番外編・横島君と魔鈴さんの休日
それは6月上旬のある日の夜の事
魔鈴宅では横島・タマモ・シロ・愛子の四人がテレビを見ていた
愛子は横島と雪之丞に勉強を教えに来たのだが、急な除霊の依頼が入り魔鈴と雪之丞が急遽出掛けてしまったのだ
その結果愛子は、テレビを見ながら横島達とおしゃべりして魔鈴達の帰りを待っている
「そういえば横島君と魔鈴さんって、デートとか何処行くの?」
それは愛子にふと浮かんだ疑問だった
テレビではちょうど銀一主演のドラマが入っており、豪華なレストランでディナーをしてる姿がある
横島と魔鈴が付き合って数ヶ月過ぎたが、二人は何処かにデートに行くのか疑問に感じたらしい
「デートって……、デジャヴーランドにはパピリオが来た時にみんなで行ったな~」
ドラマの銀一がカッコイイとか騒いでいた愛子の興味が、突然自分に向いた事に横島は微妙に困った表情になる
愛子が馬鹿にするとは思わないが、過去のトラウマからなんとなく居心地が良くないようだ
「それはデートじゃないでしょ! デートって二人で行くものよ!!」
「それなら多分行った事ないんじゃない? 私の知る限りないわよ」
なんとなくはぐらかされた気がした愛子は身を乗り出して更なる追求をするが、答えたのはタマモだった
「えっ…… 本当に!?」
ポカーンとしてしまった愛子は、信じられないような気持ちで横島に確認する
女の子にマメな横島が、付き合って3ヶ月過ぎてデートもしてないなど信じられないらしい
「うーん、そう言えばなかったかも…… 基本的に魔鈴さんの家に居る事多かったしな」
去年のクリスマスや今年のバレンタインは魔鈴と二人で居る時間は作れたが、基本的に魔鈴の店や家に居ただけだった
横島自身抱えてるモノの多さや考えてる事の多さから、そこまで気付かなかっただけなのだが愛子からすれば信じられない事である
「そんな驚く事か? いろいろバタバタしてたからそんな余裕なかったんだよ」
信じられないモノを見るような視線を向ける愛子に、横島は少し居心地が悪そうだ
魔鈴に対しての気持ちは確かだし出来る事は何でも協力して来たのだから、そんな目で見られるとは思わなかったらしい
「横島君って、やっぱり女の子の気持ちわかってないのね」
「それがわかってたら、もっと早く彼女出来てたわよ」
「先生は肝心なところが抜けてるでござるからな~」
ため息と共に横島は女心がわかってないと言う愛子に、タマモばかりかシロまで同意していた
横島の良さを理解してる三人だが、その分抜けてる部分がある事も良く理解している
女心を理解しておらず、細かい気配りはするが微妙にズレてるのは相変わらずだった
「酷い言われようだな」
目の前で女心がわかってないとか抜けてると言われるのは、気持ちがいい事ではない
自分がダメなのは自覚してるが、ショックなものはショックだった
「デートもした事ないなんて、不自然よ! 青春じゃないわ!!」
「いやわかってるけど、タイミングが無くてな」
「それは言い訳は私には通用しないわ! ちょっとした時間があれば出来るでしょ!」
戸惑う横島をよそに、愛子は何故かどんどん熱くなり横島に詰め寄っていく
魔鈴宅では横島・タマモ・シロ・愛子の四人がテレビを見ていた
愛子は横島と雪之丞に勉強を教えに来たのだが、急な除霊の依頼が入り魔鈴と雪之丞が急遽出掛けてしまったのだ
その結果愛子は、テレビを見ながら横島達とおしゃべりして魔鈴達の帰りを待っている
「そういえば横島君と魔鈴さんって、デートとか何処行くの?」
それは愛子にふと浮かんだ疑問だった
テレビではちょうど銀一主演のドラマが入っており、豪華なレストランでディナーをしてる姿がある
横島と魔鈴が付き合って数ヶ月過ぎたが、二人は何処かにデートに行くのか疑問に感じたらしい
「デートって……、デジャヴーランドにはパピリオが来た時にみんなで行ったな~」
ドラマの銀一がカッコイイとか騒いでいた愛子の興味が、突然自分に向いた事に横島は微妙に困った表情になる
愛子が馬鹿にするとは思わないが、過去のトラウマからなんとなく居心地が良くないようだ
「それはデートじゃないでしょ! デートって二人で行くものよ!!」
「それなら多分行った事ないんじゃない? 私の知る限りないわよ」
なんとなくはぐらかされた気がした愛子は身を乗り出して更なる追求をするが、答えたのはタマモだった
「えっ…… 本当に!?」
ポカーンとしてしまった愛子は、信じられないような気持ちで横島に確認する
女の子にマメな横島が、付き合って3ヶ月過ぎてデートもしてないなど信じられないらしい
「うーん、そう言えばなかったかも…… 基本的に魔鈴さんの家に居る事多かったしな」
去年のクリスマスや今年のバレンタインは魔鈴と二人で居る時間は作れたが、基本的に魔鈴の店や家に居ただけだった
横島自身抱えてるモノの多さや考えてる事の多さから、そこまで気付かなかっただけなのだが愛子からすれば信じられない事である
「そんな驚く事か? いろいろバタバタしてたからそんな余裕なかったんだよ」
信じられないモノを見るような視線を向ける愛子に、横島は少し居心地が悪そうだ
魔鈴に対しての気持ちは確かだし出来る事は何でも協力して来たのだから、そんな目で見られるとは思わなかったらしい
「横島君って、やっぱり女の子の気持ちわかってないのね」
「それがわかってたら、もっと早く彼女出来てたわよ」
「先生は肝心なところが抜けてるでござるからな~」
ため息と共に横島は女心がわかってないと言う愛子に、タマモばかりかシロまで同意していた
横島の良さを理解してる三人だが、その分抜けてる部分がある事も良く理解している
女心を理解しておらず、細かい気配りはするが微妙にズレてるのは相変わらずだった
「酷い言われようだな」
目の前で女心がわかってないとか抜けてると言われるのは、気持ちがいい事ではない
自分がダメなのは自覚してるが、ショックなものはショックだった
「デートもした事ないなんて、不自然よ! 青春じゃないわ!!」
「いやわかってるけど、タイミングが無くてな」
「それは言い訳は私には通用しないわ! ちょっとした時間があれば出来るでしょ!」
戸惑う横島をよそに、愛子は何故かどんどん熱くなり横島に詰め寄っていく