑んでいく
おキヌの遺体がある洞窟に向かった横島達は、山の神であるワンダーホゲールの協力の元で反魂の術を開始することになる
おキヌの決断を唐巣はホッとした表情で見守っていた
幽霊のままでも幸せだとおキヌは語るかもしれないが、やはりそれは本来の形でないのだ
この機会がいかに貴重か理解してる唐巣は、危険を冒してなお挑戦する価値はあると考えている
「一流のGSがこれだけ集まる機会は滅多にないワケ。 大抵のことならなんとかなるわ」
そして令子に対しては常に対立するようなエミでさえ、この時は素直な笑顔を見せていた
本来の歴史ならばおキヌの記憶が戻った時まで令子には見せないような表情だったが、今回は関わりが深いだけにこの時期に笑顔を見せている
一人の女性としてエミはおキヌに共感するモノもあるし、尊敬するモノもあるのかもしれない
そのままピート達に雪之丞やマリアとも会話を交わしたおキヌは、静かに横島と魔鈴を見つめていた
「美神さんから聞きました。 死津喪比女に気付いて調べてくれたのが横島さんと魔鈴さんだってこと。 本当にありがとうございました」
横島と魔鈴を見たおキヌは静かに今回のお礼を口にして深々と頭を下げる
未来を知らないおキヌにとって今回の件は、横島達が気付かなければ死津喪比女がどうなっていたか分からない
故に早期に発見して退治するキッカケを作った二人には感謝しても仕切れないようだった
「私が言うべきことではないかも知れませんが、いつの日か今日のこともいい思い出として笑える日が来ると思いますよ」
心から感謝するおキヌに魔鈴は心の奥底で僅かな罪悪感を感じてしまうが、それを表に出すことは絶対に出来ない
未来を信じて笑顔でおキヌの新しい門出を見守るしか出来なかった
(魔鈴さん……不思議な人ですね。 いつの間にか横島さんの恋人だった人。 いつの日か記憶が戻ったらゆっくりお話がしてみたいです)
優しい笑顔で見守る魔鈴におキヌは不思議な感覚が込み上げて来る
まるで昔から横島を知っているような魔鈴の存在は、おキヌにとっても良くも悪くも影響が大きかった
もっと仲良くなっていろいろな話をしたいと願ってやまないようである
「別れじゃないんだからそんなに改まる必要ないって。 何も無くしたりしないよ。 ただ幽霊だったおキヌちゃんが身体を得るだけの話だ。 こんなラッキーな話は滅多にないぞ」
改まって挨拶するおキヌに横島はおちゃらけた様子で言葉をかける
元々この時代の横島は基本的には楽観的な性格であり、それはそんな横島らしい言葉だった
しかし……、言葉に表れない力強さがあることにおキヌは気付いている
「横島さん」
きっと上手く行きいつか笑って話せる日が来ることを楽しみにおキヌは反魂の術に挑んでいく
おキヌの遺体がある洞窟に向かった横島達は、山の神であるワンダーホゲールの協力の元で反魂の術を開始することになる