終わりと始まり
小竜姫とパピリオが注目する中、横島はGSを辞めることから話していた
そして美神事務所も辞めること
令子との考え方の違いなど確執も、結局全てを話してしまう
小竜姫やパピリオに心配をかけたくない気持ちはあるが、だからと言って二人にこれ以上嘘をつくことは出来なかった
「俺さ、許せないんだ… ルシオラを犠牲にするしか出来なかった自分が。 そしてルシオラの行動を正しいことだと決め付けて、勝手にハッピーエンドだと言った美神さん。 時間移動をして歴史を変えてまで美神さんを助けた癖に、ルシオラは見捨てた美智恵さんも許せない」
出来るだけ優しく穏やかに話そうとしている横島だが、その表情は怒りや後悔などが満ちており
小竜姫とパピリオはかける言葉が浮かばない
安易な慰めや励ましが、横島を余計に傷つけるのを二人は理解している
「話が逸れたっすね… そんな俺でも新しい仲間や大切な人が出来ました。 ルシオラの事全て理解した上で、俺を支えてくれてる人です。 ルシオラの魂の復活を一緒にしてくれるとまで言ってくれました。 俺はこれからの人生はルシオラとその大切な人や新しい仲間の為に生きたいんです」
全て語り終えた時、横島はいつもの笑顔に戻っていた
(ルシオラちゃん… ルシオラちゃんは横島の中で生きてるんでちゅね)
横島の言葉と笑顔を一番喜んだのはパピリオかもしれない
敵味方に別れた姉二人の苦しい想いを一番理解しているのはパピリオなのだから
「横島さん…、私はずっと後悔してました。 中途半端にあなたに力を与えたことを。 美神さんがあなたを育ててくれると勝手に期待した結果がこれです。 せめて私の手で一人前にしていれば…」
申し訳なさそうに小竜姫は、ずっと胸に秘めていた想いを語っていた
それは小竜姫が誰にも言えなかった後悔と苦悩である
才能がありそうだと見抜いて与えたきっかけ
小竜姫はその後の横島の成長を見る度に嬉しかった
しかし、それが横島を苦しめることになるとは…
急激な成長と奇跡を起こす横島に周囲の人間だけでなく、小竜姫自身も横島の本質を見失い過大な期待をしてしまった
せめて自分くらいは等身大の横島を見て、導くべきだったとずっと後悔しているのだ
「小竜姫様… 俺も後悔はいろいろあります。 でも、だからこそ二度と同じ後悔はしないように頑張ってます。 それに、霊能力自体は後悔して無いっすよ。 この力のおかげでたくさんの大切な人に会えましたからね」
そこまで自分の事を考えてくれていた事に驚きながらも、横島は小竜姫を励ますように笑顔を見せた
小竜姫がいつも一生懸命に戦い頑張って来たのを横島はよく知っている
何度も傷付きながらも必死に人間を守ろうとした小竜姫
横島は感謝することはあっても恨む気持ちなど無い
「横島さん…」
横島の優しさになんと答えていいか小竜姫にはわからない
「小竜姫様にはこれからもお世話になりますからよろしくお願いします」
横島は小竜姫を励ますよりも、あえて頼ることにした
過去よりも未来へ
小竜姫の頑固な性格を良く知る横島の気遣いであった
そして美神事務所も辞めること
令子との考え方の違いなど確執も、結局全てを話してしまう
小竜姫やパピリオに心配をかけたくない気持ちはあるが、だからと言って二人にこれ以上嘘をつくことは出来なかった
「俺さ、許せないんだ… ルシオラを犠牲にするしか出来なかった自分が。 そしてルシオラの行動を正しいことだと決め付けて、勝手にハッピーエンドだと言った美神さん。 時間移動をして歴史を変えてまで美神さんを助けた癖に、ルシオラは見捨てた美智恵さんも許せない」
出来るだけ優しく穏やかに話そうとしている横島だが、その表情は怒りや後悔などが満ちており
小竜姫とパピリオはかける言葉が浮かばない
安易な慰めや励ましが、横島を余計に傷つけるのを二人は理解している
「話が逸れたっすね… そんな俺でも新しい仲間や大切な人が出来ました。 ルシオラの事全て理解した上で、俺を支えてくれてる人です。 ルシオラの魂の復活を一緒にしてくれるとまで言ってくれました。 俺はこれからの人生はルシオラとその大切な人や新しい仲間の為に生きたいんです」
全て語り終えた時、横島はいつもの笑顔に戻っていた
(ルシオラちゃん… ルシオラちゃんは横島の中で生きてるんでちゅね)
横島の言葉と笑顔を一番喜んだのはパピリオかもしれない
敵味方に別れた姉二人の苦しい想いを一番理解しているのはパピリオなのだから
「横島さん…、私はずっと後悔してました。 中途半端にあなたに力を与えたことを。 美神さんがあなたを育ててくれると勝手に期待した結果がこれです。 せめて私の手で一人前にしていれば…」
申し訳なさそうに小竜姫は、ずっと胸に秘めていた想いを語っていた
それは小竜姫が誰にも言えなかった後悔と苦悩である
才能がありそうだと見抜いて与えたきっかけ
小竜姫はその後の横島の成長を見る度に嬉しかった
しかし、それが横島を苦しめることになるとは…
急激な成長と奇跡を起こす横島に周囲の人間だけでなく、小竜姫自身も横島の本質を見失い過大な期待をしてしまった
せめて自分くらいは等身大の横島を見て、導くべきだったとずっと後悔しているのだ
「小竜姫様… 俺も後悔はいろいろあります。 でも、だからこそ二度と同じ後悔はしないように頑張ってます。 それに、霊能力自体は後悔して無いっすよ。 この力のおかげでたくさんの大切な人に会えましたからね」
そこまで自分の事を考えてくれていた事に驚きながらも、横島は小竜姫を励ますように笑顔を見せた
小竜姫がいつも一生懸命に戦い頑張って来たのを横島はよく知っている
何度も傷付きながらも必死に人間を守ろうとした小竜姫
横島は感謝することはあっても恨む気持ちなど無い
「横島さん…」
横島の優しさになんと答えていいか小竜姫にはわからない
「小竜姫様にはこれからもお世話になりますからよろしくお願いします」
横島は小竜姫を励ますよりも、あえて頼ることにした
過去よりも未来へ
小竜姫の頑固な性格を良く知る横島の気遣いであった