新しい生活
次の日
横島達四人にベスパとパピリオを連れた六人は、朝早くからデジャヴーランドに来ていた
「ここがデジャヴーランドでちゅか…」
あまりの人の多さと、別世界のような建物やアトラクションにパピリオは言葉を失う
妙神山のテレビで見て知ってはいるようだが、実際に見た迫力に圧倒されている
「へー、実際に来てみると違うもんね~」
同じくキョロキョロと周りを見ていたのはタマモである
某時系列とは違い人間社会に随分馴染んでおり、デジャヴーランドに関してもテレビなどで知っていた
その為リアクションは普通のレベルだが、表情からして楽しみにしていたのが丸わかりである
「ロナルド殿はどこでござろうか! 犬族のスターに是非会わねば!」
普段は犬とからかわれては怒るシロだが、ロナルドに会うのがかなり楽しみらしく尻尾を振りながら辺りを見回す
「三人共、あまり遠くに行かないで下さいね。 ここは広いですから迷子になりますよ」
元気な三人に笑顔で注意する魔鈴だが、タマモが予想以上に喜んでることやシロが元気になったことにホッとしている
いろいろ緊迫した日常ばかりだったからか、タマモは常に人間や周りに対して距離を空けてる感じがあった
生まれて数年のタマモが、年相応の表情で喜ぶ姿に魔鈴は安堵している
そしてシロに関しては昨日知った横島の過去をまだ消化してない
そんな中でも前を向き生きる姿は、魔鈴だけでなく横島にも勇気を与えている
「これが人間が遊ぶ場所か…」
そしてベスパは不思議そうに周りの建物や歩く人間を見つめる
魔族の常識からすれば、かなり珍しいようだ
「ベスパには少しつまらなかったか?」
ベスパの様子を見て横島は少し心配する
もう少し大人向けの場所にすればよかったか、随分悩んでいたのだ
「いや…、そんなことは無いさ。 ただ、こんなに人間の笑顔を見たのが初めてだから珍しいだけだよ」
様子を伺う横島に気付き、素直な気持ちを語るベスパ
昨夜にゆっくり話した結果からか、横島に対して自然に話せるようになっていた
まだ笑顔は見せないが、素直なベスパの言葉に横島は嬉しそうに笑顔を見せる
「ベスパちゃんも横島も、早く行くでちゅ!!」
そんな時最後尾を歩くベスパと横島を見つけたパピリオは、二人の手を引っ張って先を急ぐ
その表情は笑顔で溢れており、本当に幸せそうである
「そんじゃあ、行くか!」
パピリオの手をしっかり握った横島とベスパは、促されるままに歩いてゆく
そして横島と魔鈴とベスパの三人は、喜ぶパピリオの姿に昨夜の話を思い出して、胸が熱くなる思いであった
そんな六人だが、周りの人からは仲のいい家族のように見えている
元々ベスパとパピリオ以外は他人同士の六人だが、友達と言うよりは家族と言う雰囲気に何故だか見えていた
そんな横島達は、周りの人と同じようにアトラクションに乗りデジャヴーランドを楽しんでいく
横島達四人にベスパとパピリオを連れた六人は、朝早くからデジャヴーランドに来ていた
「ここがデジャヴーランドでちゅか…」
あまりの人の多さと、別世界のような建物やアトラクションにパピリオは言葉を失う
妙神山のテレビで見て知ってはいるようだが、実際に見た迫力に圧倒されている
「へー、実際に来てみると違うもんね~」
同じくキョロキョロと周りを見ていたのはタマモである
某時系列とは違い人間社会に随分馴染んでおり、デジャヴーランドに関してもテレビなどで知っていた
その為リアクションは普通のレベルだが、表情からして楽しみにしていたのが丸わかりである
「ロナルド殿はどこでござろうか! 犬族のスターに是非会わねば!」
普段は犬とからかわれては怒るシロだが、ロナルドに会うのがかなり楽しみらしく尻尾を振りながら辺りを見回す
「三人共、あまり遠くに行かないで下さいね。 ここは広いですから迷子になりますよ」
元気な三人に笑顔で注意する魔鈴だが、タマモが予想以上に喜んでることやシロが元気になったことにホッとしている
いろいろ緊迫した日常ばかりだったからか、タマモは常に人間や周りに対して距離を空けてる感じがあった
生まれて数年のタマモが、年相応の表情で喜ぶ姿に魔鈴は安堵している
そしてシロに関しては昨日知った横島の過去をまだ消化してない
そんな中でも前を向き生きる姿は、魔鈴だけでなく横島にも勇気を与えている
「これが人間が遊ぶ場所か…」
そしてベスパは不思議そうに周りの建物や歩く人間を見つめる
魔族の常識からすれば、かなり珍しいようだ
「ベスパには少しつまらなかったか?」
ベスパの様子を見て横島は少し心配する
もう少し大人向けの場所にすればよかったか、随分悩んでいたのだ
「いや…、そんなことは無いさ。 ただ、こんなに人間の笑顔を見たのが初めてだから珍しいだけだよ」
様子を伺う横島に気付き、素直な気持ちを語るベスパ
昨夜にゆっくり話した結果からか、横島に対して自然に話せるようになっていた
まだ笑顔は見せないが、素直なベスパの言葉に横島は嬉しそうに笑顔を見せる
「ベスパちゃんも横島も、早く行くでちゅ!!」
そんな時最後尾を歩くベスパと横島を見つけたパピリオは、二人の手を引っ張って先を急ぐ
その表情は笑顔で溢れており、本当に幸せそうである
「そんじゃあ、行くか!」
パピリオの手をしっかり握った横島とベスパは、促されるままに歩いてゆく
そして横島と魔鈴とベスパの三人は、喜ぶパピリオの姿に昨夜の話を思い出して、胸が熱くなる思いであった
そんな六人だが、周りの人からは仲のいい家族のように見えている
元々ベスパとパピリオ以外は他人同士の六人だが、友達と言うよりは家族と言う雰囲気に何故だか見えていた
そんな横島達は、周りの人と同じようにアトラクションに乗りデジャヴーランドを楽しんでいく