スリーピング・ビューティー!!
そのまま令子達の車は何事もなく順調に進んでいくが、死津喪比女はどうやら狙いを魔鈴に変えたらしく令子達を無視して横島達の方へ姿を現す
「やってくれたな。 いくら花や葉虫を倒そうと結果は変わらんが、お前は目障りだ死ね」
先程までの余裕の表情と違い怒りを見せる死津喪比女だが、数は少なく三体の花と葉虫が十体ほどである
怒りの表情とは裏腹に案外冷静な死津喪比女は、少数による戦いで魔鈴の実力を見極めたいのかもしれない
正直結界のない今なら逃げる事も可能であり、無理に戦わなくてもいいのだろう
「植物系の妖怪ですか…… 残念ながらこちらはあなたのテリトリーで戦うつもりはありません」
死津喪比女は地中から茎のような体を伸ばして空を飛ぶ魔鈴の元にやって来たが、茎によって大地と繋がってる死津喪比女は空中戦は得意ではないようだ
そして魔鈴が死津喪比女を引き付けてる間に、横島・雪之丞・マリアの三人は伸びている茎の部分を攻撃していく
「貴様らぁぁ!!」
ある意味卑怯とも言えなくもない戦法だったが、横島も魔鈴も死津喪比女とガチンコ勝負など御免だった
怒り狂う死津喪比女は目の前の魔鈴を警戒して攻撃するが、魔鈴は巧みなほうき捌きでかわして逃げに徹する
一方茎の方からは攻撃が来ないと理解した横島達はやりたい放題だった
横島の霊波刀や雪之丞の霊波砲に加えてマリアの火炎放射が死津喪比女の茎を攻撃して、僅か数分で全滅してしまう
「やるじゃないの。 空を飛べる分だけ有利なワケね」
「横島さん……」
そして先を急ぐエミの車の中では、魔鈴達の戦い方を見て感心や驚きの声が上がっていた
エミは単純に空を飛べるアドバンテージを生かす魔鈴に感心しており、同時に先程のような大規模魔法を何度も使えるとは思ってない
魔鈴達が死津喪比女を引き付けてる間に、エミや令子達が準備をしなければ長くは持たないとも思っている
一方ピートとタイガーの二人は、横島が戦ってること自体に若干の驚きを感じていた
確かにGS試験では真面目に戦っていた横島だが、勘九朗との戦いに姿を現さなかったことから正直自分から戦うとは思ってなかったらしい
雪之丞や魔鈴と共に小竜姫を助けたとは聞いているが、それは令子のような裏技でメドーサを罠にはめた程度だと考えている
まあメゾピアノの件などもあり横島が変わったとは考えていたが、それでも彼らは横島が進んで死津喪比女と戦うなど思えなかったようだ
「あの腹黒魔女、本当にいい性格してるわ」
そして同じく車を走らせながらもミラー越しに魔鈴達の戦いを見ていた令子は、自分が完全にダシに使われたことが面白くない様子である
そもそも他人のペースで戦うのが嫌いなのは令子も同じな訳だし、戦いがすっかり魔鈴のペースなことが気に入らない
「君ねえ……」
この期に及んでも何かと魔鈴に突っ掛かる令子に唐巣は深いため息をついてしまう
元々の原因は横島の引き抜きにあるのだろうが、それ以外にも戦うペースなどが令子と魔鈴は全く合わないのだろうとシミジミ感じる
「やってくれたな。 いくら花や葉虫を倒そうと結果は変わらんが、お前は目障りだ死ね」
先程までの余裕の表情と違い怒りを見せる死津喪比女だが、数は少なく三体の花と葉虫が十体ほどである
怒りの表情とは裏腹に案外冷静な死津喪比女は、少数による戦いで魔鈴の実力を見極めたいのかもしれない
正直結界のない今なら逃げる事も可能であり、無理に戦わなくてもいいのだろう
「植物系の妖怪ですか…… 残念ながらこちらはあなたのテリトリーで戦うつもりはありません」
死津喪比女は地中から茎のような体を伸ばして空を飛ぶ魔鈴の元にやって来たが、茎によって大地と繋がってる死津喪比女は空中戦は得意ではないようだ
そして魔鈴が死津喪比女を引き付けてる間に、横島・雪之丞・マリアの三人は伸びている茎の部分を攻撃していく
「貴様らぁぁ!!」
ある意味卑怯とも言えなくもない戦法だったが、横島も魔鈴も死津喪比女とガチンコ勝負など御免だった
怒り狂う死津喪比女は目の前の魔鈴を警戒して攻撃するが、魔鈴は巧みなほうき捌きでかわして逃げに徹する
一方茎の方からは攻撃が来ないと理解した横島達はやりたい放題だった
横島の霊波刀や雪之丞の霊波砲に加えてマリアの火炎放射が死津喪比女の茎を攻撃して、僅か数分で全滅してしまう
「やるじゃないの。 空を飛べる分だけ有利なワケね」
「横島さん……」
そして先を急ぐエミの車の中では、魔鈴達の戦い方を見て感心や驚きの声が上がっていた
エミは単純に空を飛べるアドバンテージを生かす魔鈴に感心しており、同時に先程のような大規模魔法を何度も使えるとは思ってない
魔鈴達が死津喪比女を引き付けてる間に、エミや令子達が準備をしなければ長くは持たないとも思っている
一方ピートとタイガーの二人は、横島が戦ってること自体に若干の驚きを感じていた
確かにGS試験では真面目に戦っていた横島だが、勘九朗との戦いに姿を現さなかったことから正直自分から戦うとは思ってなかったらしい
雪之丞や魔鈴と共に小竜姫を助けたとは聞いているが、それは令子のような裏技でメドーサを罠にはめた程度だと考えている
まあメゾピアノの件などもあり横島が変わったとは考えていたが、それでも彼らは横島が進んで死津喪比女と戦うなど思えなかったようだ
「あの腹黒魔女、本当にいい性格してるわ」
そして同じく車を走らせながらもミラー越しに魔鈴達の戦いを見ていた令子は、自分が完全にダシに使われたことが面白くない様子である
そもそも他人のペースで戦うのが嫌いなのは令子も同じな訳だし、戦いがすっかり魔鈴のペースなことが気に入らない
「君ねえ……」
この期に及んでも何かと魔鈴に突っ掛かる令子に唐巣は深いため息をついてしまう
元々の原因は横島の引き抜きにあるのだろうが、それ以外にも戦うペースなどが令子と魔鈴は全く合わないのだろうとシミジミ感じる