スリーピング・ビューティー!!
「おキヌちゃん、とりあえず知ってる情報を全部話してくれないかしら? こっちもいろいろ準備して来たのよ」
再会の喜びと別れの決意を固めるおキヌに令子は時間がないからと遮り情報を求めていた
エミはすでに呪術の準備を始めてるしタイガーとピートと唐巣は手伝いつつ周囲を警戒している
圧倒的な力の差を見せつけられたにも関わらず誰ひとり諦めてはいない
「分かりました。 全てを教えましょう」
おキヌに変わり返事をした道士の仮人格は、そのまま未来の時と同じように三百年前の記録を令子達に見せ始める
それはやはり平和な山奥の村から始まり道士が人身御供の話を切り出し、女華姫が現れるといった横島の記憶と同じものだった
一つ違うのは未来ではおキヌに会えないまま見た記録をおキヌと共に見ていることか……
その記録を見るおキヌの表情は懐かしさで満ちており、大切な人々を救いたいとの強い決意を見せている
「その顔見覚えあるな…… わしを封じた者の子孫か」
一方死津喪比女はすでに新しい花や葉虫地上に送り出し氷室神社付近に送り込んでおり、氷室神社の神主である氷室夫妻と娘のさなえが生活する母屋を取り囲んでいた
「言い伝えにある死津喪比女か!?」
「三百年の恨みを晴らさせてもらうぞ」
恐怖のあまり固まる三人の前には十体以上の死津喪比女が取り囲んでおり逃げ道など存在しない
じわりじわりと近寄る死津喪比女に最早彼らには対抗する手段はなかった
「おぬしが死津喪比女か?」
絶体絶命とはこの事だと感じるほど絶望的な状況において、その声は静かに辺りに響いていく
気配も姿もないのに声がする状況に死津喪比女は辺りを見渡すが、やはり姿が見えない
「やれやれ、まさかワシにまで出番が回ってくるとはな」
「誰だ! 姿を現せ!!」
魔鈴に続きまたもや自分の予想出来ない相手に死津喪比女は苛立ち叫ぶが、誰も姿を現さない
「攻撃されると分かって姿を現すほど、ボケたつもりはないわい」
何処からともなく響いてくる声と苛立つ死津喪比女に、氷室一家はどうしていいか分からずに固まってるだけだった
しかし誰も姿を現さないと分かった死津喪比女は標的を再び氷室一家に切り替えるが……
「結界だと!?」
氷室一家と母屋はいつの間にか強力な結界に包まれていた
「おぬしの敗因は一つ。 人間を舐めていたことじゃよ。 おぬしがここへ来るのは最初から分かっておったしのう」
いつの間にか強力な結界が展開されてる事実に驚く死津喪比女だったが、ふと気が付くと氷室家の母屋の縁側に座っている老人を発見する
先程までは居なかったはずの彼は、誰にも気付かれることなくそこに座っていた
「貴様!!」
姿を発見した死津喪比女は再び結界に挑んでいくが、やはり結界はびくともしない
「おぬしの相手はワシではない。 ワシはただの見物人だ。 それとすまんがお茶をくれんかのう」
自信に満ちた笑みを浮かべた彼に死津喪比女は全く手がでない
そして意味が分からぬ氷室一家はどうしていいか分からずに困惑していたが、突然老人にお茶を頼まれるとポカーンとしてしまう
「ワシはドクターカオス。 一応GSになるのかのう。 すまんが死津喪比女が滅ぶまで家に居てくれ」
老人は今日の除霊に参加してなかったドクターカオスだった
カオスは東京名物と書かれたお土産を氷室夫妻に手渡すと、ゆっくりお茶でも飲んでればすぐに終わると笑っていた
再会の喜びと別れの決意を固めるおキヌに令子は時間がないからと遮り情報を求めていた
エミはすでに呪術の準備を始めてるしタイガーとピートと唐巣は手伝いつつ周囲を警戒している
圧倒的な力の差を見せつけられたにも関わらず誰ひとり諦めてはいない
「分かりました。 全てを教えましょう」
おキヌに変わり返事をした道士の仮人格は、そのまま未来の時と同じように三百年前の記録を令子達に見せ始める
それはやはり平和な山奥の村から始まり道士が人身御供の話を切り出し、女華姫が現れるといった横島の記憶と同じものだった
一つ違うのは未来ではおキヌに会えないまま見た記録をおキヌと共に見ていることか……
その記録を見るおキヌの表情は懐かしさで満ちており、大切な人々を救いたいとの強い決意を見せている
「その顔見覚えあるな…… わしを封じた者の子孫か」
一方死津喪比女はすでに新しい花や葉虫地上に送り出し氷室神社付近に送り込んでおり、氷室神社の神主である氷室夫妻と娘のさなえが生活する母屋を取り囲んでいた
「言い伝えにある死津喪比女か!?」
「三百年の恨みを晴らさせてもらうぞ」
恐怖のあまり固まる三人の前には十体以上の死津喪比女が取り囲んでおり逃げ道など存在しない
じわりじわりと近寄る死津喪比女に最早彼らには対抗する手段はなかった
「おぬしが死津喪比女か?」
絶体絶命とはこの事だと感じるほど絶望的な状況において、その声は静かに辺りに響いていく
気配も姿もないのに声がする状況に死津喪比女は辺りを見渡すが、やはり姿が見えない
「やれやれ、まさかワシにまで出番が回ってくるとはな」
「誰だ! 姿を現せ!!」
魔鈴に続きまたもや自分の予想出来ない相手に死津喪比女は苛立ち叫ぶが、誰も姿を現さない
「攻撃されると分かって姿を現すほど、ボケたつもりはないわい」
何処からともなく響いてくる声と苛立つ死津喪比女に、氷室一家はどうしていいか分からずに固まってるだけだった
しかし誰も姿を現さないと分かった死津喪比女は標的を再び氷室一家に切り替えるが……
「結界だと!?」
氷室一家と母屋はいつの間にか強力な結界に包まれていた
「おぬしの敗因は一つ。 人間を舐めていたことじゃよ。 おぬしがここへ来るのは最初から分かっておったしのう」
いつの間にか強力な結界が展開されてる事実に驚く死津喪比女だったが、ふと気が付くと氷室家の母屋の縁側に座っている老人を発見する
先程までは居なかったはずの彼は、誰にも気付かれることなくそこに座っていた
「貴様!!」
姿を発見した死津喪比女は再び結界に挑んでいくが、やはり結界はびくともしない
「おぬしの相手はワシではない。 ワシはただの見物人だ。 それとすまんがお茶をくれんかのう」
自信に満ちた笑みを浮かべた彼に死津喪比女は全く手がでない
そして意味が分からぬ氷室一家はどうしていいか分からずに困惑していたが、突然老人にお茶を頼まれるとポカーンとしてしまう
「ワシはドクターカオス。 一応GSになるのかのう。 すまんが死津喪比女が滅ぶまで家に居てくれ」
老人は今日の除霊に参加してなかったドクターカオスだった
カオスは東京名物と書かれたお土産を氷室夫妻に手渡すと、ゆっくりお茶でも飲んでればすぐに終わると笑っていた